調味料を鍋に入れ火にかけます。そこにマゴチを入れて落し蓋をします。10分程度煮込めば完成です。醤油は薄口醤油がおすすめです。料亭や和食の料理屋さんでは必ずと言っていいほど煮つけに使う醤油は薄口醤油です。とても上品な仕上がりになります。
ワンポイントアドバイス
煮つけのワンポイントアドバイスです。煮つけを作るときには「水」は入れません。煮汁が少ない時は醤油と酒を足します。落し蓋とは煮物を作るときの必需品です。もし落し蓋が無ければアルミホイルやクッキングシートで代用しても美味しく仕上がります。
Contents
おすすめマゴチ料理③変わり種で黄身揚げ
黄身揚げとは、小麦粉や片栗粉を付けた後に卵の黄身を付けてあげたり、天ぷらこの中に卵黄を多めに説いたものです。揚がった色が「黄金」色になるのが特徴です。簡単に言ってしまえば唐揚げです。マゴチは油で揚げてもとっても美味しいのです。
用意するもの
黄身揚げは片栗粉を付けた後に黄身にくぐらせ油で揚げます。用意する物は、片栗粉、卵黄、マゴチの切り身、マゴチの皮(刺身で剥いた残り)、揚げ油、塩コショウです。
- 片栗粉
- 卵黄
- マゴチの切り身
- マゴチの皮(刺身で剥いた残り)
- 揚げ油
- 塩コショウ
作り方
マゴチには軽く塩コショウをしておきます。片栗粉を軽く付けた後に卵黄にくぐらせ揚げ油に入れて揚げていきます。揚がったら油をきっている間に軽く塩を振ります。揚げたら直ぐに熱いうちに振るのがコツです。
ワンポイントアドバイス
揚げ油は温度が高いとすぐに黄身が焦げてしまいます。弱火で揚げるのがコツ。余ってしまった白身がもったいないという方は、黄身の代わりに白身だけを衣に付けて揚げると「白扇揚げ」となります。
おすすめマゴチ料理④残ったあらであら汁
どうしても出てしまう魚の「あら」を美味しく食べることが出来るのがあら汁です。作り方もいたって簡単なので是非チャレンジしてください。鯛のあら汁は有名ですがマゴチのあら汁もこれまた絶品です。夏バテ予防にも効果があるマゴチのあら汁夏バージョンを紹介します。
用意するもの
玉ねぎとネギを添えた夏にピッタリのさっぱり風味のあら汁です。玉ねぎ、塩、しょうゆ、酒、水、マゴチ。分量は4人分になります。
- 玉ねぎ・・・1/2個
- 長ネギ・・・5㎝
- 酒・・・100㏄
- 水・・・500㏄
- 塩・・・適量
- 醤油・・・適量
作り方
鍋に酒、水を入れて火にかけます。次に下処理をしたマゴチ、ネギ、玉ねぎを投入します。10分程度弱火にかけたら調味料を加えて完成です。沸騰させないように灰汁を丁寧に取り除けばすっきりと透き通ったお吸い物の様なあら汁の完成です。見た目はお吸い物でもやっぱり味はあら!五臓六腑に染み渡ります。
ワンポイントアドバイス
あら汁は下準備で味が決まるといっても過言ではありません。先ずはお湯を沸騰させそこにアラを入れて湯にくぐらせます。表面が白くなったら取り出し、流水でうろこ、固まった血、その他の汚れなどを流水で丁寧に洗います。これらは雑味の原因で手を抜くと生臭くなります。がっつり煮込んで味噌を溶いてもこれまた最高です。
おすすめマゴチ料理⑤贅沢にお鍋で
マゴチを贅沢に鍋で食す。これは釣り人ならではの食べ方です。マゴチを購入して作ったら原価だけでも幾らになるのでしょうか!?そんな贅沢なマゴチ鍋はあっさりと水炊きでポン酢で頂きます。魚の旨味が感じられます。
用意するもの
用意する物は水炊き用の食材です。白菜、エノキ、しめじ、木綿豆腐、昆布、水です。材料は多少の差異があっても全く問題ありません。
- 白菜・・・1/4個
- エノキ・・・1パック
- しめじ・・・1パック
- 木綿豆腐・・・1パック
- 昆布・・・適量
- 水・・・土鍋に半分
- ポン酢・・・適量
- マゴチ・・・1尾
作り方
昆布は硬く絞った付近でふき水を張った土鍋に30分沈めておく。土鍋を火にかけ煮立ったら昆布の役目は終了。取り出しておきます。野菜をいれ最後にマゴチを入れる。マゴチは荷崩れしにくい魚ですが煮すぎには要注意です。
ワンポイントアドバイス
鍋の中にニンジンや根菜を入れる場合は火が通りにくいので先に入れておくのがポイントです。根菜類に火が通ったところで他の野菜を入れます。お出汁が出ているので絞めはやっぱり雑炊がとっても美味しいです。
おすすめマゴチ料理⑥皮の湯引き
マゴチの皮は湯引きにするともちもちの食感でとても美味しいです。おつまみには最高の逸品です。簡単に作れてテーブルの上が賑やかになるのでとてもおすすめです。それに、廃棄するところも少なくなっていいですね。
用意するもの
用意する物はマゴチの皮に薬味として、生姜、紅葉おろし、大葉、ポン酢です。仕上げに柚子を振りかけると、風味が良くなり本格的な味わいになります。大葉はネギでも代用できます。薄造りの薬味と同じでも構いません。
- マゴチの皮
- 大葉・・・1枚
- 生姜・・・適量
- 紅葉おろし・・・適量
作りかた
マゴチの皮をお湯に通して氷で絞める。作り方はたったこれだけです。茹でる時間は約10秒間。さっと茹でたら完成です。すぐに氷でしめたら細く千切りにします。薬味を添えて食べる直前にポン酢をかけてください。
ワンポイントアドバイス
マゴチの皮は他の魚と比べると硬めです。小さく細く切るのが美味しく食べるポイントです。皮には美容にも良いと言われる「コラーゲン」がたっぷりと含まれています。捨ててしまったらとってももったいないです。
マゴチの釣り方は?
マゴチは肉食性の魚です。釣るにもその食性を意識して狙います。釣る方法はエサを付けて狙う方法か、ルアーで狙うかのどちらかです。どちらの釣りもシーズンは夏場です。低温が苦手なマゴチは冬になると水温が安定する深場に潜ってしまうからです。
船での餌釣り
マゴチは夏から秋までがシーズンです。群れで接岸してくることも多く、同じフラットフィッシュであるヒラメと比べると個体数が多くとても釣りやすいです。活きたエビをエサにして海底まで沈めてアタリを待ちます。大きな口の癖に飲み込むのが遅く早合わせは厳禁です。
ルアー釣り
ルアー釣りでまごちを狙うにはとにかく底を意識することです。ヒラメと比較すると守備範囲が狭いマゴチは海底から30cm以上離れると追いかけて来ないといいます。陸から狙うにはウェーディングが基本です。砂浜で海底に変化のあるポイントを重点的に狙います。
ルアー釣りをもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてください
マゴチを一度ご賞味ください
マゴチはとっても美味しいお魚です。見た目はちょっと特徴的で獰猛なイメージですがとっても繊細で上品なお味です。コリっとした歯ごたえと、噛み締めるとほどけるように口の中に広がる甘み。鮮度が良い魚が手に入るのは釣り人の特権!是非とも薄造りをはじめ美味しいマゴチ料理を堪能してください。