グリルパンとはどんな調理器具?
おしゃれな食卓には欠かせないアイテムのグリルパン。みなさんは使ってみたことはありますか?テーブルに1つあると、一気に華やかな食卓になりますが、ただ見た目がおしゃれなだけではありません。いつもの料理をグッとランクアップしてくれる、とっても便利な調理器具なのです。
直火が使えない場所で網焼き風料理ができる
グリルパンと言えば、屋外で炭火や焚火と一緒に使っているイメージが強いですよね。香ばしく焼き目のついた食材は、見た目から美味しさが伝わってきますが、室内でバーベキューをするのは難しいものです…しかし実は直火が使えないインドアでも、網焼き風の料理が出来てしまう便利アイテムがグリルパンなのです!
グリルパンとフライパンとの違いを知ろう!
グリルパンとフライパン、どちらも食材に火を通すために使いますよね。形状も似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか?違いを知ることで、それぞれの得意分野が見えてきます。お料理のレパートリーもグッと広がることでしょう。
フライパンよりも分厚い鋳鉄製
鋳鉄(ちゅうてつ)という鉄より炭素の量が多い素材が使われています。フライパンよりも分厚く、温めた後は熱を長い間保温しておきますので、テーブルにそのまま出せば、長い間暖かいままの料理を食べることが出来ます。
鍋底に凹凸の波型がついている
フライパンは底がフラットになっていますが、グリルパンは底が波形に凹凸ができています。凹凸によって食材に焼き目がつき、油が凹部分に流れ落ちます。焼き目によって、香ばしい焼き目がより食欲をそそり、余分な油が出ることによってヘルシーな料理が手軽に完成します。
グリルパン料理の美味しさの秘密は?
普通のフライパンと比べて、どのような違いで食材を調理することが出来るのでしょうか。また、それによってどれほど美味しく調理することが出来るのでしょう。グリルパンの持つ特性と形状から、フライパンとは違った使い方がを楽しむことが出来そうです。
熱伝導率と保温力の高い鋳鉄で料理ができる
鋳鉄を使うメリットといえば、熱伝導率が良いところ。大きな肉の塊も、ジューシーに焼き上げてくれます。また、分厚い鋳鉄は保温性も高いため、調理後にテーブルの上にそのまま出しておけば長時間暖かな料理を楽しむことが出来ます。
余分な脂も落とせてヘルシーな料理ができる
底が波形になっているおかげで、肉から溢れ出る油を凹部分に流し出すことが出来、カロリーカットに大助かりです。ガッツリお肉が食べたいけれど、カロリーが気になる…という方にはピッタリの調理器具ですね!
できた料理をそのまま食卓へ運ぶこともできる
グリルパンの良さはそのおしゃれな見た目にもあります。普通のフライパンをそのまま食卓に出すと、手抜き感が出てしまいますよね…グリルパンのシンプルかつハイセンスなデザインは、はむしろ食卓にそのまま出すことで、料理のおしゃれ感がグッと増すのです!
グリルパンの種類を知っておこう!
