数ある先進国の中でも、日本の法医学レベルが最低水準であることをご存知でしょうか。変死体に対する解剖率がアメリカでは50%、スウェーデンでは90%もあるに比べて、日本はたったの11%程度と非常に低い数値なのです。
日本には法医学研究所が存在しない
他の国々には、変死体に対して解剖や薬物検査などを行う医師や身元を判明するために実施する歯科検査師など、あらゆる法医学者を育てると共に実務を行う機関として法医学研究所が存在します。しかし、日本にはそのような組織や機関は存在していません。
日本の法医学者は少数しかいない
日本では、死因を判定する解剖医師が200人程しか存在していません。さらにこの中でも所属する機関から正式に認められたうえで解剖を実施する人は、たったの10人程しか存在していないという驚きの事実があります。
そのほとんどは大学にある法医学教室に属する法医学者ですが、研究教育という本職の合間をぬって、ボランティアとして解剖や検査を行っています。近年は変死体の数が増えており、ボランティアで解剖を実施することが難しい現状が、日本の低い解剖率に繋がっているのです。
法医学レベルが低いことによる弊害
他の国では死因が明らかでない場合は法医学者による解剖や検査によって正確な死因が判定しますが、日本では犯罪性が疑われる死体のみ実施されている現状です。そのため、実際には青酸カリが入った烏龍茶を飲んで死亡したにも関わらず心不全として判定された等、たくさんの犯罪が見逃されてきました。
日本でも制度の見直しが進んでいる
これまでの日本では法医学に対する重要性が低く、法医学者の数も少数でした。しかし警察庁の調査によって40件以上もの犯罪の見逃しがあったことが明らかとなり、日本政府でも制度の見直しが進められています。社会の安全や凶悪な犯罪を解決へ導くためにも、日本にも法医学研究所が必要でしょう。
【閲覧注意!】気になる死体農場の動画
ここからは、実際の死体農場の様子を動画でご紹介します。日常生活において、実際に腐敗した遺体や白骨化した人骨を目にする機会はほぼありません。研究施設とはいえ至るところに死体の転がっている様子は、とても恐ろしく衝撃的な光景です。
死体農場の実態①
https://www.youtube.com/watch?v=8wDJINtov6U
実際に死体農場で作業する学生たちによって、死体を運び込まれるところから観察をしているところまで研究に関する状況が具体的に映し出されています。腐敗状況の異なる死体がゲージに入れられていたりと、恐ろしいですが興味深い内容です。
死体農場の実態②
https://www.youtube.com/watch?v=KkNdCSW1n_g
こちらも死体農場で日々死体を観察する様子が、説明と共に映像で詳しく紹介されています。森の中に野ざらしにされた無数の死体の中には、腐敗してウジがわいているものや水を吸って大きく膨らんだもの等、思わず目を逸らしたくなる映像が映されています。