海老を使用した洋風スープの代名詞、ブイヤベースを伊勢海老で作った場合、豪勢でボリューム満点、味も濃厚で最高の御馳走が出来上がります。伊勢海老の旨味がたっぷりとしみ込んだスープと甘味の強いトマトとの相性は抜群で、温まりたい冬にオススメの一品です。
材料
伊勢海老1尾と具材にジャガイモ、玉ねぎ、トマトを各2個、魚介類でムール貝、平目等を好きな量入れます。お好みで貝をハマグリやアサリに、平目は他の白身魚に変更したり、パプリカなどの野菜を追加しても大丈夫です。ニンニク2欠片と、キューブブイヨン2個を溶かした水600㏄をベースで使用します。
料理レシピ
鍋に1㎝角に切ったジャガイモと玉ねぎをバターで炒め、火が通ったらみじん切りしたニンニクを加えてさらに炒め、ブイヨン入りの水を加えます。次にフライパンにバターを敷き、白身魚と縦半分に切り分けた伊勢海老の身をソテーします。
身が白く変化したら、鍋の方へトマトと貝類と一緒に加え、弱火でじっくり煮込みます。貝の口が開いたら、塩コショウで味を調えて完成です。伊勢海老の頭を縦割りで一緒に煮込むことで、濃厚な旨味がスープにたっぷりと染み出してくれます。
調理のポイント
調理前に貝類の砂抜きと、伊勢海老の背ワタをきちんと取り除いておきましょう。また煮込むときは、強火にしてしまうと身が硬くなりすぎてしまうので、弱火でじっくりと煮込みます。時間は15分を目安に、鍋の様子を見つつしっかりと味をなじませていきましょう。煮込んでいる際の灰汁取りも忘れず行ってください。
伊勢海老で洋風お造り「カルパッチョ」
鮮度抜群の伊勢海老のお造りを、洋風でさっぱりと食べられるようにアレンジしたのが、洋風お造りともいえるカルパッチョです。お好みでバルサミコ酢を加えてすっきりした酸味を加えても美味しいです。もちろん、ワインなどのお酒との相性も抜群です。
材料
伊勢海老1尾、オリーブオイルにレモン果汁、粗びき黒コショウを使います。お好みで薬味用の白髪ねぎを乗せてもシャキシャキとした食感の違いを楽しめるのでオススメです。バルサミコ酢を加えると鋭い酸味が加わるので、後味がさらにすっきりとした爽やかな仕上がりになります。
使用するオイルや調味料によって、色々な味が楽しめます。他にも柚子やバジルなどのフレーバーオイルを使用したり、バジルソースを少しだけ加えてみるのも、違った風味を味わえるのでオススメです。
料理レシピ
伊勢海老を捌き、全体に軽く塩を振りかけます。全体にオリーブオイルとレモン果汁を回しかけ混ぜ合わせます。バルサミコ酢を加える場合はこのタイミングで一緒に混ぜ合わせましょう。仕上げに粗びきコショウをかけて、ネギを散らしてやれば完成です。
調理のポイント
捌いた伊勢海老は、身を引き締めるためにも必ず氷水に潜らせましょう。オリーブオイルはケチらず全体になじむようたっぷりとかけて下さい。レモン果汁は風味を加える為に使用するので、大匙1杯を目安にお好みで分量を調節してください。
伊勢海老の濃厚な旨味を「伊勢海老パスタ」
お手軽で美味しいパスタに伊勢海老を使えば、一気に豪勢なおもてなし料理の出来上がりです。伊勢海老を蒸し焼きにして入れるので、しっとりとした食感を楽しめます。噛むほどに伊勢海老の甘味がじんわりと広がってきます。
材料
伊勢海老一尾とパスタ、オリーブオイルとニンニク一欠けら、蒸し焼きにするために白ワイン100㏄を使います。パスタソースは市販のトマトソースで大丈夫です。手作りする場合のオススメは、カットトマト缶100g、マッシュルーム適量と、生クリーム大匙2杯です。
料理レシピ
オリーブオイルでニンニクを炒め香りづけします。香りが出てきたら4つに切り分けた伊勢海老と白ワインを加え、蓋をして2分弱蒸し焼きにします。次にカットトマトと、薄切りにしたマッシュルームを加え煮込みます。
規定時間より短めに茹でたパスタを加え、茹で汁20㏄と生クリームを加え、塩コショウで味を調えつつ混ぜていき、仕上げにオリーブオイルを少量加え、お好みで粉チーズを振りかけてやれば完成です。
