料理する前にスズキを知ろう!
釣りをよくする人や、魚に詳しい人ならスズキがどんな魚かなどはご存知な方もいるでしょう。一方、スズキという魚はよく知らないし食べたこともないという人も中にはいます。そこで、スズキはどういう魚なのかを紹介します。
スズキについてはこちらも合わせてごらんください
スズキは成長魚
スズキは成長につれて呼び名が変わってくる魚で、これは地域によって呼び方は違います。関東地方の方では、幼魚の事を「セイゴ」と呼んでおり、2年目以降の魚を「フッコ」、4年以降の魚を「スズキ」と呼んでいます。東海地方ではスズキではなく、マダカと2つの言い方をしている所もあります。
旬のスズキの味わい
スズキは他の魚のように血合いがある魚ではないので非常に食べやすい魚なのです。白身のほうは真鯛の刺身に似て食べやすく、すっきりした味わいがします。また、魚独特の癖がほとんどなく、お子さんがいるご家庭でも気軽に料理などに出せるのでおすすめです。ちなみにスズキは意外なことにも高級な魚と言われています。
スズキの釣り方は?
釣り方にも様々な方法がありますが、1番シンプルに生餌を利用したぶっこみ仕掛けで釣るのがおすすめです。これは単純に、おもりと生餌をつけたハリスを使って海にそのままぶっこむ方法です。これは初心者にも簡単にでき、スズキは身近にある堤防で釣れるのでお手頃です。
料理する前においしいスズキの見分け方
美味しいスズキの料理を作るのならば、その前に鮮度の良いスズキの見分け方などを詳しく知っておかなければなりません。そこで、スズキの料理をしようと思っている人は、まず見分け方を熟知してから料理に取り組むのが良いでしょう。
スズキは臭い?
スズキは匂いが強烈だと言われているおり、これは知っている人はそれほど多くないでしょう。その理由は、河口付近で泳いでいるスズキは様々なゴミや悪い毒素を食べている可能性が非常にあり、水質も悪いからなのです。
スズキは活け物がおいしい
活け物はスーパーの鮮魚屋さんでよく活け締めをして捌いており、この締め方をすればスズキの美味しい成分などを逃がさずに食べることができ、臭みも抑えられるので活け物がいちばんおいしいと評判が良いのです。
スズキの鮮度チェック項目
スズキのお刺身は非常に美味しいと評判が良いらしいです。そんな魚をなるべく新鮮で良い状態で食べたいと思ってる人も多いでしょう。そこで、市販でも新鮮なスズキを見分ける方法を紹介します。
チェック①スズキの目
まず、スズキを選ぶ時は目が綺麗な透明な感じになっている事を確認しましょう。目が濁っているのは時間がだいぶたっている可能性があり、あまり新鮮ではないので透明感が良いのを選ぶようにすると良いです。
チェック②スズキのエラ
次にエラを見るのですが、中がきれいに赤くなっていれば新鮮だという証拠なので、そこもしっかり確認しましょう。また、時間が経過していると黒っぽく変色しているので一目で新鮮ではないとわかります。
チェック③スズキの体表、全体
スーパーなどのお店だとパックに包まれていますが、その上から軽く魚を触ってみましょう。触った感じが柔らかかったら新鮮で身も柔らかい魚の証拠です。少しで身が硬いのは、時間が経っており、お刺身で食べるのは不向きなので気を付けましょう。
スズキとヒラスズキの見分け方
よく知られている普通のスズキと、もう1種類の魚でヒラスズキがいます。あまり聞いたことがないと思う人もいるのではないのでしょうか。これらのスズキはよく似ており、間違う人も多いようです。そこで、見分け方を詳しく紹介していきます。
ヒラスズキについてはこちらもご覧ください
見分け方①体色の違い
スズキの体色は全体的に茶色に近い色をしており、ヒラスズキの方は全体的に銀色に輝いています。釣った時に見比べてみると、明らかに体の色が違うと実感できるので体色をまず最初に確認すると良いでしょう。
見分け方②体高と尾ビレの付け根の違い
スズキの体高は細長くなっており、尾びれの部分はハート型に近い形になっています。また、ヒラスズキは比較的幅が広くなっており、尾びれはホウキのような形になっており、付け根は太く短い魚です。
見分け方③背ビレの斑紋の違い
スズキの背びれは黒い水玉模様がいくつかあります。ヒラスズキの背びれにはスズキのように斑点模様はなく、根元の部分はスズキよりも比較的長くできています。体色の次に斑点のことを覚えておくと、釣りの時に見分けがしやすいので頭に入れておくことをおすすめします。
スズキ以外で出世魚はいる?