見た目がフライパンとそっくりな丸型のタイプ、大きな横型の卵焼き器のようなスクエアタイプ、IHにも対応している最新型のタイプなど種類は色々。全部揃えるのも良いですし、自分にピッタリの1品を探し出してみるのも、また楽しみになりますね。
フライパンタイプ
丸型のフライパンタイプは柔らかい雰囲気を持ち、コロンとしたフォルムが魅力。オカズだけではなく、デザートを作る際にもマッチする可愛らしい印象がありますね。何を焼いてもおしゃれで、写真映えする料理が完成します。
スクエアタイプ
横に広いスクエアタイプは、魚や野菜など、ある程度の長さがある食材を調理する時には最適です!角ばったデザインはスタイリッシュな印象を与えます。ワンランク上の、おしゃれな大人のディナータイムにピッタリの形ですね。
IHヒーター対応型
最近ではガス式のコンロではなく、IH式のキッチンが増えているのではないでしょうか。グリルパンにはIH対応したものがありますので、どのご家庭でも使って頂けます。テーブルでのまま電源を繋いで使う持ち運び用のタイプもあります。
グリルパンを使いたい方に!おすすめグリルパン5選
様々あるメーカーの中から、数多くの商品が展開されていますが、一体どれを選んだら良いのか…少し迷ってしまいますよね。こちらでは、選び抜いたおすすめの商品5つをご紹介いたします!それぞれの特徴を見比べて、ご自分の家にピッタリのお品を選んで見てくださいね。
パール金属 グリルパン
どの熱源にも対応しているので、アウトドやインドア、どんなキッチンでも使うことが出来ます。ハンドル部分は取り外しが出来るようになっていますので、魚用のグリルやトースターなどでも利用が可能です。この商品にはレシピも付いていますので、どんな料理に使えるか参考になりますね。
スペック
- スクエア型
- サイズ:25cm×19.5cm×3.5cm(ハンドル部分は含まない)
- 加工:シリコーン樹脂塗装
- 素材:鉄
- 対応熱源:オール熱源対応(魚焼グリル、ガスコンロ、オーブントースター、IHクッキングヒーター、ハロゲンヒーター)
和平フレイズ ランチーニ
フタ付きのグリルパンですので、蒸し料理にもピッタリ!食材をふっくらと焼き上げることが出来ます。また、フタをすることで匂いのきつい料理も多少抑えることが出来るのは嬉しいところですね。底が深めになっているので、アヒージョなど軽く煮るような料理にも対応しています。和平フレイズの公式レシピはこちら
スペック
- スクエア型
- サイズ:26.6cm×20.2cm×5cm
- 重量:810g
- 素材:鉄
- 加工:焼付塗装
- 対応熱源:魚焼きグリル、ガスコンロ、IHクッキングヒーター、オーブントースター、エンクロヒーター、ハロゲンヒーター、シーズヒーター
ビタクラフト グリルパン3001
フッ素樹脂加工がされているので、焼き料理でも焦げが付きにくくなっています。4層構造のマジックコートは、耐摩耗性にも優れた素材です。気密性の高いステンレス製のフタは、食材から出る水蒸気を漏らさず熱を通しますので、旨味の水分を含んだふっくらとした焼き上がりになります。ビタクラフトの公式レシピはこちら
スペック
- スクエア型
- サイズ:35cm×10cm×22.2cm(蓋込みのサイズ)
- 重量:2.12kg
- 素材:アルミ、ステンレス
- 加工:フッ素樹脂コーティング
- 対応熱源:ガスコンロ、 IHキッチンヒーター、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーター、シーズヒーター
マイヤー パーフェクト グリルパン
フッ素樹脂加工がされているので、食材が焦げ付きにくいです。底が3層構造になっており、全ての熱源に対応しています。厚手の強化ガラスを使ったプレスが付属でついていますので、しっかり焦げ目を付けたい時にとっても便利!
