ローマ皇帝やイギリス君、かの有名なルイ13世の息子、ルイ14世夫妻もいとこ同士のカップルです。こうやって世界の歴史を遡って見てみると、いとこ同士でカップルが成立する事が、世界的にも珍しい事例では無かったという事が分かりますね。
なぜ皇族や貴族は身内を選ぶのか
歴代の日本の皇族や、世界中の王族の歴史を見てみると親族との結婚が頻繁に行われていた事が分かります。古代エジプトでは、むしろ推奨されていた時期もあるほどです。なぜこのように親族との結婚をを進んで行ってきた歴史が、世界中にあるのでしょうか?
地位や財産を守るため
代々築き上げた地位や財産を、婚姻によって他の家に奪われないために、身内で結婚を進めたという説もあります。今はであまり考えられませんが、少し前であれば地位や財産目当ての政略結婚が、当たり前に行われていた時代もあったのです。
血統を守るため
自分の家の血筋が清いと考える人は、昔から多く存在しました。皇族、王族は血の純潔性を守るために、近親者との婚姻を進んで行ってきたようです。また、同じ地位もしくはそれ以上の家柄との婚姻を望む内に、結婚相手として相応しい家は、自分の親戚しかいないという結果になった様子。
出会いの場がなかった
現代では婚活パーティーや合コン、またはマッチングアプリなど異性と出会う為の場は無限に用意されていますが、古い時代はにもちろんそのような場所は提供されません。地位の高い人々は気軽に外出する事も叶わず、活動範囲は限られていた為、定期的に会える異性といえば近親者しかいなかったのです。
いとこ同士の恋愛や結婚はアリ?ナシ?
法律上は認められていますし、愛し合った2人が結婚をする事は、何も悪い事では訳ではないのです。とはいえ、かなり近しい血縁関係を持つ者同士の結婚は、あまり良く思わない人もいます。肯定的な人と否定的な人、それぞれどの意見をご紹介します。
いとことの恋愛や結婚できる派
- 法律上認められているので問題ない
- 幼い頃から一緒なので、信頼が出来る
- 親戚付き合いがラク
日本国内では法律上認められているので、恋愛や結婚をすることに対しては問題ないと考えられているようです。また、パートナーもその家族も、昔から知っている間柄の為、信頼感や安心感があるというメリットからも肯定意見が出てきている様子。
いとことの恋愛や結婚はできない派
- 近親相姦のように思える
- 周りに言いづらい
- 障害児が生まれるのではないか
法律で許されているとはいえ、いとことの恋愛は近親相姦をイメージしてしまう事から、嫌悪感を抱く人もいるようです。自分がそうなった時に、友人や家族に言いづらいのではないか、また結婚したとして生まれてくる子供に何か影響があるのではないかとの心配が大きい様子。
いとこと結婚した日本の有名人
日本人で大変有名な方の中でも、いとこを生涯の伴侶とした人はたくさんいます!昭和・平成の総理大臣を務めたあの方々や、有名な女優さんや漫画家さんなど、誰もがよく知る方々も、実はいとこ同士で結ばれている事が多かったのですね。
岸信介
56代、57代の総理大臣を務めた昭和を代表する政治家です。彼は1919年に、父方のいとこの良子さんと結ばれています。
佐藤栄作
61代〜63代まで総理大臣を務めた政治家です。彼は1926年に、母方のいとこ寛子さんと結ばれています。佐藤栄作と岸信介は実の兄弟でもあります。
菅直人
94代目の総理大臣です。彼は1970年に、父方のいとこ伸子さんと結ばれています。
木暮実千代
数々のドラマや映画に出演していた大女優。CM出演を果たした初めての女優でもあります。彼女は1944年に、20歳年の離れたいとこと結ばれています。