シイラはマヒマヒとも呼ばれる高級魚!生態から調理方法まで徹底解説!

シイラの雌雄の見分けはとても簡単です。雄は成長するにつれどんどん頭が大きくなり、人間で言いう額の部分が前へとせり出してきますが雌はそこまで顕著に大きくならないため比較的卵型をしたままになります。

シイラの体色の変化について

水揚げされたばかりのシイラの体色は背中部分が青色をし、体部分が緑がかった金色をしていて黒い斑点が見られますが時間がたつにつれあっという間に退色が進み、いずれもくすんだ色になってしまいます。

シイラの生態を紹介

大きな体と獰猛な顔つきをしているシイラたちは一体どんな生活を送っているのでしょうか?彼らが熱帯・温帯の海を泳ぎ回りながらどんな風に大海原を生き抜いているのか少しですがご紹介していきます。

シイラは典型的なフィッシュイーター

シイラは肉食です。産卵後、孵化した稚魚たちははじめは小さなエビ・カニといった甲殻類を捕食しながら大きくなり、幼魚になると小魚を捕食します。成魚となった後はイワシやトビウオといった魚を捕食します。魚を追いかけまわして海面をジャンプする姿もしばしば目撃されます。

季節によって回遊している

暖かい海を好む彼らはハワイ沿岸といった熱帯地域の海をぞいた温帯域の海域において、水温に応じて回遊しています。日本でも暖流に乗って季節に応じて回遊しており、夏には北海道でも釣り上げられます。

群れを作って行動する

これほど大きな魚ですから単独で行動しているのかと思いきや、彼らは群れを作って集団で行動します。下あごが出ていることからも推察されますが、海面5~10m当たりの比較的浅い表層を好んで行動しています。

流木などの浮遊物に集まる習性がある

群れを作って行動し、獲物を追い求め、さらには音を怖がることもしません。むしろ好んで集まってくる肉食の魚ならではの習性も持っています。流木などの浮遊物を獲物を間違えるのでしょうか、そういったものにも集まってきます。

シイラの名前の名称について紹介

日本では室町時代から食されていた古い歴史を持ち、さらには日本中の海のいたるところで捕獲されていたシイラですから実に様々な呼び名が残っています。ここではそんな名称のいくつかをご紹介しましょう。

色々ある呼び名

日本においてはシイラが短くなって?「シラ」、群れを作って泳いでいたから?「クマビキ(九万匹)」、個性的な顔をしているから?「ネコヅラ(猫面)」、など実に様々です。ここではインパクトのある「シビトクライ」と「マンサク」について詳しくご紹介しましょう。

少し怖い名前の由来「シビトクライ」

シイラは食欲旺盛で獰猛な肉食魚です。海面に浮かぶ流木にも好んで集まってくる習性からも想像できますが死んだ魚にも貪欲に食らいついてきます。シビトクライはその名の通り、たとえ水死体であっても集まってくる習性を見た人が「死人食らい」と呼んだのが始まりとされています。

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