戦争に行った兵隊熊「ヴォイテク伍長」の物語|英雄の熊の魅力と活躍をご紹介

この兵士として功績を残し、多くの人達から愛された熊を追悼しようと晩年を過ごしたエディンバラの動物園には追悼の石板が、オタワにある戦争博物館には飾り額、ロンドンの博物館には記念碑が建てられています。

チャールズ皇太子も息子たちには話し聞かせていた

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彼が多くの人たちから愛されていたのを証明するかのような出来事があります。チャールズ皇太子と子供達が帝国博物館を訪れた時、ガイドに対し「彼についてはよく知ってるから説明しなくていい」と伝えたそうです。親が昔から子供達に話伝えているお話のひとつでもあったのです。

共に戦い抜いた仲間からの言葉

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実際にこの戦争に行ったクマと共に戦時中を過ごし、生き抜いてきた部隊の仲間からの言葉がBBCのドキュメンタリーの中で紹介されています。彼の言葉から、改めて「戦争に行ったクマ」が存在していた事、そして愛されていた事を感じる事ができます。

ヴォイテクは兄のような存在だった

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ドキュメンタリー放送当時、86歳で地球科学と岩石学の教授でもあったMr. Narebskiは17歳でヴォイテクがいた第22弾薬補給中隊に配属されました。そして出会ったヴォイテクに対して「彼のことを考えるのはとても楽しい事でした。彼はまるで私の兄のような存在だった」と言っています。

殺伐とした戦時中の心のより所だった

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また、彼は「戦時中という大変な日々の中、彼が私たちのそばにいてくれるという事実が私たちの精神面を大きく支えてくれた。」とも言っています。殺伐とした日々の中でも、愛くるしい彼の存在が兵士達の心のバランスを保つ役割をしていてくれたのかもしれません。

近い将来、映画化も実現?

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彼の死後今もなお、彼の生き様は親から子へ語られるお話の中であったり、書籍・映像化されたりと様々な方法で語り継がれています。実際に海外ではアニメ化されるという噂も出ていたりするので近い将来、長編映画化などされて世界中で放映される日もそう遠くは無いかもしれません。

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