釣り糸の結び方特集!それぞれの特徴と実際の結び方を用途別にご紹介!

釣り糸の結び方は多種多様です。それぞれの結び方には特徴があり、長所や短所を学んだうえで用途ごとの的確な使い分けができるようになると、より効率良く満足のいく釣果を得ることができるでしょう。この記事では、釣り糸の12種類の結び方を4つの用途別に徹底特集します。

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二人の男の子のお父さんで多摩川水系を中心に活動している釣り人です。バス、トラウト、シーバス、クチボソ、小鮒をメインにターゲットにしています。
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釣り糸の結び方は釣果にも大きな影響を与える

釣りを始めようと思っている人は初めて耳にするかもしれませんが、実際の釣りは1本の糸で行うわけではありません。強さや特徴の異なる糸を直接つなげたり、より戻しやスイベルといわれるような接続金具を使用したりして複数種類を併用して仕掛けを作ります。

なぜなら、そうしないとすぐ釣り糸が切れてしまったり、トラブルが起きて仕掛けを作り直さなければいけなくなったりした時に仕掛けの作成に長時間を費やす可能性があるからです。魚がかかったりしたときにトラブルにあったり、トラブルの対応に時間を取られてしまうと実際に釣りができる時間が減り釣果にも影響がでます。

釣り糸の結び方をご紹介!

仕掛けづくりはとても楽しいものです。次に行く釣りの作戦を練りながら、自宅でいろいろと工夫することは釣りの醍醐味の一つでもあります。ただ、釣行中に仕掛けのトラブル対応に時間ばかりを取られてしまうのはとてもストレスのかかることでもあります。

今日は仕掛けの大きなトラブルを事前に防ぐ工夫とそのために習得しておきたい釣り糸のむすび方を4つの用途別に12種類ご紹介いたします。釣りをこれから始めようと思っている方や初心者の方に仕掛けづくりが楽しくなってもらうのがこの記事の目標です。

川釣りの仕掛けに関する記事はこちら。

海釣りの仕掛けに関する記事はこちら

釣り糸の結び方① 汎用

最初にご紹介するのはチチワ、ハーフヒッチになります。チチワ結びは仕掛けづくりの中で一番基本的な結び方になります。川の小物釣りなどはこれさえ覚えておけばOKです。またハーフヒッチは結び目の強度UPには欠かせない補強方法で様々なむすび方と組み合わせて使う方法です。どちらも重要な結び方なのでぜひマスターしましょう。

汎用の釣り糸の結び方① チチワ結び

仕掛けづくりの基本がチチワです。特に小物釣りなどには大活躍となります。延べ竿の穂先に仕掛けを結ぶ際もチワワを応用した結び方を使用したりします。また、道糸とハリスを結ぶときに使用するスナップ付きのスイベルではスナップにチチワの輪をかけたりします。

チチワ結び特徴は?

チチワは糸の端に輪を作る釣り糸の結び方です。簡単にできて、シンプルな特徴がありますが、欠点としては強度が落ちます。輪を作るので仕掛けづくりの結束金具として用いられるスナップ類を使用するときは多用されます。

チチワ結びの実際の結び方は?

チチワ結びのやり方を説明します。

  1.  ループを作りたい釣り糸の端を10cmくらい折り返します。
  2.  釣り糸が二重になったところでループを巻きます。
  3.  作ったループの中に釣り糸を折り返した折り目の部分をくぐらせます。
  4. 折り返した折り目の部分を引っ張り締めて余った端の部分を切ります。(あまり切りすぎるとほどける原因となりますので、5㎜くらいは残して切るといいでしょう。)

チチワ結びの活用方法は?

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チチワの活用方法の一つはハリス(針をつなぐ釣り糸)を仕掛けにつなぐ際の活用です。使い方はスナップに引っ掛けて使います。ハリスの付いた針の交換などは引っ掛けるだけなので非常にお手軽です。強度があまり心配にならない小物釣りの時はよく利用します。

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応用的な使い方としてタナゴ釣りではハリスをハリス止めという金具に引っ掛けるだけの仕掛けを使います。タナゴは小さく繊細な魚であるため強度より水中での針の自由な動きを重視するからです。

竿に仕掛けを結ぶのもチチワ結びを活用

延べ竿の先端に仕掛けを結ぶのにもチチワを活用したダブルチチワを使います。このダブルチチワを使用することによって仕掛けを切らずに、また仕掛けを次回の釣行に再活用できます。チチワ一つでこの結び方を行うと仕掛けを切ることになってしまいますので注意してください。

汎用の釣り糸の結び方② ハーフヒッチ

ハーフヒッチというのは主にスイベルやスナップなどの結接金具に釣り糸を結ぶときにほどけるのを防ぐために行う端の処理のことを指します。一般的にはノットニットや漁師結びなどと組み合わせて使います。

ハーフヒッチ特徴は?

ハーフヒッチの特徴は結接強度が強いことが挙げられます。また太い釣り糸を使うときに主に用いる結び方です。ヘラブナ釣りやアユ・渓流釣りで使用するような細い釣り糸(0.3号以下)を使用するときは糸よれを生じてしまうことがあるので注意が必要です。

せっかく強い結び方を習得しても糸よれを生じて、釣り糸自体の強度が弱まってしまうと仕掛け全体の強度が弱まってしまいます。使用している釣り糸に適した結び方を選ぶこともヒットした魚を確実にゲットする上では非常に重要なことです。

ハーフヒッチの実際の結び方は?

