猛毒であるオニダルマオコゼを狙って釣る方は少ないかとも思いますが、ここではオニダルマオコゼを釣る方法について説明します。基本的に、堤防やリーフから投げ釣りで狙うのがいいでしょう。海底でじっとしていることの多い魚ですが、餌が付近にきたときの反応の素早さはなかなかのものです。ルアーやワームに良い反応を示すので、ボトム付近まで落としたら、ゆっくりめの動きでロッドを縦にしゃくりあげるようにリフト&フォールし誘いかけます。この時、横方向に動かしてしまうと根掛かりの原因にもなるので気を付けてください。
タックルの選び方
ロッド
ロックフィッシュ(根魚)狙いのロッドと同様のものを使用することをおすすめします。オニダルマオコゼは引きはそれほど強い魚とはいえませんが、体長40cmほどにもなる大魚なので、感度がよく張りがあってバットにある程度のパワーがあるものを選ぶといいでしょう。ロックフィッシュ専用のロッド以外には、シーバスロッドでも代用することが可能です。以下におすすめのロッドを載せておきます。
ダイワ ハードロックフィッシュ HRF 810MHS
軽くて丈夫、さらには操作性に優れたロッド。ロックフィッシュの醍醐味であるダイレクトにリグを打ち込み、のけ反るようなフッキングでターゲットの上顎を捉えます。
アブガルシア クロスフィールドXRFC-702M
初心者にもおすすめの1本。専門ロッドの機能を持ちつつも、様々なフィールド・釣り方・ターゲット魚種を狙えるオールラウンドなロッドです。
仕掛けの選び方
ルアー・ワーム(ソフトルアー)
ハードルアーはもちろん、ワーム(ソフトルアー)を使った仕掛けも根魚にはおすすめです。堤防から狙う場合は、2~3インチがメインのサイズになります。食いが悪い際には1インチにサイズダウンしてみてください。形状やカラーについてはお好みのものを選んでいただいてかまいません。
餌
基本的にはルアーまたはワームをおすすめしますが、餌釣りでも釣れないことはありません。その場合には、サバなどの青魚の切身が食いつきがいいとされます。特に、ぶ厚めに切った切身が理想的です。また、サバ程の食いつきは期待できませんが、他の根魚同様にイカの切身でも釣ることはできます。
オニダルマオコゼの料理方法
猛毒を持つということと岩のような見た目からはイメージがしづらいですが、実は食べるととても美味しい魚でもあります。毒も棘を取り除けば安心して食べられるので、試してみる価値はあります。
特徴
身体の表面には鱗を纏ってなく、とても分厚い皮をしています。新鮮なものは、その皮がしっかりと張っています。逆に、皮がぶよぶよと柔らかくなってしまっているものは新鮮ではないので食すのはやめておいた方がいいです。身は白く透明ですが、時間が経つと次第に白濁してきます。高級魚であるフグに似ていると言われたり、フグ以上と言われることもあるその味わいは、淡泊であっさりとしています。
下ごしらえ
もし生きている状態であれば、危険なので必ず先に締めるようにしてください。締め方は、首の上部分に包丁を刺して骨まで切断するようにします。その後に、猛毒である棘の部分を切り取ります。その際には棘部分に手で触れないようにし、ハサミなどを利用して切ってしまっても構いません。包丁を使う場合には、背中部分に切り込みを入れ、棘部分を剥ぐようにして取り除いてください。また、皮の表面には海綿状の粘りのある物質がついていて、これは食べると苦いのでよく洗って落とすなどしてください。その後は調理方法にあった下ごしらえをしてください。
調理方法
刺身やフライ、煮つけなどといった一般的な魚の調理方法で食べられます。刺身は、身がプリプリとしていてしっかりとした歯ごたえがあります。その食感はまさにフグに似たものがあります。唐揚げにする場合には、皮をつけたまま調理しても大丈夫です。揚げることで皮はプルプルとし、身はホクホクします。白身の淡白な味わいは煮つけにしてもよく合います。
まとめ
猛毒のオニダルマオコゼに刺されないためには、刺されない為の対策と充分な用心が大切ということをおわかりいただけたでしょうか。また、万が一刺されてしまった時の対処法についても書かせていただきました。万が一に備えて知識を入れておくことで、実際にその状況になった時に慌てずに対処することができます。猛毒であることを除けば釣り物としても楽しめますし、食しても美味しい魚です。是非、毒への対応や対処を理解したうえで楽しんでください。