その他、代表的な例としてはクエの代用魚のアブラボウズ、サケの代用魚のカラフトマス、マグロの代用魚のアカマンボウなどが挙げられます。しかし、今例をあげた代用魚をご存知の方は少ないことでしょう。なぜならこういった馴染みのない名前の魚は消費者に敬遠されてしまうため、代用魚は切り身や寿司ネタに加工されるなどして元の姿のままで市場に出回ることがほとんどないからです。しかし、このような代用魚のおかげで大衆によく知られる魚を安定して食べられているのまた事実。感謝しなければならない存在ですね。
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ホキはどんな味がする?
スケトウダラに似たさっぱりした味
前述したようにホキはスケトウダラの代用魚。そしてフィレオフィッシュやほっともっとの白身フライ定食に使われている魚ですので、味に関してはお分かりの方も多いとは思います。ホキは白身魚特有の脂質が少ないさっぱりした味をしています。そのため調理をする際にはバター焼きやムニエルといった濃い味付けがされる傾向にあります。以降はそんなホキのオススメの調理法をご紹介します。
ホキのオススメ料理
ホキのフライ
必要な食材は薄力粉、卵、パン粉、ホキ。調味料は塩胡椒です。フィレオフィッシュやほっともっとの白身フライに使われるホキの王道料理です。ホキの身の水気をしっかりと取って塩胡椒を振り、ホキの身に薄力粉、溶き卵、パン粉をこの順番でつけ170℃に熱した油で揚げます。衣がキツネ色になったら完成です。さまざまなソースと相性が良いですが、オススメはタルタルソースです。
ホキと大豆のアーモンド和え
必要な食材は水煮大豆、ホキ、スライスアーモンド、片栗粉、生姜。調味料はしょう油、みりん、砂糖、料理酒です。甘辛く味付けしたホキと大豆、アーモンドの相性が抜群の一品。学校の給食に出されていた料理でもあるのでご記憶にある方も多いのではないでしょうか。まずホキを一口大に切り、生姜やしょう油、酒で下味をつけます。水煮大豆は片栗粉をまぶして揚げた後、下味をつけたホキに片栗粉をつけて油で揚げます。揚げた水煮大豆、ホキとスライスアーモンドをフライパンに入れて砂糖、みりん、しょう油で味を整えれば完成です。ホキと水煮大豆をカリッと揚げるようにするとスライスアーモンドと合わせてサクサクした食感を楽しめます。
ホキのムニエル
必要な食材はホキ、牛乳、バター、小麦粉。調味料は塩胡椒、レモン汁です。まずホキの身を一口大に切ります。そしてボウルなどの容器に入れ、牛乳を追加し10分ほどホキの身を浸します。10分ほど経った後にホキの身をボウルから取り出して水洗いをし、塩胡椒と小麦粉を振りかけます。最後にフライパンにバターを引いて熱し、弱火から中火で焼いて完成です。仕上がりにレモン汁をかけるとホキ本来のあっさりした味が引き立ち、より美味しく食べることができます。
フィッシュ&チップス
必要な食材はホキ、じゃが芋、薄力粉、卵。調味料は塩胡椒、酢。イギリスの伝統料理として有名です。おやつにもお酒のおつまみにもぴったりの一品で、作り方も非常にシンプル。まずジャガイモを一口大の大きさに切り、水につけておきます。次にホキの身も同様に一口大の大きさに切り、身に塩胡椒、小麦粉を全体にまぶします。そしてボールに薄力粉、卵、酢を混ぜ合わせたものに水につけておいたじゃが芋と塩胡椒、小麦粉を全体にまぶしたホキの身を浸し、その後に170℃の油で揚げて完成です。この料理は味もさることながらさっくりとした食感が非常に重要で、コツは温度を170℃に保ち、じっくりと揚げることです。
まとめ
いつ食べられなくなるかわからない
今回は私たちがよく食する魚の一つであるにも関わらずあまり知られていないホキの生態や漁獲量などをご紹介いたしました。調べてみると思いの外グロテスクな見た目をしていたり、最も身近な魚の一つであるのに絶滅の危機に瀕していたりと意外な事実が明らかになりました。今後の状況次第ではマクドナルドなどのファストフード店から白身魚を使用したメニューが姿を消してしまうかもしれません。そのようにならないことを祈りつつフィレオフィッシュや白身フライ定食を食べる際には、そういったメニューがまだ残っていることに感謝しながら食べるようにしなければいけませんね。