スペック
- スクエア型
- 本体サイズ:幅45cm×奥行×26cm×高さ5.5cm
- グリルプレスサイズ:幅17.5xm×奥行17.5xm×高さ53cm
- 重量:本体/1400g、グリルプレス/790g
- 本体素材:ステンレス鋼、内面/ふっ素樹脂加工、外面/ミラー加工、底面/インパクトボンディング
- 取っ手素材:ステンレス・シリコンゴム、
- グリルプレス素材:強化ガラス、フェノール樹脂
- 対応熱源:電磁調理器(100~200V)、ガスコンロ、電気プレート、セラミックヒーター、シーズヒーター、ハロゲンヒーター
岩鋳 南部鉄木柄グリルパン
盛岡産の南部鉄で作られた、本格派のプロ仕様のグリルパンです。柄の部分が木製になっているのがおしゃれなアクセントになっています。スタイリッシュなデザインは、このままテーブルに出しても文句なしのおしゃれさですね。
スペック
- 丸型
- サイズ:44.5cm×25.5cm×6cm
- 重量:1880g
- 素材:鋳鉄
家でもアウトドアでも鉄板料理!ちびパンについての詳しい記事はこちら
グリルパンレシピおすすめ①お肉メインの人気料理4選
フライパンよりも美味しく焼ける!と大人気のグリルパン。調理法は数多くあり、使い慣れていないとどのような食材でどのように調理すれば良いのかわかりませんよね。こちらではそれぞれの食材での、おすすめレシピをご紹介いたします。
グリルパンでジューシーステーキ
シンプルなステーキのレシピですが、グリルパンの良さを最大限に引き出す、食材と調理法と言っても過言ではないでしょう。旨味と肉汁がたっぷりと込められたジューシーなステーキは、間違いなく食卓の主役として輝きます。
材料とワンポイントアドバイス
- 牛ステーキ肉・・・2枚
- ミックスベジタブル・・・適量
- 紫玉ねぎ・・・半分
- 黒こしょう・・・少々
- マジックソルト・・・少々
- にんにく・・・2かけ
- サラダ油・・・大さじ1
- バター・・・小さじ半
- しょうゆ・・・一滴
綺麗な色合いの紫玉ねぎで、レストランのようなおしゃれな仕上がりになります!
美味しい作り方
- ステーキに黒ごしょうをふります。
- ニンニクを油で炒めて、香りを出し、紫玉ねぎにも火を通します。
- 紫玉ねぎが柔らかくなったら、ミックスベジタブルにも火を通し、ステーキ肉と一緒にさらに加熱。
- 調味料をかけて肉に火が通ったら、彩よくお皿に盛って完成です!
※詳細なレシピはこちら
牛肩ロースのトマト赤ワイン煮
じっくり煮込んだ型ロースは、口の中で柔らかにほどけます。野菜もたっぷり取れる、栄養いっぱいのあったか煮込み料理です。
材料とワンポイントアドバイス
- 牛肩ロース・・・800g
- 人参・・・40g
- 茄子・・・80g
- マッシュルーム・・・48g
- スナップエンドウ・・・36g
- セロリ・・・125g
- 玉葱・・・300g
- トマト缶・・・700g
- パセリの軸・・・36g
- ローリエ・・・12g
- 赤ワイン・・・1000ml
- フォン・ド・ヴォー・・・80g
- バター・・・120g
- オリーブ油・・・10g
- パセリ・・・120g
- 塩・・・15g
- 白胡椒・・・15g
- 砂糖・・・30g
- 水・・・800ml
均等に熱が回るグリルパンでじっくり煮込むことで、食材に旨味が深く染み込みます!
美味しい作り方
- グリルにたっぷりのバターを入れ、荒目の微塵切りにした野菜をじっくり炒める。
- 野菜が柔らかくなったらトマト缶を入れて弱火で煮詰める。
- 赤ワインを入れてアルコールを飛ばし、フォンドボー・肉・香草を入れる。
- オーブンを使いながら更に煮、付け合わせの野菜も調理して盛り付けて完成。
※詳細なレシピはこちら
七味唐辛子の焼き鳥
お酒のお供にぴったりの焼き鳥!七味唐辛子をかけることで、味がしまります。晩酌にもってこいのメニューですね!
材料とワンポイントアドバイス
- 長ネギ・・・2/3本
- 鶏モモ・・・1/2枚
- 竹串・・・4、5本
- 七味唐辛子・・・小さじ1/4
- 青ネギ・・・適量
美味しい作り方
- 鳥の皮を剥ぎ、6~8等分に切る。ネギも同じく6~8等分に切り分ける。
- ネギと鳥を交互に串に刺し、皮のみの串も1本作る。
- 中火で熱しておいたグリルパンに、七味唐辛子をふりかけた串を入れ、片面ずつ4分程度焼いて行く。
- 火がしっかり通ったら、ネギを散らして飾り付けし完成。
※詳細なレシピはこちら
超簡単、やわらか鶏むね肉
お店で出てくるような柔らかでシットリとした鶏胸肉…家で食べられたら最高なのに!と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?一見上級者向けに見える料理も、グリルパンがあれば自宅で簡単に出来てしまいます!
