愛する人と結ばれた時、様々なものが障害となって二人の愛を確かめるかも知れませんが、結婚後の親戚付き合いはその中でも大きな壁となり得ますよね…。季節毎の挨拶や、その家族の恒例行事への参加など。失礼があっては親族関係にヒビが入る可能性がありますが、元々親族同士の結婚であればそんな憂鬱は心配なしです!
嫁姑問題が起こりにくい
結婚と切り離すことが出来ない嫁姑バトルですが、パートナーの両親は自分を小さな頃から可愛がってくれていた叔父叔母です。昔からの親しい間柄の親族同士なので、揉め事が起こることも少ないでしょう。嫁いびりの悩みからは解放されそうですね。
旧知の仲で安心感がある
パートナーの事は熟知していても、その親族となるとどんな人なのか見極めが難しいところ。最初は優しくても、家族となった途端どうなるか。借金などはないか、分かり合えない宗教問題などあったらどうしよう…。結婚は幸せばかりではなく心配事も多いものですが、親族同士であれば安心です。
喧嘩をしても、家族が相談に乗ってくれる
パートナーと喧嘩をしてしまった時、相手の良い所や今まで優しくしてくれた事など、つい忘れがちになって怒ってしまいますよね。もしそんな状況に陥ってしまっても、自分の家族がパートナーの良い所を子供の頃からずっと見ているのですから、怒りによって忘れていた愛する人の良い所も的確に思い出させてくれます。
帰省しやすい
お盆やお正月、子供の七五三など行事毎にお互いの家に挨拶回りをして疲れ果ててしまいますよね。いとこ同士なら、お互いの家にそれぞれ行かずとも、一つの家に集まればいいので時間の節約にもなります。勝手知ったる家なので、お土産や手伝い事などあまり気も遣わなくていいのが魅力。
お金の問題でもめない
結婚をすると結納や結婚式費用、子供のお祝いそしてお祝い返しなど、お金が絡む事で気を遣うシーンが多く見られます。他人同士だと、どちらの家がどの程度お金を出すかでもめる事も少なくありません。その点パートナーがいとこであれば、親同士が兄弟なのですからスッキリと折半で清算出来ます。
結婚するデメリット
いとこ同士の結婚にはメリットもありますが、やはりデメリットもあります。血縁が近いというのはそれだけで気持ち的には安心感がありますが、それ故の不安も生まれます。具体的にどういったデメリットがあるのかご紹介します。
子供に障害が残る可能性が高まる
血が濃ゆくなるという事は、同一の劣性遺伝子が子供に伝わる可能性があります。劣性遺伝子が発現すると、生まれつき病気があったり、障害を持った子が生まれる事もあるのです。それによって短命になってしまうリスクなどもあるので、血縁者同士で子供を持つことは好まれないのです。
子供が精神疾患を患う可能性がある
近親婚で生まれた子供が、成人した後に精神疾患を患いやすいという説もあります。イギリス(北アイルランド)の研究により発表されており、その確率は他人同士から生まれた子供の2〜3倍に登るというデータも公表されています。
周囲の目線が気になる
日本では法律で認められていますが、海外では禁止しているところもあります。また、近親相姦のようで見ていて気持ちが良くないと思う方もいるようです。少なからず否定的な目で見られる事が、いとこ同士のカップルを傷つけている要因のようです。
いとことの離婚は不可能
二人の愛が続かなくなった時、他人同士であれば周りからとやかく言われる事はそこまでないと思いますが、親族同士だとそうは行きません。ちょっとした喧嘩をしても間に入ってこられたり、離婚をしようと思っていてもお互いの両親や兄弟が入ってくると、そう簡単には別れる事が出来ない場合もあります。
親戚関係がこじれるケースがある
もし上手く離婚が成立したとしても、元々親族同士て集まっていた行事などは続いてゆきます。離婚後は場の空気が悪くなったり、参加しづらくなってしまったりという事が考えられますね。お互いの親族同士の喧嘩に発展してしまう場合もあるので、そうなると暖かな親族関係も崩れてしまう恐れもあるのです。
いとこ同士の子供は障害児になりやすいのか?