スズキ料理は スズキは出世魚として有名で縁起も良いということがわかりました。しかし、この魚以外では出世魚と呼ばれているのは他にいないのかという疑問の声も上がっているようです。そこで、他にそういう縁起が良いと言われている魚を紹介します。
ボラも出世魚の1つ
多彩!おすすめレシピ16選をご紹介
魚料理の種類は様々ですが、その中でスズキ料理は白身魚の中では非常に美味しい魚でもあります。料理方法も豊富にあり、それによって食べ方も違ってくるので、食事中も十分楽しむことができます。そこで、スズキを使ったおすすめ料理を紹介していきます。
スズキ料理の定番ムニエルレシピ4選をご紹介
誰もが知っている魚料理の定番ムニエルは、スズキを使うとより風味が引き立ち、食感も程良い料理になります。また、見た目も上品で、食欲を注がれるような香りがします。スズキ特有の旨味を存分に味わうことができるので、ムニエルは非常におすすめです。
スズキ料理:ムニエル①シーバス(スズキ)のムニエルの作り方
ムニエルと言えばシンプルに小麦粉とバターを使った料理が1番しっくりくるでしょう。バターの塩分がもし気になるようでしたら、スーパーなどで塩分カットのバターがあるので、そちらを使うのがよいでしょう。
材料とワンポイントアドバイス
材料は「スズキ 半身」「バター 約20g]「小麦粉 適量」「塩こしょう 少々」を用意します。このムニエルはバターを使っているので、香りはとても香ばしく感じ、風味も滑らかになります。また、この作り方はスズキでなくても対応できるので非常におすすめです。赤ちゃんの離乳食後期に食べさせてあげても良いでしょう。
美味しい作り方
スズキは3枚におろし、食べやすい大きさに切ります。次に、切り身を食べやすい大きさに3,4枚程切ります。塩こしょうを振りかけて、小麦粉をまぶします。最初に皮から焼いていき、身の方を下にひっくり返したら蓋をして蒸します。完全に焼けたらお皿に盛り付けたら完成です。詳細なレシピはこちら
スズキ料理:ムニエル②スズキのムニエルトマトソース和えの作り方
ムニエルにトマトソースをかけて食べると魚の旨味とマッチするので、とても美味しく感じます。トマトが苦手な人でもトマト独特の酸味の強さはどちらかと言うと薄い方なのでお子さんでも安心して召し上がることができます。
材料とワンポイントアドバイス
材料は「スズキ 3切れほど」「塩こしょう 適量」「小麦粉 適量」「オリーブオイル 大さじ2」「チューブバター 10センチ程」「ミニトマト 10個ほど」「しその葉 5枚」「ニンニクのみじん切り 1個」「ワインまたは日本酒 少々」を用意します。お子さんも食べられるように丁度良い味付になっているのでおすすめです。
美味しい作り方
スズキの水分を拭きとった後、両面に塩こしょうをふり、小麦粉をまんべんなくふります。フライパンにオリーブオイル、バターを入れ、スズキの皮から中火で焼いていきます。裏返して蓋をして弱火で数分焼きます。ワインかお酒を入れてアルコール分が飛んだら完成です。ソースはトマト、ニンニク、しそを鍋で煮詰めるだけです。詳細なレシピはこちら
スズキ料理:ムニエル③スズキのオリーブオイル焼きムニエル風の作り方
次にオリーブオイルを使って焼いたスズキのムニエル風をご紹介します。オリーブオイルを加えることで、スズキの旨味をより引き立ててくれる役目をします。また、洋食料理などによく合うのでおすすめです。
材料とワンポイントアドバイス
「スズキ 4切れ」「にんにく 2つ」「小麦粉 1/4カップ」「塩 小さじ1」「こしょう 適量」「オリーブオイル 大さじ2」を用意します。ニンニクの匂いやお腹に弱いという人は量を調整すると良いでしょう。また、付け合わせはアスパラやレタスなど、野菜類を一緒に食べればバランスよく取れます。
