鳥葬という死者の葬り方|日本人には衝撃的過ぎる鳥葬の中身とは!?

なぜ鳥葬が広まったのか?

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宗教ごとに理念が異なりながらも、弔い方としては現地では一般的なものだと認識されているわけですが、ではなぜ、鳥葬という葬儀方法が広まったのでしょうか。その他には広まっていないにもかかわらず、これら特定の国に儀式が広まった理由を詳しく見ていきましょう。

気候風土に適した葬儀方法

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鳥葬という儀式が広まった第一の理由に、気候風土に適した儀式であることが挙げられます。この儀式が取り入れられている土地では、火葬や土葬が難しい環境にあるのです。火葬は火を使いますが、そのための燃料を必要とします。これらの土地において燃料は非常に貴重で葬儀のためにその都度使用するわけにはいかないという背景があります。

また、土葬についても乾燥と多くの硬い岩盤におおわれているという土地柄があり、遺体が速やかに腐敗しにくい状況もこれらの葬儀方法を阻害している理由になります。これらの理由により、鳥葬という他の国ではあまり実施されない方法が広まっているのです。

肉を自然に返し魂を天に運ぶという考え

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宗教上においても重要な考え方があります。先述でも少し触れましたが、チベット部強において、魂の抜けた体は器でしかありません。それと同時に、これまで生きてきた仲で多くの命を奪ってきたのだから、せめて死後は他の命のために遺体を使うという考え方があります。こうした理念のもと、肉を自然に返して魂を天に運ぶという考えを貫いているのです。

他の葬儀方法が難しいゾロアスター教

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ゾロアスター教においても先述したような宗教上の考え方があります。この宗教上において、残された死体は悪魔の住まう場所として扱われ、火葬や土葬、水葬といった一般的な葬儀方法では、空気や大地を汚してしまうという考えなのです。それ故に、他の葬儀方法を用いれないため、一般的な葬儀方法とこの葬儀方式が広まり馴染んでいったのです。

鳥葬の問題点

多くの理念を踏まえて、鳥葬が行われている環境がることが分かりました。また、その土地だからこそ鳥葬しか選択の余地がないこともあるということも把握できました。しかし、いくら宗教上神聖な儀式とはいえ、この葬儀方法を行うにあたって全く課題がないわけではないのです。鳥葬によって発生する課題にも焦点を当てていきましょう。

衛生管理上の問題

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最も深刻な問題がこの衛生管理上の問題です。本葬儀方法では、鳥に死体を食べてもらうのが必要条件。さらに残った遺体の始末とほかの葬儀方法には無い衛生上の問題が起こりやすい環境にあります。鳥の口についた血はもちろんのこと、完全に遺体が無くならないため、火葬などと比べて体の一部が残りやすいのです。

こうしたところから腐敗が進み、衛生上よくない環境を生みやすいです。そうなると疫病やウイルスの発生源となるリスクも多くなりますので、環境汚染や人間に害のある病気の蔓延を促すことにもなりかねません。衛生管理上の問題はかなり深刻な問題です。

猛禽類の減少

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さらに深刻な問題として猛禽類の減少も挙げられます。鳥葬を執り行う国にとっては特に顕著な問題で、近年遺体を食べる役目を担う猛禽類が減少の一途をたどっており鳥葬自体が困難になっているという事態があるのです。

そのため、本来1日で儀式を終了し分解されるはずの遺体が、数週間から時間を要するようになり、腐敗臭や衛生上の問題を引き起こすようになったのです。ゾロアスター教においては、鳥葬実施の立地的に住宅街の中で執り行う必要があるため、こういった問題はさらに深刻化しているのです。

肉の破片が撒き散らされる

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遺体を食す猛禽類の問題には、こんな問題も関係しています。食べた肉片が飛び立つ鳥と一緒に舞い上がるので、周辺の土地に肉片がまき散らされるという懸念があるのです。これは、動物が食べるということによるものなのでどうしても対処しきれない問題になります。

さらに、食べきれない肉を現地から持ち帰ろうとする鳥もいるようです。加えて肉を移動した結果、移動中の土地で肉を落とし、近隣の人に肉片が当たるという問題も生じているようです。血や肉片が周囲にまき散らされると、そこからも衛生上の問題が発生するリスクがあるので深刻な問題のようです。

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