調理のポイント
海老の胴体部分の身を切る際は縦割りにして下さい。旨味が出やすいのと、味がしみこみ易くなります。コショウは粗びき黒コショウを使用すると、鋭い辛さがアクセントになり、ワインなどによく合う味付けにできます。
パスタはキャンプにもおすすめのレシピ
今回伊勢海老を使用して作りましたが、実はパスタは、キャンプ料理にもオススメできる美味しくてお手軽なメニューなんです。下記の記事でキャンプにオススメのパスタレシピをご紹介しています。キャンプに行く際には是非こちらの記事も参考にしてみて下さい。
Contents
伊勢海老のレシピ3選:マヨネーズを使ったレシピ3選
エビマヨと言えばおにぎりでも子供の大好きメニューとしても人気ですね。旨味の強い伊勢海老と相性が悪いわけがありません。より濃厚になるマヨネーズ焼き、チーズがとろけて堪らないグリル、お酒が進むマヨ炒めなど、堪らないレシピが目白押しです。
伊勢海老と風味が香ばしい!「伊勢海老のマヨネーズ焼き」
手間いらずで簡単に出来るものの、濃厚で見た目のインパクトも抜群な伊勢海老のマヨネーズ焼きは、晩ご飯の1品やお客さんのお招きメニューにぴったりです。手間いらずで美味しい、主婦には堪らないメニューです。
材料
伊勢海老1尾とマヨネーズ適量、飾り要員のパセリ適量です。辛さのアクセントが欲しいなら、粗びき黒コショウと、マヨネーズに粒マスタードを加えることで、一気にお酒のお伴にオススメな大人用メニューに早変わりします。
料理レシピ
伊勢海老を縦割りで半分に切り分けます。身の上にマヨネーズをたっぷりと塗り、パセリを散らします。オーブンで焦げ目がつくまでしっかりと焼いていきます。約20分前後で出来上がります。サイズが合うなら魚焼きグリルやフライパンでも出来ちゃいます。
調理のポイント
旨味の出やすい縦割りで切ることです。マヨネーズの量は身が隠れるまでしっかりと乗せていきます。役時間はあくまで目安として、様子見をしながら時間調整をし、焦がさないように注意して下さい。
伊勢海老の身とチーズがとろける!「伊勢海老のグリル」
伊勢海老の殻を器に、グラタンのように作った豪快レシピです。焦げ目のついたチーズと、熱でコクの増したマヨネーズが伊勢海老の身に絡み、満足感の高い一品に仕上がります。パーティーに、お祝い事にぴったりの伊勢海老のサイズを活かしたメニューです。
材料
伊勢海老の頭部1尾分、マヨネーズとガーリックバター各大匙2杯と、お好みの量のとろけるチーズ、粉チーズと粗びきコショウ、刻んだバジルを使用します。より焼き色を伊勢海老は小さいサイズのものなら、頭部だけでなく1匹まるまるしようして構いません。オーブンやトースターに入るサイズに調整してください。
料理レシピ
伊勢海老をお湯で色が変わるまで茹でます。茹で上がったら頭から半分に割り、断面にマヨネーズとガーリックバター、バジルを混ぜ合わせたソースを塗りこみ、粗びきコショウを塗します。その上にとろけるチーズをのせ、粉チーズを振りかけてトースターで5分程、こんがりきつね色の焼き色が付くまで焼けば出来上がりです。
ガーリックバターも手作りする場合のレシピは、室温に戻した有塩バター200gとニンニク3~4欠片分のすりおろし、バジル10枚分を刻んだものを混ぜ合わせます。必要分だけ使用し、冷凍保存すれば長期間使用できるのでオススメです。ガーリックライスやトーストなどにも使用できます。
調理のポイント
伊勢海老は茹でる時点でしっかりと火を通しておきましょう。トースターはあくまで焦げ目をつける為に使用します。中途半端な火通しにならないよう、10分ぐらいを目安にしっかりと茹でましょう。茹でる際少量塩を加えておくと、身が引き締まります。
また、味の決め手になるのがガーリックバターです。もちろん市販でもいいのですが、自分好みの濃さにするためにも手作りがオススメです。好みの味になるよう、バジルやニンニクの量を調整して作ってみて下さい。
伊勢海老で定番の中華炒め物「伊勢海老のマヨ炒め」
