フィレオフィッシュの白身魚は「ホキ」だった?生態、分布、味などチェック

日本でよく輸入される原産地はどこ?

3つの地域の中でも日本に輸入されるものはニュージーランド・オーストラリア原産のものが多く、ほっともっとの白身フライに使用されているホキは全てニュージーランド原産のようです。また、前述したようにこの魚の日本での呼ばれ方はニュージーランド・オーストラリアの俗称の「Hoki」に由来する「ホキ」です。このことからも日本で流通しているホキがニュージーランド・オーストラリア原産のものが多いことが推察できます。

ホキの漁獲量

乱獲により絶滅の危機

ホキの年間漁獲量は700万kgにも達し、需要よりも多くのホキが揚げられてしまっており絶滅の危機に瀕しています。この影響を受け、デニーズやマクドナルドなどは現在使用を制限しています。マクドナルドはホキだけでなく、ホキより高価なタラやスケトウダラを使用し、デニーズはニュージーランド原産のホキのみを使用することを明言しています。

世界的に絶滅を防ぐ取り組みがなされている

そのほかにも持続可能な漁業を認証する機関である海洋管理協議会にホキ漁業が管理下におかれるなど様々な対策が施されています。このようにホキの乱獲というのは世界的に問題視されています。しかし、2016年にBBC Newsによってホキに関する衝撃的が報道がなされました。その報道によるとニュージーランド政府の内部文書がリークされ、実情としてホキを水揚げしてから半分近くを投棄する違法漁業が行われていることが判明しました。様々な対策が施されているにも関わらず、主要原産地の一つであるニュージーランドでこのようなことが行われていたとあってはホキが絶滅の危機を脱するのはまだまだ先の話なのかもしれません。

ホキの釣り方

深海用釣竿を用意しよう

絶滅の危機に瀕しているホキですが、現地ではフィッシングツアーが組まれていることもあります。その際はホキが体長60cm~120cmと大型種であるホキのパワフルな引きを楽しむことができますよ。先述したようにホキは肉食ですので、イカや甲殻類を餌に使いましょう。また深海魚でもあるので釣竿は深海用のものを用意する必要があります。深海は潮流が速く、釣り糸がたるむ「糸ふけ」という現象が発生する可能性があるため、ホキが生息する深さ300m~600mの倍ほどの長さが巻けるリールの釣竿を用意するのが最適です。

ホキはスケトウダラの代用魚?

味が近い安価な魚のことを指す

代用魚という言葉をご存知でしょうか。代替魚とも呼ばれることもありますが、古くから大衆に食されてきた魚が大量消費によって生息数が減ってしまうことを防ぐために味が近く安価な魚がその代わりとして市場に出回ることがあります。この魚のことを代用魚、もしくは代替魚と呼びます。そしてホキは同じ白身魚であるスケトウダラの代用魚です。

ホキ以外の代用魚

その他、代表的な例としてはクエの代用魚のアブラボウズ、サケの代用魚のカラフトマス、マグロの代用魚のアカマンボウなどが挙げられます。しかし、今例をあげた代用魚をご存知の方は少ないことでしょう。なぜならこういった馴染みのない名前の魚は消費者に敬遠されてしまうため、代用魚は切り身や寿司ネタに加工されるなどして元の姿のままで市場に出回ることがほとんどないからです。しかし、このような代用魚のおかげで大衆によく知られる魚を安定して食べられているのまた事実。感謝しなければならない存在ですね。

ホキはどんな味がする?

スケトウダラに似たさっぱりした味

前述したようにホキはスケトウダラの代用魚。そしてフィレオフィッシュやほっともっとの白身フライ定食に使われている魚ですので、味に関してはお分かりの方も多いとは思います。ホキは白身魚特有の脂質が少ないさっぱりした味をしています。そのため調理をする際にはバター焼きやムニエルといった濃い味付けがされる傾向にあります。以降はそんなホキのオススメの調理法をご紹介します。

 

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