美味しい作り方
スズキの切り身に小麦粉をふりかけ、フライパンを熱してオリーブオイルを入れます。切ったニンニクをを炒めていき、きつね色になってきたら切り身を皮から焼いていきます。蓋をして数分焼いてひっくり返したて、また数分焼いたら盛り付けて完成です。詳細なレシピはこちら
スズキ料理:ムニエル④すずきのムニエル和風香味ソースの作り方
スズキの魚料理は洋風をイメージする人も多くいますが、実はこの魚は和風でも十分美味しく召し上がることができるのです。スズキの身の部分も厚くソースもさっぱりしているので和風ならではの味わいがします。
材料とワンポイントアドバイス
「すずきの切り身 2枚」「みょうが 2個」「大葉 3枚」「長ねぎ 5cm」「しょうが 1/2」「塩 少々」「片栗粉 適量」「サラダ油 大さじ1と1/2」調味料を「みりん 大さじ2」「しょうゆ 大さじ2」「ごま油 小さじ1」「いりごま 大さじ1」を用意します。また、片栗粉をふる時はふりすぎないように気をつけましょう。
美味しい作り方
スズキの皮に包丁などで切れ目を入れ、塩をふって10分ほど置いておきます。みょうが、大葉は千切りにして流し水にさらし、ねぎと生姜はAと混ぜ合わせソースを作ります。片栗粉をまぶしてフライパンで片方ずつしっかり焼いたら出来上がりです。詳細なレシピはこちら
スズキ料理の和の定番!お刺身レシピ4選をご紹介
1番新鮮なスズキはやはりお刺身で食べるのが良いでしょう。スズキのお刺身は、全国のお寿司屋さんなどでも食べることができ、身もさわやかな味がするので高齢の方やお子さんも安心して食べられます。日本人にとってはお刺身は和食の基本の食べ方です。それでは、お刺身レシピを紹介していきます。
スズキ料理:刺身①スズキの刺身の作り方
新鮮で食べられるお刺身なら、まずはシンプルな方法で食べることが一番おいしいでしょう。スズキには魚によくあるクセもなく、歯が悪い人でも食べられるくらい優しい柔らかさを生で召し上がることができるのでおすすめです。
材料とワンポイントアドバイス
材料はシンプルで、「スズキ 200g」を用意するだけです。お刺身なので醬油やわさびを付けても美味しいですが、ポン酢を付けて食べるとより一層美味しい風味を味わえます。醬油を付けると香ばしく、コクがある味になり美味しいですがポン酢を使って食べることもおすすめします。
美味しい作り方
水道で流しながら魚のウロコを取ります。内臓やエラなどを取り除き、もう一度魚全体を洗い、頭部を切り落とし三枚くらいに切ります。骨をそぎ取りながら尾びれの方から皮を剥ぎ取り、食べる分を切り分けてお皿に盛ったら完成です。詳細なレシピはこちら
スズキ料理:刺身②スズキの炙り刺身の作り方
普通のお刺身で食べる以外に、炙って食べるスズキはまた別の味わいがします。材料も複雑な調味料など一切使用していなく、ただスズキをバーナーなどで炙ってるだけなので誰でも簡単に作ることができます。
材料とワンポイントアドバイス
こちらの材料は「スズキ(2人前)200g」と「バーナー」を用意するだけです。スズキの皮は、他の魚により少々硬めであるため、強めにバーナーで炙っていくのが良いでしょう。また、薄く切りすぎると皮がもろくなりやすいので、普通のお刺身よりも少し厚めに切ることをおすすめします。
美味しい作り方
まず最初にスズキを三枚ほどに切り、骨類を取り除いていきます。次にバーナーなどで炙っていき、魚の尻尾の方から少々厚めに切っていきましょう。少し大きめのお皿へと綺麗に盛れば出来上がりです。詳細なレシピはこちら