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アカムツ釣りの餌
餌は肉食のため小魚や甲殻類などをたべますが、釣り餌では好物のホタルイカ、サバの切り身をよく使うようです。餌の捕食にも特徴があり他の魚では餌を見つけると一気に食らいつくことが多いのに対し、アカムツの場合は餌を見つけてもすぐに飛びつかずまるでじっくり観察するようにゆっくりと近づきその場でモグモグと捕食するのです。そのためアタリが来たと思ってもハリスがかかっておらずバレてしまうことも多々あるようです。
アカムツ釣りに適した時間帯
暗い時間に活発に活動し、明るくなると捕食活動も鈍くなる傾向にある魚のため明け方から出航し、昼頃までの漁が適しているようです。活発とはいうもののほかの魚類のように動き回ることはあまりなく餌を見つけてもじっとその場で捕食するため一匹釣れたら上等といわれるゆえんのようです。
アカムツの旬とは?季節によって適した料理がある!?
所説多く、地域によっても違い新潟県では夏、島根県、九州では秋~冬、石川県では冬と言われているようです。実際に1年を通じて脂がのっておりいつのものも美味しいためそれぞれの季節でのたのしみかたがあるようです。《初夏から夏→新鮮で身のしまりもいいので刺身や握り》《夏から秋→子持ちのアカムツを使って煮つけ》《晩秋から冬→塩焼きや鍋物》このように地域や季節でたのしみかたが違うのも魅力の一つでしょう。
アカムツを料理にするのに適した目利きポイント
目が大きなことも特徴的ですが、まずはその目がよく澄んでいて濁りのない綺麗なもの、身に張りがあり体の色は鮮やかなものが鮮度がいいようです。エラを覗くことができるならエラの中が茶色くクリーム色がかったものは鮮度がおちているのでさけましょう。比較的小さなものでも脂はのっているが大きいもののほうがとくに脂がのっています。底曳きによってうろこがとれていたりするものもありますが多少の傷よりいかに新鮮であるかが美味しいアカムツを選ぶポイントです。底曳き網漁によりうろこがとれ白く見える部分こそがアカムツの魅力の上質な脂部分なのです。
アカムツの美味しい料理
定番の煮つけ→身自体に脂が多く水分を含んでいるので水は使わずに酒、砂糖、しょうゆ、みりんの調味料だけで充分にとろとろとした濃厚な煮つけができます。夏の子持ちのアカムツは煮つけにすると絶品です。
焼霜造り→皮下の脂がよくのっている部分がおいしい魚なので皮面に軽く塩をふりバーナーなどで皮面はしっかりあぶり身をさっとあぶったものをすぐに氷水や冷凍庫で急冷させスライスします。通常の刺身とはまたちがったあじわいです。
あっさり塩焼き→うろこと内臓をきれいにとりのぞいたアカムツに軽く塩をふり焼くだけですがアカムツ本来の味わいが楽しめます。あっさりおろし大根、レモン汁、ポン酢にもよくあいます。切り身を使う場合は塩をふる前にしっかり水分をふきとることで臭みもとれます。
小さなアカムツは唐揚げで骨まで!→きれいに内臓をとりのぞいたアカムツに軽く塩をし片栗粉を薄くつけて低温の油でじっくり揚げ一度とりだし油をきり次に高温でカラっと二度揚げすることで骨までめしあがれます。下味をつけずシンプルな唐揚げですが衣に閉じ込められた上品な脂がじゅわっと出てくるのはまたたまらないおいしさです。
アカムツのご当地グルメ
新潟県ではのどぐろ炙り丼が近年のご当地グルメブームによって注目されています。どんぶりに入ったご飯の上にびっしりと並べられたのどぐろが贅沢な一品です。
島根県ではのどぐろ味噌というおかず味噌がお土産などで人気のようです。島根県でとれたのどぐろを粉末にして島根県で栽培された原料を使った味噌にまぜたものでご飯にはもちろん豆腐やキュウリ、お肉にのせても美味しくいただけるようです。島根市では市の魚にアカムツを選定し「どんちっちノドグロ」として8月から翌年5月に底曳き漁によって漁獲された80g以上ある厳選されたものをブランド化しています。同じくブランド化されているものに長崎県対馬の「紅瞳」というものもあります。こちらの特徴は一匹一匹漁獲する地獄縄と呼ばれるはえ縄漁法によることです。
高級魚といわれるアカムツですがその価格帯は?
小さいものでもキロ2000円前後し、大きいものではキロ1万円以上になることも!スーパーなどでみられる干物も高価なものが多いのはそのためです。近年ではその人気から国産のものは高値のためスーパーなどで韓国産のものを見かけることが増えています。