子供から大人まで、みんな大好きなエビマヨの伊勢海老版です。海老より多きな食べ応えとしっかりと弾力のある食感は一度食べたら病みつきになること間違いなしです。ボイルしてもなお残る強いプリプリの食感は伊勢海老だからこそ味わえます。
材料
茹でた伊勢海老1尾と、茹でたブロッコリー5房程度、味付け用にマヨネーズ大匙1杯、醤油小匙1/2を使用します。ブロッコリーは付け合わせようなので無くても大丈夫です。盛りつけの際に、スライスオニオンやレタスを加えるのもオススメです。
料理レシピ
フライパンを温め、マヨネーズ大匙1/2を半分ほど溶かします。マヨネーズが溶けだしたら、一口大に切ったボイル済みの伊勢海老を中火で炒めます。伊勢海老にマヨネーズが完全に馴染んだら醤油を加えて軽く炒めて器に盛り付けていきます。付け合わせのブロッコリーを乗せ、マヨネーズを上からかければ完成です。
調理のポイント
伊勢海老のボイルは殻ごと茹で、全体が赤くなるまでしっかりと茹でましょう。炒める際に油ではなく、マヨネーズで炒めることで、まろやかなコクが生まれます。醤油ではなく、めんつゆを使用することで、出汁の効いた上品な風味になるので、また違った味わいが楽しめます。
伊勢海老のレシピ3選:だしの素を使ったレシピ3選
伊勢海老の濃厚なエキスに加え、和風のだしの素を使うと、より風味の強い出汁に進化させることが出来ます。伊勢海老の香りが前面に出たチャーハンや、出汁の美味しさを余すところなく味わえる雑炊、海老の風味も加わった母の味だし巻き卵など、伊勢海老を味わい尽くせるメニューが沢山あります。
伊勢海老の風味!「海老チャーハン」
伊勢海老を使用すると、出汁の味が染みているのに加え、風味が強く頬張るとパラパラと口の中で解けるお米に、鼻腔を通り抜ける美味しい香りが堪らない絶品チャーハンが完成します。伊勢海老の足の引き締まった身をたっぷり使いましょう。
材料
茹でた後剥いた伊勢海老の身1尾分、今回は足の中の身も全て使用しましょう。それと、卵1個に刻みネギ1束分、ご飯一膳にだしの元と醤油を小匙1杯使用します。隠し味にめんつゆ少々加えると、より深い味わいになります。
料理レシピ
卵に醤油を加えて溶き卵にした後、ご飯も加えて混ぜます。フライパンにごま油を敷いて温め、卵と混ぜたご飯を炒めていきます。火加減は中火くらいで、焦がさないように気を付けましょう。ご飯がパラパラとしてきたら弱火にし、伊勢海老とだしの素を加えて炒めます。仕上げにめんつゆと刻みネギを加えて混ぜ合わせれば完成です。
調理のポイント
先にご飯と卵を混ぜておくことで、べちゃっとしないパラパラのチャーハンに仕上がります。伊勢海老の足の身は捌くのが手間ではありますが、良く動く分、小さいながらもしっかりと引き締まり、味もよい部位です。是非チャーハンに加えましょう。
香りが伊勢海老「海老雑炊」
甲殻類が持つ出汁の旨味が染みだした雑炊は、風味にお腹に広がる暖かさと満足感がたまりませんね。出汁をしっかりと出すために、一晩くらい冷蔵庫で寝かしておくと、かなり濃厚な出汁が取れます。伊勢海老のすべてがしみ込んだ出汁で作る雑炊は、至福の味です。
材料
伊勢海老の頭部1尾分、お出汁にはだしの素6gを溶かした水600㏄と、めんつゆ大匙1杯を使います。ご飯は400g程用意しましょう。具材に人参、大根を加えるのもオススメです。仕上げの薬味に刻みネギや海苔、三つ葉などを加えるのもオススメです。
料理レシピ
まずは伊勢海老の出汁を煮だしていきます。鍋にだしの素を溶かした水、めんつゆ、縦に割った伊勢海老の頭を入れて軽くひと煮立ちさせて灰汁を取り、火を止めます。より濃厚な出汁を出したいなら、このまま荒熱を取って冷蔵庫で1晩寝かせましょう。
伊勢海老入りの出汁から一度伊勢海老を出し、一度沸騰させます。沸騰したらご飯を入れて再度沸騰したら溶き卵を加え、固まる前に一度大きく混ぜると卵がふわふわになります。その後軽く温めた伊勢海老 の頭と共に器に盛り付け薬味を添えれば完成です。
調理のポイント
