高級魚アカムツ(のどぐろ)の釣り方や料理をチェック!どんな仕掛けで挑む?

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あっさり塩焼き→うろこと内臓をきれいにとりのぞいたアカムツに軽く塩をふり焼くだけですがアカムツ本来の味わいが楽しめます。あっさりおろし大根、レモン汁、ポン酢にもよくあいます。切り身を使う場合は塩をふる前にしっかり水分をふきとることで臭みもとれます。

小さなアカムツは唐揚げで骨まで!→きれいに内臓をとりのぞいたアカムツに軽く塩をし片栗粉を薄くつけて低温の油でじっくり揚げ一度とりだし油をきり次に高温でカラっと二度揚げすることで骨までめしあがれます。下味をつけずシンプルな唐揚げですが衣に閉じ込められた上品な脂がじゅわっと出てくるのはまたたまらないおいしさです。

アカムツのご当地グルメ

新潟県ではのどぐろ炙り丼が近年のご当地グルメブームによって注目されています。どんぶりに入ったご飯の上にびっしりと並べられたのどぐろが贅沢な一品です。

島根県ではのどぐろ味噌というおかず味噌がお土産などで人気のようです。島根県でとれたのどぐろを粉末にして島根県で栽培された原料を使った味噌にまぜたものでご飯にはもちろん豆腐やキュウリ、お肉にのせても美味しくいただけるようです。島根市では市の魚にアカムツを選定し「どんちっちノドグロ」として8月から翌年5月に底曳き漁によって漁獲された80g以上ある厳選されたものをブランド化しています。同じくブランド化されているものに長崎県対馬の「紅瞳」というものもあります。こちらの特徴は一匹一匹漁獲する地獄縄と呼ばれるはえ縄漁法によることです。

高級魚といわれるアカムツですがその価格帯は?

小さいものでもキロ2000円前後し、大きいものではキロ1万円以上になることも!スーパーなどでみられる干物も高価なものが多いのはそのためです。近年ではその人気から国産のものは高値のためスーパーなどで韓国産のものを見かけることが増えています。

アカムツ気になる栄養成分は?

アカムツは白身魚ですが脂の多くのった魚のため他の白身魚にはあまり多くないDHA,EPAが豊富に含まれ他に、ビタミンB1 、カリウム、カルシウムも多く滋養の豊かな魚です。DHA、EPAを多く含む食材は他に青魚があります。

DHA

人の体内での生成があまりできず必須脂肪酸の一つで、悪玉コレステロールを減らす働き、脳神経の再生から情報伝達の維持に役立ち、脳細胞の活性化により頭の回転をよくし脳の老化を防いでくれ頭の働きがよくなるといわれています

EPA

DHA同様人の体内での生成があまりできず必須脂肪酸の一つで、血液のながれをよくし血栓をできにくくしたり、高脂血症の予防につながり脳を活性化させるのに役立ちます。魚貝類にのみ含まれている栄養素で、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化などの予防に働きがあるとされています。

アカムツ驚きのカロリー

脂がのっていて高カロリーなイメージのアカムツですが100gあたりの刺身で比較したところさんま→310kcal、ぶり→257kcalあるのに対してアカムツ→185kcalと低カロリーなのです。栄養価も高く低カロリー、昔は「病人の栄養食」と呼ばれていたのはそのためかもしれません。

注目のアカムツの養殖

稚魚の生態や形態の詳細が明らかではなく人工飼育は難しいとされていたアカムツですが、2011年から富山県農林水産総合技術センター水産研究所と新潟市水族館マリンピア日本海が共同で研究をはじめ2013年人口受精での稚魚誕生に成功しました。成功の決め手となったのが稚魚の孵化に適した水温と餌の解明でした。2017年にはついに本格的な放流までこぎつけ5万匹以上の放流に成功しました。放流された稚魚は4年後には漁の対象になるまで育つ見通しだそうです。

近年人気のアカムツは上質な脂が魅力の魚でしたが栄養価も高く低カロリーでありどんな料理でも美味しくいただけることがわかりました。今はまだ高級魚アカムツですが人工飼育の研究が進み養殖が成功すれば皆さんの食卓へのぼりやすくなる日もそう遠くないかもしれません。