高級魚アカムツ(のどぐろ)の釣り方や料理をチェック!どんな仕掛けで挑む?

鮮やかな赤い背に大きな目が特徴のアカムツ別名のどぐろは近年メディアでもよくとりあげられるようになり人気の高級魚ですが、気になるその生態からどんな仕掛けをつかった釣り方をするのか,美味しい脂をいかした料理にはにはどんなものがあるのかまで合わせてご紹介します。

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アカムツの特徴と生態

特徴

スズキ目スズキ亜目ホタルジャコ科で全長平均30~40㎝のものが多く、姿は背側が鮮やかな赤色、腹側は銀白色で口の奥が黒いことから別名のどぐろと称されています。地域によっても呼び名が異なりアカムツとは関東での呼び方で関東では脂っこいことを「むつ」ということから赤い脂っこい魚というとこからアカムツと呼ばれるようになったようです。日本海沿岸や島根県、一般的にものどぐろと言われています。他にも少数ではありますがキンギョ、アカウオ、キンメなどがあります。似ている魚にクロムツ、ムツがおりますが分類上は別の魚です。「白身のトロ」と呼ばれるほど上品な脂がのっているのが特徴で様々な料理方法でたのしまれています。釣り好きの間では鮮やかな見た目から「赤いダイヤモンド」ともよばれています。

生態

産卵期は6月から10月頃でこの時産卵を控えた雌は水深の浅い所へ移動し産卵準備をはじめます。水深の浅い所で産まれるため若いものほど浅い所にいる傾向にあります。寿命は雄が5年程度なのに対し、雌はおおよそ倍の10年程とされています。寿命と同じく成長スピードも雄と雌では違い50㎝を超えるような比較的大きなものはほとんどが雌になります。

アカムツの生息地と分布

水深100~200mの主な深場の岩礁帯や砂底をすみかにして小さな群れを作り生息しており、暖海性の魚のため日本では日本海側の特に新潟県あたりから長崎県あたりまでと、千葉県以西の太平洋側に多く生息し、海外では東南アジア、オーストラリア周辺でも生息しています。

アカムツ釣りはどんな釣り方でどんな仕掛けで挑む?

アカムツ釣りは1年を通じてできますがGWを期に7月~9月を最盛期を迎え、冬にかけてが釣りやすいようです。主な釣り方に沖釣りと底引き網があります。仕掛けでよく使われる一般的なものにはドウヅキ仕掛け、片テンビン仕掛けというものがあり近年ではメタルジグを使用したスロージギングも人気なようです。リールは電動リールを使うことで重い錘を長く巻き上げることに対応するようです。

ドウヅキ仕掛け

錘は基本150号~200号を使いますが、浅場では50号~100号の軽いものを使うこともあります。その錘が着底するとゆっくりと大きくストロークし常に海底のタナ付近をキープしながら竿をあおるように誘いいれる。錘が一番下にくるため仕掛けが流れにくいことで比較的アタリもでやすく釣りやすい釣法。

出典:楽天市場

片テンビン仕掛け(吹き流し仕掛け)

着底後巻き上げタナをキープするのはドウヅキ仕掛けと同じですが、吹き流しというように餌の流れをイメージしながら誘いいれる。餌を自然な動きで誘うため中~上級者むけともいわれている。魚の動きにもよるが自然な動きに誘われるためドウヅキ仕掛けよりバレにくいという利点もある。

出典:楽天市場

スロージギング

近年人気の釣法ですがゲーム性の強い単純な仕掛けになっていることから初心者でも使いやすい。用意するメタルジグは200~300gでセンターバランスでフォール姿勢が水平になるようなものを使用しジグをひらひらと竿先やリーリングの反動を使い動かしフォールで食わせるように誘う釣法。

出典:楽天市場

アカムツ釣りの餌

餌は肉食のため小魚や甲殻類などをたべますが、釣り餌では好物のホタルイカ、サバの切り身をよく使うようです。餌の捕食にも特徴があり他の魚では餌を見つけると一気に食らいつくことが多いのに対し、アカムツの場合は餌を見つけてもすぐに飛びつかずまるでじっくり観察するようにゆっくりと近づきその場でモグモグと捕食するのです。そのためアタリが来たと思ってもハリスがかかっておらずバレてしまうことも多々あるようです。

アカムツ釣りに適した時間帯

暗い時間に活発に活動し、明るくなると捕食活動も鈍くなる傾向にある魚のため明け方から出航し、昼頃までの漁が適しているようです。活発とはいうもののほかの魚類のように動き回ることはあまりなく餌を見つけてもじっとその場で捕食するため一匹釣れたら上等といわれるゆえんのようです。

アカムツの旬とは?季節によって適した料理がある!?

所説多く、地域によっても違い新潟県では夏、島根県、九州では秋~冬、石川県では冬と言われているようです。実際に1年を通じて脂がのっておりいつのものも美味しいためそれぞれの季節でのたのしみかたがあるようです。《初夏から夏→新鮮で身のしまりもいいので刺身や握り》《夏から秋→子持ちのアカムツを使って煮つけ》《晩秋から冬→塩焼きや鍋物》このように地域や季節でたのしみかたが違うのも魅力の一つでしょう。

アカムツを料理にするのに適した目利きポイント

目が大きなことも特徴的ですが、まずはその目がよく澄んでいて濁りのない綺麗なもの、身に張りがあり体の色は鮮やかなものが鮮度がいいようです。エラを覗くことができるならエラの中が茶色くクリーム色がかったものは鮮度がおちているのでさけましょう。比較的小さなものでも脂はのっているが大きいもののほうがとくに脂がのっています。底曳きによってうろこがとれていたりするものもありますが多少の傷よりいかに新鮮であるかが美味しいアカムツを選ぶポイントです。底曳き網漁によりうろこがとれ白く見える部分こそがアカムツの魅力の上質な脂部分なのです。

アカムツの美味しい料理

定番の煮つけ→身自体に脂が多く水分を含んでいるので水は使わずに酒、砂糖、しょうゆ、みりんの調味料だけで充分にとろとろとした濃厚な煮つけができます。夏の子持ちのアカムツは煮つけにすると絶品です。

焼霜造り→皮下の脂がよくのっている部分がおいしい魚なので皮面に軽く塩をふりバーナーなどで皮面はしっかりあぶり身をさっとあぶったものをすぐに氷水や冷凍庫で急冷させスライスします。通常の刺身とはまたちがったあじわいです。

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