手間でも1晩かけて出汁を取ることで、伊勢海老の美味しさが余すことなく染み出した最高の出汁に仕上がります。また、一度伊勢海老を取り出すのは、火を通し過ぎると身が硬くなってしまうからです。
食べ応えあり!「海老出汁巻き卵」
海老の出汁に加えて伊勢海老の身も入ったとても豪華な出汁巻き卵です。卵が持つふんわりとした食感と甘さに上品で濃厚な伊勢海老の出汁によって、料亭の味に仕上がります。お祝いの席や特別な日の一品にオススメです。
材料
伊勢海老の殻と身を1尾分と卵4個、だしの素6gと水600㏄、味付けには酒と味醂を各大匙2杯、醤油を大匙1杯使用します。伊勢海老は出汁が良く出るよう殻は砕いておきます。盛り合わせに大根おろしや、三つ葉を添えるのもオススメです。
料理レシピ
伊勢海老の出汁を取っていきます。鍋にだしの素を溶かした水を加え、沸騰したら砕いた伊勢海老の殻を加えます。灰汁を取りつつ30分以上煮込み、出汁の色が白っぽくなってきたら味を確認し、濾していきます。より濃厚な出汁にしたいなら、海老の殻を入れたまま冷蔵庫で一晩寝かせましょう。
溶き卵に酒、味醂、醤油と伊勢海老の出汁を加えて混ぜます。玉子焼き器にごま油を敷き、弱火で出汁巻きを焼いていきます。卵を少量入れ、1㎝各に切った伊勢海老の身を入れ巻いていきます。出来上がったら切り分けて器に盛り、薬味を添えれば完成です。
調理のポイント
伊勢海老の出汁をしっかり取り出すことが、味の決め手になります。また、撒く時は焦がさないように火の強さに気を付けて下さい。より上品に仕上げたいなら醤油を出汁醤油や、めんつゆに変えてみて下さい。
伊勢海老は釣りでもゲットできる!
高級食材の伊勢海老は、贈り物で頂くか、思い切って奮発して購入するかしかないと思い込んでいませんか?実は、伊勢海老は釣りでゲットできちゃう魚なんです。しかも、初心者でも十分ゲットできる、気軽に楽しめる釣りが出来るんです。
高級食材を格安でゲット!伊勢海老釣りとは
伊勢海老は堤防付近の消波ブロックがあるエリアの隙間などに生息しています。短めの竿と3本鉤という仕掛け、餌にサバ缶を使って、仕掛けが引っ張られたら少し待ってから引き上げれば伊勢海老は釣れます。初心者でも引き上げのタイミングさえ意識すれば、釣り上げる事は十分可能です。
伊勢海老釣りについて詳しく解説
初心者向けでもある伊勢海老釣りは、うまくいけば高級食材が格安でゲットできる魅力的な釣りでもあります。伊勢海老釣りの重要知識や、仕掛けについて次の記事で詳しく解説しています。伊勢海老釣りに興味があるならば是非参考に読んでみて下さい。
伊勢海老と日本人の歴史
伊勢海老と日本人の関りはとても古く、飛鳥時代にまで遡ります、古くから神事の供物や、位の高い人への献上仏としても重用されていた、縁起物の食べ物だったのです。日本人と伊勢海老とのかかわりについて少しご紹介します。
歴史的な書物にも度々登場
古くは飛鳥時代の書物「出雲国風土記」で「縞蝦」という名前で登場します。その後も平安時代「侍中群要」、「類聚楽雑要抄」にも朝廷や、伊勢神宮への貢ぎ物として贈られたと記録されています。保存上の都合もあり、当時は生ではなく干物の状態で献上されていたようです。
伊勢海老という名前が登場するのは江戸時代
江戸時代に井原西鶴が著した「日本永大蔵」「世間胸残用」において、伊勢海老が大名たちの贈答用にと高値で取引されていたという旨が記されています。伊勢海老は正月の祝いには欠かせない食材という記述も他の書物に記されています。昔から日本人にとって伊勢海老は、特別な御馳走食材だったことが伺えます。
伊勢海老の旨みを楽しもう!
誰もが知っている高級食材の伊勢海老、調べてみると実に様々なレシピがあります。実は簡単で美味しい調理が出来る食材でもあるんです。身の食感を楽しむのもいいですし、伊勢海老ならではの濃厚な出汁も最高です。大きなサイズなら一尾で沢山のメニューを作ることも可能です。是非、伊勢海老を使ったごちそうレシピの数々を味わってみて下さい。