材料とワンポイントアドバイス
- 鶏むね肉・・・250g
- クレイジーソルト・・・少々
鶏肉を冷凍保存していた場合は、表面が解凍されるまで待ってから調理をすると火が通りやすくなります!
美味しい作り方
- 鶏肉の表面にクレイジーソルトをまぶし、アルミホイルに乗せて7~8分程焼く。
- アルミホイルに包んで、火を消したグリルの上で4~5分置いておく。
- 粗熱が取れたら、アルミホイルに包んだまま冷蔵庫で3時間以上保管。
- 薄くスライスした鶏肉をお皿に盛り付けて完成。
※詳細なレシピはこちら
グリルパンレシピおすすめ①お魚メインの人気料理4選
家で焼くと、水分が飛んだパサパサの焼き魚になってしまうことってありますよね…グリルパンであれば難しい魚料理も、ふわふわの身に美味しく焼き上げることが出来るのです!苦手な料理も、調理器具の力を借りて克服してしまいましょう。
さんまの塩焼き
さんまの塩焼きは、シンプルな料理ながらも意外と綺麗に火を通すのが難しい料理ですよね。油断をするとパサパサに乾いた身になってしまったり、焦げてしまったり…そんな魚料理が苦手なあなたには、グリルパンでの調理がおすすめです!
材料とワンポイントアドバイス
- さんま・・・1尾
- 塩・・・小さじ1/2
- サラダ油・・・少々
フタを閉めて水分を閉じ込めることで、ふっくらフワフワの白身になります!
美味しい作り方
- さんまを軽く洗って水気を取理、塩を振って2~30分置いておく。
- 油を塗ったグリルパンにフタをした状態で中火で予熱。
- 再度水気を取ったさんまを半分に切る。
- 盛り付けた時に表になる方を下にして焼く。
- 中火のまま3分、焼き色がついたら裏返す。
- 小さじ2の水を入れて、フタをして中火で1~2分加熱。
- 焼き色が付いたらフタを開けて、皮がパリッと焼けたら完成。
※詳細なレシピはこちら
アクアパッツァ
自宅で開くパーティにはぴったりの、華やかな料理アクアパッツア。一度はチャレンジしてみたいものですが、なんだか難しそうで手が出ない…という方も多いのではないでしょうか。しかし、実はアクアパッツァの作り方は簡単。グリルパンごと、そのままテーブルに置けるので盛り付けの手間もかかりません!
材料とワンポイントアドバイス
- 白身魚・・・1尾
- あさり・・・200g(約20個)
- プチトマト・・・5個
- 白ワイン・・・100cc
- 水・・・100cc
- パセリ(みじん切り)・・・大さじ2
- パセリの茎の部分・・・2~3本
- アンチョビ・・・2切れ
- ケッパー・・・大さじ1
- にんにく・・・1片
- 塩、こしょう・・・各少々
- オリーブオイル・・・大さじ2
魚やアサリの下処理をしっかり行うことで、磯臭さを消すことが出来ます!
美味しい作り方
【下ごしらえ】
- 魚に塩こしょうをかけ30分置いておき、アサリは砂抜きする。
- プチトマトは半分に切る。
- アンチョビとニンニクは粗目のみじん切りにする。
- 白ワインと水を混ぜておく。
【調理】
- フタをしたグリルパンを中火で熱しておく。
- 魚を入れてフタを閉め、両面に焼き色を付ける。
- オリーブオイルを掛け、その他の具材を入れる。
- 白ワイン、水、パセリの茎を入れてフタを閉める。
- 沸騰したら、弱火にし5分ほど待つ。
- パセリを振りかけたら完成。
※詳細なレシピはこちら