マルタタイガーは実在するのか?幻の青い虎の生息地や発見報告を徹底調査!

トラは長距離を走ることを得意としないため、敵にこっそり接近し一気に仕留めるというやりかたをします。獲物を探すために一晩で10キロから20キロほど歩き回ります。狩りの成功率は決して高くないですが、メス一頭であれば8日に一匹狩れれば足ります。

また、美しいしましま模様は獲物にこっそり近づいたり草むらに潜む際に体の輪郭をぼかす効果があると言われています。近づいて射程圏内におさめた獲物を強靭な筋肉と鋭い爪で一気に襲います。小動物から大きな動物まで何でも捕獲して食料にします。

マルタタイガーの生息地

続いてどこに住んでいる可能性が高いのか見ていきましょう。前項で触れたアモイトラやアムールトラの変異した存在であるならば生活している場所も同じあたりということになります。それぞれの亜種の住んでいる場所を確認しましょう。

アモイトラの生息地「中国南東部」

このトラたちはかつて中国の揚子江より南の地域に広く暮らしていました。ところが、1950年代から1960年代にかけて害獣として多数が駆除されてしまいました。今では動物園でしかみることができないと言われています。

アモイトラの別名「華南トラ」

他にも呼び名として華南トラとも言います。それは、このトラが暮らしていた中国の南部の地域を別名で「華南(华南)」と呼ぶからです。中国読みでは「ファナン」と読み、英語ではそのまま「South China」と呼びます。

韓国

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しかしながら、彼らが住んでいないはずの韓国でも青いトラの姿が見たという目撃証言があります。そのため、韓国にも住んでいるアムールトラの変種なのでは?という可能性が考えられるようになりました。実際まだ捕まえた訳ではないのでどの種に属するかは謎のままです。

マルタタイガーの発見

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そもそも実際の写真すらない生き物が存在しているという根拠はどこから出てくるのでしょう。それは目撃した人がいるからと言うことになります。誰がいつどのような形で目撃したのか詳しく確認していきましょう。

1910年ブルータイガー(マルタタイガー)が発見される

1910年9月に青いトラを目撃したという人物が現れるのです。場所は中国の福建省の森のなかでイギリス人の宣教師「ハリー・コールドウェル」が発見しました。森の中を動く青い生き物を感じ取ったため、よく目を凝らしてみるとトラの黄色いシマの部分が青く染まっている個体が見えたそうです。

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