近親者同士で子供を作った場合、障害児が生まれる確率が上がると言われています。日本ではいとこ同士の結婚は認められているものの、やはり子供の事を考えると血縁関係のない者同士の結婚が良しと考える方も多いようですね。
障害が残る確率は通常に比べて上がる
イギリスに住むパキスタン人は、いとこ同士のカップルが約半数いるという説があることはお話しましたね。実はこのカップルから生まれた子供に、障害児が生まれる確率が一般の13倍もあると一部報道では知らされています。イギリスの障害児の1/3が、イギリス在住のパキスタン人の子供だというのです。
いとこと共通の劣性遺伝子が原因!?
なぜ近親者で子供を作ると、障害児が生まれる確率が上がるのでしょうか。それは私たちが持つ遺伝子によります。私たちは誰しも劣勢遺伝子を持っています。他人同士であればお互いの劣性遺伝子を打ち消し合う事が出来ますが、近親者だと同じ劣性遺伝子を持っている場合があるので、子供に発現する確率が高くなるのです。
隔世遺伝も懸念される
障害を持った方とそのいとこが結婚して子供を授かった場合、子供は問題がなくても、孫の代に隔世遺伝して障害を持った子供が生まれる場合もあります。自分の孫にまで影響があるかも知れないと考えると、少し不安になりますね。
いとこ婚の子供に障害が残る確率は極めて低い
いとこ同士のカップルで子供を持った場合のリスクについて説明しましたが、血縁関係が遠い者同士の子供でも1%ほど障害を持った子供が生まれる確率があります。いとこ同士の子供だと1.7%ほど。たった0.7%しか違いは無いのですから、重く受け止める必要はありません!
いとこ同士の結婚式事情
結婚をするとなると、やはり女性の憧れはウエディングドレスを着て愛を誓う事ですよね。家族や友人にお祝いされながらの、華やかな結婚式。二人の一生の思い出になりますが、いとこ同士のカップルの場合、どんな結婚式になるのでしょうか。
結婚式は身内だらけ
夫婦がいとこ同士だと、出席者の大半が身内という事になります。もしかすると、友人の席はあまり取れないような事態になるかも知れませんね。気の知れたメンバーばかりの結婚式は、アットホームで暖かな式になりそうです。
嫌悪感を抱く人もいる
いとこ同士のカップルが、生理的に無理だという人もいますので、そういった人達の中には祝福してくれない人もいるかも知れません。招待状を送っても出席してもらえなったり、付き合いで出席してくれたとしても、あまり良い態度を取ってくれない可能性もあります。
いとこ婚を隠して挙げる人もいる
周囲に否定的な意見の人が多く肩身が狭かったり、法律で禁止されている国があったり、他人同士の結婚式とは違った悩みが出る事もあります。二人の門出を出発から否定されるのは悲しいもの。否定的な周囲の人々の目を避けて、ひっそりと結婚式を挙げるカップルもいます。
いとこ婚でも祝福してもらえるケースがほとんど
周りに何を言う人がいても日本では法律でも認められているのですから、堂々としていれば良いのです!否定的な声は大きく聞こえがちですが、本当は多くの人が二人の幸せを祝福しているのですから。お互いと、応援してくれる周囲の人達を信じて、うっとりするほど幸せな結婚式を挙げましょう。
結婚する場合の手続きは?
いとこと同士のカップルの場合、結婚は出来ても一応親戚に当たりますよね。もし婚姻届を提出するとなったとき、手続きはどうしたら良いのでしょう。他人同士のカップルと、何か違う特別な書類や手続きが必要になるのか気になりますよね。
通常の手続き通りで問題なし!
いとこ同士だからといって、特別な書類を用意したり、手続きをしたりという事は必要ではありません。他人同士のカップルと同じ形式で婚姻届を出せば大丈夫です!いとこ同士の結婚は法律で認められており、それによる保証も通常と変わりありませんのでご安心下さい。
いとこ同士は結婚できる!どんな結婚にも悩みはつきもの!
いとこ同士のカップルのメリット・デメリットをお話ししましたが、どんな結婚にも楽しい事や悲しい事はつきもの。その壁を二人で乗り越えて行く事が夫婦なのですから、愛した人といとこという間柄であっても何も問題はありません!お互いを信じ合って、二人の幸せを掴んでください。
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