チヌ釣りの仕掛け8種類|基本構成、必要アイテム、実際の作り方まで!

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配合によって魚が寄ってくるのに差が出るのでいかに魚をおびき寄せる、仕掛けと一緒に投げるため割れないよう、海底についてから割れるように作らなければいけません。素材によって釣果が変わってくるので、しっかりと配合を考えて作りましょう。

チヌのダンゴ釣り仕掛け③実際の作り方

仕掛け自体はとても簡単で誰でも作ることができます。ダンゴも配合さえしっかりしていれば簡単に作ることができます。またダンゴの素材も釣具店に取り揃えているので、必要な素材を購入して釣る前に混ぜ合わせて使いましょう。

手順① ダンゴを混ぜ合わせる

仕掛けを作る前に投げ入れるダンゴを混ぜ合わせておきます。使用する材料は「米ぬか+砂+集魚剤」を混ぜ合わせて作ります。ダンゴの素となる米ぬかや砂はダンゴの素として釣具店にあるのでそれを使用し、集魚剤と呼ばれる魚を集めるオキアミやさなぎ粉など様々なものがありますがその釣り場に合わせて混ぜ合わせます。

作り方は先にさなぎ粉やオキアミなどを混ぜ合わせておき、少し馴染ませたらダンゴの素の米ぬかや砂を入れてしっかりと混ぜ合わせます。作ったダンゴは水が入るとダンゴにする時に難しくなってしまうので蓋がついている入れ物へ入れておきましょう。

手順② ウキやからまん棒、針を付ける

ダンゴを混ぜ合わせたら仕掛けを付けていきます。ガイドから出ているラインにウキ止めを結び、棒ウキや円錐ウキを通し、ウキゴムでクッションを作りサルカンで止めておきます。サルカンから下の仕掛けは1.5号前後のフロロハリスを使用し、1.5~2ヒロ程度で針を結びましょう。

手順③ 餌を付けた針にダンゴをつける

オキアミやボケ、トウモロコシやさなぎを付けた針を片手いっぱいに乗せたダンゴの中に入れてダンゴを作ります。この時海底に到着したら割れるように握る加減を調整します。握るのが甘いと投げるときに割れてしまったり、逆に握りすぎてしまうと海底に到着しても割れなかったりします。

チヌ釣りの釣り方別の仕掛け4.イカダ釣り

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その名の通り、イカダの上から魚を狙う釣り方になります。イカダ釣りで使用する仕掛けはとても単純なもので、ラインとオモリと針があればすぐに作ることができます。けれどシンプルな仕掛けだからこそオモリの重さや針の大きさの調整がカギとなります。

チヌのイカダ釣り仕掛け①基本構成

ラインにオモリと針を付けるだけのシンプルな仕掛けですが、仕掛けを落とすだけでなく、紀州釣りでも使用するダンゴを落として魚を集めて釣る方法になっています。仕掛けはシンプルですが食いつかせるのにダンゴを利用するとより食いつきがよくなります。

チヌのイカダ釣り仕掛け②必要アイテム

仕掛けに必要なものは、ラインとオモリと針になります。ラインは1.5~2号程度のものを使用し、素材はフロロカーボンかナイロンをお勧めします。オモリは潮の流れなどで使い分けるので、ガン玉をオモリとして使うのが良いです。潮の流れが緩やかなら軽めのオモリ、流れが早ければ重めのオモリを付けると良いでしょう。

チヌのイカダ釣り仕掛け③実際の作り方

仕掛けがシンプルなので初心者の方でも道具さえあれば簡単に作ることができます。ダンゴの作り方も実際釣具店に売っているダンゴの素の袋裏に書かれている通りに作れば簡単に作ることができます。仕掛けの作り方、ダンゴの作り方をご紹介します。