ハーフヒッチのやり方を説明いたします。

  1. 巻きつける方の釣り糸と巻きつけられる方の釣り糸があります。巻きつけられる方の釣り糸の上にもう一方の釣り糸で輪を作ります。
  2. 輪を作った方の先端を輪にくぐらせ締め込みます。
  3. 次いで、巻きつけられる釣り糸の下にもう一方の釣り糸で輪を作ります。
  4. 輪を作った先端部分を輪の中に通して締め込みます。
  5. この上下を3~5セット行えば完成です。

ハーフヒッチの活用方法は?

ハーフヒッチは釣り糸と釣り糸を結んだり、ルアーなどの結接したりなど様々な用途に使用される方法で太いラインの結接に最適です。また、リールを用いた釣りの時などは、ガイドに釣り糸と釣り糸の結接部分が引っかからないようにハーフヒッチで糸の端処理をすることがあります。

釣り糸の結び方② 釣り糸同士

釣りでは釣り糸と釣り糸を直接結ぶことがあります。それぞれ特徴の異なった素材の釣り糸を結び、それぞれの弱点を補うためです。例えば、遠投向きの糸をスプールに巻いておき、擦れに強い糸を針から数mつないでおけば、魚の潜んでいる障害物の近くも気にせずに攻められます。

ここでは代表的な4種類の結び方をご紹介いたします。電車結び、ブラッドノット、FGノット、PRノットがその4つになりますが、これらの長所短所とどのようなケースで使用するのが適しているかを具体的な釣りの種類と併せてご紹介いたします。

釣り糸同士の結び方① 電車結び

まず、ご紹介するのが電車結びとなります。釣り糸と釣り糸を結ぶ方法で一番基本的な結び方となっています。特徴としては結び方が簡便なため、すばやく釣り糸を結びたいときなどは最適の結び方です。釣り場で時合いを逃したくないときなどには電車結びが選ばれます。

電車結び特徴は?

電車結びは結び目が電車の車両が連結しているように見えるのでその名前がつきました。ここでは電車結びの特徴と結び方を説明いたします。利点は結び目がまっすぐになること、異なった種類のラインにも対応できることと結び方が簡単なことが挙げられます。

欠点は結び目がガイド等に当たるのでリールを用いた釣りでは使い方に注意が必要なことと締めこむときに結び目をぬらして締めこまないと過摩擦で傷がついてしまい結接強度が落ちることが挙げられます。

ガイドに結び目が当たると仕掛けを投げるときに穂先に過度のストレスがかかり、破損の原因となります。また、リールのスプール内で色が絡まることがあり、これも竿の破損の原因になったり、投げた仕掛けの急減速の原因になったりします。

また根がかり(魚ではなく、地球を釣ってしまうこと。) などで釣り糸のつなぎ目が切れてしまっては複数の種類の釣り糸を併用する意味が薄れてしまうだけではなく、釣り中に仕掛けを再度作り直さなければいけません。釣果にも影響するのでこういったトラブルは避けたいものです。

電車結びの実際の結び方は?

電車結びの方法についてご説明します。

  1.  結接したい2本の釣り糸の両端を向かい合わせに平行に持ちます。
  2. 一方の釣り糸で輪を作り、もう1方の釣り糸に外側から絡めるように作った輪に釣り糸の端を通りします。
  3. 2.を5回ほど繰り返します。
  4. 両方の釣り糸の両端をつまみ、次いで締めこみます。このときに結び目を水などでぬらしてください。ぬらして摩擦を低減しないと、釣り糸に傷がつき強度が弱まります。
  5. 2.で輪を作ったのと反対側の端で同様に輪を作り、もう1方の釣り糸に外側から絡めるように作った輪の中に輪を作った釣り糸の端を通りします。
  6. 5.を5回ほど繰り返します。
  7. 4.と同様に釣り糸に傷がつかないように両端をつまみながら締め込みます。
  8. 余分な両端を切り、完成です。

釣り糸同士の結び方② ブラッドノット

次はブラッドノットについてご説明します。ブラッドノットはナイロンやフロロカーボンラインの結接に適した方法です。特徴は比較的に簡単で結び目が小さいのが特徴です。海釣りなどで使用されることが多い結び方となっています。

ブラッドノット特徴は?

ブランドノットは釣りの途中でも簡単に出来るノットであることが特徴です。同じ太さのものフィラメント系のラインの結接を得意とするノットとなっています。PEラインを使用する場合は滑ってしまったり、ラインの太さの問題があり、特別な理由が無い限りは使用しません。

ブラッドノットの実際の結び方は?

ブラッドノットの方法についてご説明します。

  1. 2本の釣り糸を交差させます。
  2. 片側の糸をもう一方に5回くらいぐるぐると巻き、巻きつけた釣り糸の端を2本の糸を交差している部分に通します。
  3. もう片方を同じようにに5回くらいぐるぐる巻き、糸の端を2.の方向とは逆向きに真ん中の輪に通します。
  4. 2本の糸をゆっくり締めこんで余分な端をカットして完成です。

釣り糸同士の結び方③ FGノット

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