そこにマグロのあらを入れて漬け込み、数時間~一晩ほど漬けておきましょう。その後袋から取り出し余分な水分を切って、片栗粉をまんべんなくまぶします。片栗粉がついたら熱した油に入れ、きつね色になって火が通ったら出来上がりです。
調理のポイント
下味は短時間でも大丈夫ですが、時間をかけて漬け込むとより臭みも消えておいしく食べられます。片栗粉にカレー粉やバジルなどのハーブ、唐辛子、粉チーズなどを混ぜると、またひと味違った味わいになります。揚げる際はフライパンの底1~2cm程度の油でも、途中でひっくり返せば大丈夫です。
レシピ②マグロのあらカツ
マグロのあらはパン粉をつけて揚げても大変おいしいです。特に血合いの部分がおすすめで、身自体にうまみがしっかりあるので何も言わずに出せばお肉だと思われるかもしれません。魚なのに「フライ」というよりは「カツ」という名前がぴったりです。
材料
- マグロのあら 1パック
- 塩、コショウ 少々
- 小麦粉 適量
- 卵 1個~(マグロの量に応じて調整)
- パン粉 適量
- 揚げ油 適量
料理レシピ
マグロのあらは下処理をしたら、骨がついている場合は骨をとってから適当な大きさに切り塩コショウを振ります。その後小麦粉・卵・パン粉をまぶして衣をつけます。揚げ油を熱し、衣をつけたマグロを投入し、きつね色になって中まで火が通ったら完成です。
調理のポイント
ひっくり返しながら揚げれば揚げ油は少なめで大丈夫です。ソースやケチャップ、レモンなどを付けて食べるとおいしくいただけます。下味をしっかりつけてソースなどをいらなくしてもいいですし、衣にカレー粉や粉チーズを混ぜたり、シソなどを巻いて揚げたりしてアレンジするのもおすすめです。
レシピ③アヒージョ
アヒージョは厳密にいうと煮込み料理の部類かもしれませんが、油を使うということでここに入れてみました。オリーブオイルとにんにくを使用し、じっくりと火を通すことでマグロの臭みがなくなっておいしく食べられます。一緒に入れる具材によってアレンジのきくレシピです。
材料
- マグロのあら 100~200g
- にんにく 1かけ
- 鷹の爪 1本
- オリーブオイル 具が半分程度浸るくらい
- 塩 ひとつまみ
- その他、他の魚介類、玉ねぎ、長ねぎ、ジャガイモ、サトイモ、マッシュルームなどのきのこ類、ブロッコリーなどを入れてもOK
料理レシピ
下処理したマグロのあらは1~2cmのサイコロ状に切り、にんにくは潰すかスライス、鷹の爪は種を取って2~3つに分けます。それらを全て小鍋か小さいフライパンかスキレットに入れ、オリーブオイルを注ぎます。それを極弱火にかけ、ふつふつと煮立ってマグロの色が変わったら、塩をひとつまみふりかけて出来上がりです。
調理のポイント
強火にすると素揚げ状態になり焦げてしまうので、もどかしくても極弱火でじっくり時間をかけて作りましょう。もしあればバジルやローズマリーを入れると洋風に、ショウガなどを入れるとやや和風になります。食べる直前にしょうゆやポン酢を数滴たらしたり、コショウをかけたりしてもおいしいです。
マグロのあらのおすすめレシピ:焼き物編
次はマグロのあらを焼くレシピです。焼くという調理法は、フライパンや直火の高温に当たることで生臭さが熱で消え、感じにくくなるというメリットがあります。また、余分な脂も落とすことができるので脂の多い部位にはぴったりです。
レシピ①マグロのガリバタステーキ
パックの中で比較的大きくカットされている切り身があればぜひステーキにしてみましょう。こちらのレシピではにんにくとバターを使ってこってりとした味付けにします。すると、まさに肉!という味になります。
材料
- マグロのあら 300g程度(2~3人分)
- サラダ油 適量
- にんにく 1かけ(チューブ、ガーリックパウダーでもOK)
- バター 10g
- しょうゆ 1~2回し
料理レシピ
下処理をしたマグロのあらは必要であれば適当な大きさに切り、にんにくはスライスします。フライパンにサラダ油を入れて熱し、にんにくを入れて香りが出たらマグロを入れ、両面に火が通るまで焼きます。火が通って焼き色がついたら、バターを入れて溶かししょうゆを回し入れ、全体にからめます。