手順① ダンゴを混ぜ合わせる

仕掛けを作る前に先にダンゴを作っておきましょう。ダンゴのキットを釣具店で購入しておき袋の裏の表示を見ながら作っても構いません。作り方としては、バケツなどにダンゴの粉を入れて海水を入れてまんべんなく混ぜ合わせるだけです。海水をオキアミを溶かした水などにするとより魚が寄ってくるかもしれません。

手順② オモリ・針を付ける

リールから出したラインをガイドにすべて通し、ラインの先端にチヌ針を結びつけます。オモリは潮の流れによって付けたり付けなかったりしますが、もしつけるのであれば針から15cm程度にガン玉を付けましょう。潮の流れがない場合は付けずに針だけで大丈夫です。

手順③ 釣る前に仕掛けを落とす

仕掛けを作ったらまずダンゴを小さく作り、針に付けていったん落とします。底に到着するとリールからラインが出ていかなくなるので、水深を測ることができます。海底までの水深が分かりやすいようにラインに目印をつけておくと確実な水深が分かりやすくなります。ただし水位は変化するため時々チェックしましょう。

チヌ釣りの釣り方別の仕掛け5.ヘチ釣り

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防波堤の壁に沿って仕掛けを落として釣る方法をヘチ釣りと言い、アタリを取るときに目印をつける釣り方ではなく目印を付けず、ラインでアタリを取ったり竿や手元で感じてアタリを取ります。防波堤の壁に餌となる貝やカニがいればチヌを釣り上げることができます。

チヌのヘチ釣り仕掛け①基本構成

目印を付けない仕掛けなので、ヘチ釣りの仕掛けもとてもシンプルな構造になっています。ラインにハリスを繋ぎ、ガン玉や針を付けるだけで仕掛けは出来上がります。上から落ちてくる餌を捕食するので自然にポイントへ落とすことが大切です。

チヌのヘチ釣り仕掛け②必要アイテム

ヘチ釣りでは他の仕掛けと同じようにラインを使用しても良いですが、目印を付けないため蛍光タイプのラインを使用するのをお勧めします。その他はフロロカーボンのハリスやチヌ針、オモリとしてガン玉を使用します。ガン玉の重さはB~B5程度を用意しておくと良いです。

チヌのヘチ釣り仕掛け③実際の作り方

仕掛けも簡単なヘチ釣りの作り方をご紹介します。ラインにハリスやオモリのガン玉、チヌ針を付けるだけなのでとても簡単です。ヘチ釣りは防波堤の壁に沿って落とすだけなので、投げ釣りのように仕掛けを飛ばさなくても良いので初めて釣りをする方などにとてもお勧めできる釣り方です。

手順① リールに蛍光ラインをセット

目印を付けないヘチ釣りは他の仕掛けと同じラインにすると見えなくなってしまうので蛍光ラインに変えておきましょう。蛍光ラインにすることで目印の代わりにもなり、ラインを見つけやすくなります。またリールも糸ヨレが起きづらい軽めのタイコリールをお勧めします。

手順② ハリスにガン玉、チヌ針を付ける

フロロカーボンハリスの1.2~1.5号を80cm~1m程度用意し、チヌ針を結びつけます。チヌ針は1号~3号程度のものを使用し、餌が大きな場合は3号、小さな餌や食い込みが悪いなどは2号や1号を使用しましょう。チヌ針を付けたらその上辺りにガン玉を付けます。G2程度のガン玉を使用してその時の状況によって変えてみます。

手順③ ハリスを蛍光ラインへセットする

ハリスをラインに取り付けます。取り付ける際は直結しても小さなサルカンを利用するなどどちらでも構いません。好きな方でハリスとラインを結びつけましょう。ヘチ釣りで使用する餌は現地に潜んでいるイガイやフジツボを使用することをお勧めします。自然に住んでいる者なので違和感なく食べてくれます。

チヌ釣りの釣り方別のリグ6.ルアーフィッシング

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チヌ釣りはルアーでも釣り上げることができます。このことを「チニング」とも言い、人気のある釣り方になっています。ルアーで釣る場合、ワームなどを付けるリグを用意します。このリグは簡単に作ることができるので一つあれば様々なワームで挑戦することができます。

