雷魚釣りをしてみよう!ポイントや時期についてご紹介!

雷魚はタイワンドジョウ科に分類される魚の総称で、現在日本には3種類の雷魚が生息しています。雷魚はとても引きが強く、ゲーム性があることが魅力です。この記事では雷魚釣りの魅力やポイントや時期、タックル、釣り方について紹介します。

この記事をかいた人

二人の男の子のお父さんで多摩川水系を中心に活動している釣り人です。バス、トラウト、シーバス、クチボソ、小鮒をメインにターゲットにしています。

雷魚について

雷魚は英語では蛇に似た姿により、スネークヘッドと呼ばれています。もともとは食料としての活用を期待され中華民国や朝鮮半島から移入されたようです。一部の研究では江戸時代の文献に雷魚の可能性のある魚が載っており、在来種という説も唱えられています。

雷魚はタイワンドジョウ科の魚の総称

現在、日本国内で一般的に見られる雷魚は、中華民国や朝鮮半島から移入された種であると考えるのが一般的で、タイワンドジョウ、カムルチー、コウタイの3種の総称となっております。雷魚は肉食性のフィッシュイーターで魚やカエルを常食し、鳥類や小型の哺乳類も捕食することもあるようです。

タイワンドジョウ

タイワンドジョウは別名、ライヒーと呼ばれ、中国南部、ベトナム、フィリピンが原産の魚です。1900年前半に日本に移入され、現在は西日本の一部の地域に生息しています。流れが急な河川域ではほとんど生息せず、池や沼などの止水域が主な生息場所です。全長は概ね40~60cm程度で円筒形の形をしています。

コウタイ

コウタイは中国南部、台湾及びベトナム北部に分布しています。日本には1960年代に移入されましたが、大坂及び沖縄での分布にとどまっています。止水域よりも流れのある河川部を好み、原産国では山間部の河川域に生息することが多い種類です。全長は30cm程度の円筒形で、3種の中では一番小型の種類となっています。

カムルチー

カムルチーは東アジアの広範囲に分布しています。日本はもとより、中央アジアにも移入されています。全長は30~80cm程で最大で120cmくらいまで成長するといわれています。タイワンドジョウやコウタイと同様に円筒形の体型をしています。

日本には1920年代に朝鮮半島から移入されたといわれており、池や沼などの止水域を住みかとして好みます。ほぼ日本全域に分布していますが、多くの地域で生息環境が悪化しており、個体数を減らしています。

雷魚釣りの時期

雷魚釣りのターゲットとしてメインとなってくるカムルチーの原産はもともと亜熱帯から熱帯の地域です。そのため、冬季は冬眠しているためつりをする事が出来ません。地域にも寄りますが、4~10月がシーズンとなっています。

雷魚釣りの時期は夏~秋

シーズンの中でもやはり、ハイシーズンは5~9月にかけての気温の暑い時期です。この時期はカエルなどの雷魚が好むベイト類が活発になる季節でもあります。特に5~6月は雷魚のスポーニング(産卵)時期となります。スポーニングの前の時季はスポーニングに備えて活発に捕食するようになります。

水温が高いと雷魚も活発になる

一般的に雷魚は、水温が18℃以上なると、活動を始めるといわれています。18℃以下では基本的には水底の泥の中で冬眠をしています。雷魚はえら呼吸のみだと長い時間生きられない身体の構造をしています(空気呼吸が必要です)。そのため、冬眠中でも定期的に水面に呼吸をしに顔を出します。

雷魚釣りのポイント

雷魚釣りのポイントは湖沼などのマッディーで流れが無いところがメインになります。また雷魚の身体の構造上、身体に空気呼吸が必要なので水深のあるところにはあまりポイントになりません。流れが緩やかなところであれば、河川でもポイントとして成立しますが、水深の浅く、アシやハスなどの障害物があるところがメインとなっています。

雷魚のポイントは蓮の葉?

リリーパットとは蓮やホテアオイが水面に葉を広げているポイントを指します。雷魚が捕食する餌の一つにカエルがありますが、カエルはこのような植物を住みかとしています。そのため、雷魚つりではポイントと一つとしてリリーパットが挙げられます。

雷魚と蓮の葉の関係

雷魚釣りでメインとなっているのがルアー釣りです。そこで一番用いられるがフロッグと呼ばれるトップウォータープラグです。これは、カエルやネズミなどの小動物をイメージした形をしています。リリーパットの中や周辺をこのフロッグで攻めるのが一番、代表的な釣りになります。

ちなみに、在来の餌釣りの方法として「ポカン釣り」という釣り方もあります。これはカエルの生き餌を延べ竿に針だけでつないでリリーパット周辺を攻める釣り方です。フロッグを使った釣りに非常に近しいものがあるのではないでしょうか。いずれにしても、水生植物の近くが雷魚釣りのキーポイントとなってきます。

雷魚釣りのタックルをご紹介!

雷魚釣りで用いるタックルはヘビークラスのタックルでベイトリールを用います。長さは7~9ft.程度が一般的です。リールの大きさはアブ・ガルシアの5000~6000番クラスが最適です。ロッドとリールについてルアー釣りのケースを具体的にご紹介いたします。

なお、スピニングリールを用いたタックルで安全に雷魚をキャッチできるパワーのものはあまりバリエーションもないですし、一般的ではありません。雷魚用のロッドとしてもおそらく売り出されていません。バス用のタックルでは非力すぎるので雷魚の保護のためにも流用は絶対に慎みましょう。

雷魚釣りのタックル①ロッド

リリーパットやウィードベッド周辺でのトップウォーターゲームが中心の雷魚フィッシングですのでヒットした後にある程度、強引にストラクチャーから引き離す必要があります。そのためヘビークラスのパワーは必須となります。

雷魚は外見のいかつさからは想像できないほど、繊細一面を持っています。一説にはルアーをフッキングして咥えたままラインブレーク等で逃げられると、うまくルアーを外せず、命を落とすそうです。魚が減ることはゲームを楽しむ上でも好ましくありません。雷魚を守っていくために確実にキャッチアンドリリースができるタックルをご紹介します。

雷魚釣りのロッド:選び方

雷魚ロッドを選ぶポイントは以下の5点が挙げられます。(1)キャストしやすいロッドであること。(2)トップウォータールアーのアクションをつけやすいこと。(3)1日キャストを続けても疲れないこと。(4)自分の使用するリールとのバランスが良いこと。(5)長さは7~9ft.程度が理想的です。スペックについてご紹介します。

雷魚釣りのロッドはパワー耐性を重視しよう

雷魚は最大で80cmを超える大型魚です。ヒットした時のファイトはとても強烈です。バス用のライトなタックル等ではとても太刀打ちできません。また、個体の保護のためにヒットした雷魚は確実にランディングし、ルアーを外してリリースしてあげなければいけません。そのためには次のようなスペックが必要です。

  • ロッドアクション:H(ヘビー) ~ XH(エクストラヘビー)
  • MAXライン強度:PE6~s10号
  • MAXルアーウェイト:~1oz.
  • 長さ:7~9ft.

雷魚釣りのロッド:おすすめロッド

ロッドは3点をおすすめします。まずはじめが【ヤマガブラングス】バロンナイトSH72です。このロッドはキャスト性能とパワーを両立したバランスの良いロッドとして一押しです。長さも7ft.2in.なのでクリークなどのゲームにも最適です。

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