調理のポイント
にんにくやバターの量はマグロの量やお好みで調整してください。野菜のソテーなどを添えると栄養バランスもばっちりです。お好みでコショウを挽くと本格的な味になります。ごはんにも合いますし、赤ワインなども良いでしょう。
レシピ②塩焼き
肉厚で脂が多そうな部位にあたったときはシンプルに塩焼きもおすすめです。さっぱりとマグロのうまみが最もダイレクトに味わえる調理法です。ただし臭み抜きの下処理はしっかりしておきましょう。
材料
- まぐろのあら 1パック(お好みの量)
- 塩 適量
料理レシピ
マグロのあらに塩を振って、少しおいてなじませ、出てきた水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。それを魚焼きグリルやオーブンなどに入れて、焦げないように注意しながら焼きます。お好みで葉物野菜のおひたしや一緒にグリルした野菜などを添えて盛り付ければ完成です。
調理のポイント
大きさや部位によって焼き時間が異なるので、たまに様子を見ながら焼いてください。生焼けはもちろんよくないですが、焼きすぎも焦げてしまったりパサついたりする原因になります。塩は普通のものでもいいですが、岩塩などのちょっといい塩を使うとうまみがより引き立ちます。ハーブソルトなどでもおいしいです。
レシピ③ハンバーグ
マグロでハンバーグ?と思われるかもしれませんがこれも大変おいしい調理法です。パックの中には非常に薄かったり細長かったり、やや使いづらい細かい身が入っていることもあります。そういったものも余さずに使える便利なレシピです。
材料
- マグロのあら 1パック(200~300g)
- 豆腐 50g
- 玉ねぎ 1/4個
- しいたけ 2個
- 卵 1個
- すりおろししょうが 1かけ分(チューブでもOK)
- 片栗粉 大さじ1/2
- 味噌 大さじ1/2
- マヨネーズ 大さじ1/2
- サラダ油 適量
料理レシピ
玉ねぎ・しいたけはみじん切りにし、豆腐は水切りをしておきます。マグロのあらは下処理後骨をとり、包丁で叩くかフードプロセッサーにかけてひき肉状にします。その後サラダ油以外の材料を全てボウルかポリ袋に入れ混ぜ合わせます。混ざったら成形して、フライパンにサラダ油をひき、両面を焼きます。色が変わって中まで火が通れば完成です。
調理のポイント
お好みでしょうゆやケチャップ、あんかけ、大根おろしや大葉などと一緒に食べてもおいしいです。他にも卵や豆腐を使わなかったり、他の野菜を入れたりするレシピもあるので自分に合ったレシピを探してみてください。
マグロのあらのおすすめレシピ④アレンジレシピ
マグロのあらは主役の一品料理だけでなく、他の食材と合わせたメニューでも楽しむことができます。しっかりした身と強いうまみがあるので、肉の代用として使うのもおすすめです。ここではそんなちょっと変わったレシピなどを紹介していきます。
レシピ①マグロのあら汁
「あら」と聞いてまず思い浮かべるのがあら汁だという人もいるでしょう。あら汁に使われるのはタイやブリ、鮭などが多いですがマグロでも十分おいしいあら汁ができます。特にぜひ冬に食べたいメニューです。
材料
- マグロのあら 100g程度
- すりおろししょうが 1かけ分(チューブでもOK)
- お好みの野菜(大根、ニンジン、長ねぎ、きのこ類、白菜、サトイモ、ごぼう、など)
- 酒 50㏄
- 水 具材にかぶるくらい
- しょうゆまたは味噌 適量
料理レシピ
下処理をしたマグロのあらは一口大に切り、しょうがと混ぜておきます。野菜をお好みの大きさに切り、先に根菜類と水を鍋に入れて火にかけます。野菜に火が通ってきたらマグロのあらと酒を入れて煮立たせ、マグロに火が通ったら葉物野菜やきのこ、長ねぎなどを入れます。そしてしょうゆまたは味噌で味付けして再度ひと煮立ちしたら完成です。
調理のポイント
マグロのあらを入れた後はあくが出やすいのできちんと取り除くようにしましょう。しょうゆ味でも味噌味でもどちらもおいしいですが、さっぱり味が好きな人はしょうゆ味、魚の臭みが苦手な人は味噌味のほうがいいかもしれません。