チヌのルアーフィッシング用リグ①基本構成

リグにも様々なものがありますが代表的なゼロダンリグをご紹介します。ゼロダンは根がかりしそうな場所でも威力を発揮してくれて岩場などに当たってもオフセットフックで根がかりの心配もありません。スプリットリングにオフセットフック、オモリを付けるだけなので簡単に作ることができます。

チヌのルアーフィッシング用リグ②必要アイテム

先程ご紹介したリグ、ゼロダンではオフセットフック、シンカースイベル、スプリットリングが必要です。オフセットフックは根魚用の極太をお勧めします。スイベルに関してはスプリットリングを使わず簡単にできるオープンスイベルもあるのでどちらを使用しても構いません。

チヌのルアーフィッシング用リグ③実際の作り方

ルアー釣りの仕掛けの作り方はとても簡単です。ラインにリーダーとルアーを取り付けるだけなのですぐにチヌ釣りを行うことができます。根がかり回避するために使用するゼロダンもとても作り方は簡単です。手順を追ってご紹介します。

手順① スプリットリングにスイベルを付ける

プライヤーを使ってスプリットリングにスイベルと取り付けます。ここで手先が器用な方はオフセットフックも一緒に付けても大丈夫です。難しい方はスイベルを付けた後にオフセットフックを付けましょう。ゼロダンの作り方はこれで終わりです。

手順② ロッドの準備

リグができたらロッドの準備をします。リールからラインを出して全てのガイドにラインを通します。ラインの先にリーダーをポイントに合わせて12~16ポンドの長さで繋げます。そのリーダーに先ほど作ったリグを取り付けます。これで間瀬になります。

手順③ リグにワームを取り付ける

ワームの形によって付け方が異なります。ワームを付けるのも仕掛けのうちに入るので付け方も注意が必要です。ストレートタイプのワームなどはちょんがけしてワームが真っ直ぐになるように刺します。エビの形をしたクロー系のワームはお尻の方から針を刺します。

釣り上げたチヌを美味しく食べよう!

チヌはとても歯ごたえがあり、淡白な白身を持つ魚で様々な料理にすることができます。ただし気になるのが磯臭さです。フジツボやカキを食べているのでどうしても磯臭さが残ってしまいます。磯臭さ対策として、捌いた身を塩で揉み洗いすると磯臭さが取れてよりおいしく食べることができます。

おすすめレシピ① 刺身

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釣り上げたら必ず食べたいのが「刺身」です。磯臭さが残るチヌも先ほどご紹介したように塩でもみ洗いすることで軽減されます。昆布締めにしたチヌもおいしくて、刺身として食べた残りを昆布締めにして次の日に食べてもおいしく食べられます。

おすすめレシピ② 塩焼き

出典:PhotoAC

生でも美味しいチヌは焼いてもおいしく食べることができます。その中でも定番の塩焼きは、素材の味をしっかりと生かしつつ香ばしく焼けた皮とふんわりとした身がとてもおいしいです。好みでレモンを絞るとまた違った味に変わるので楽しみながら食べることができます。

おすすめレシピ③ ムニエル

出典:PhotoAC

チヌのみは白身なのでムニエルにしてもとてもおいしく食べられます。小麦粉をまぶしてたっぷりのバターで焼き上げると、周りはカリッとして中はふんわりジューシーになります。ご飯のメインディッシュにもってこいの一品になります。

チヌ釣りでは釣り方や状況にあった仕掛けを選ぼう!

チヌ釣りは様々な場所・仕掛けがあるのでその場所にあった仕掛けを用いて挑戦してみましょう。チヌは日本各地で釣ることができるので、初めての方でも簡単な仕掛けで挑戦することができます。いろいろな仕掛けでチヌ釣りをして釣り上げたチヌを美味しく食べてみてはいかがでしょうか。

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