夏から秋にかけてさんまはエサを追いかけ北から南へと下っていきます。この時期が油ものり最も栄養を付けたおいしい時期となります。具体的には9月~10月半ばが一番おいしく食べることのできる時期だといわれています。
さんまは塩焼きの王様!
塩焼きはいたってシンプルな食べ方ですが、これがさんまの本来の旨味を引き出す最高の調理法として知られています。塩焼きでは香ばしいにおいの漂うパリパリの皮に箸をいれると脂と旨味がジュワーっと口の中に広がります。
さんまの焼き方を見ていこう!
さんまの塩焼きと一言でいっても、その焼き方にはフライパン、魚焼きグリル、七輪、オーブン、みりん干しなど様々な方法があります。ここではそれぞれの方法で美味しく食べれる焼き方を紹介していきます。
さんまの焼き方①下準備
この焼き方でも共通することですが、おいしく焼くためには下準備が欠かせません。丁寧に下準備を行うことで味に大きな違いが出るのははっきりとしているので、ここではそのやり方を説明していきます。
①さんまの水洗いとウロコとり
まずは流水で体表面についているぬめりをきれいに洗い流します。さんまは引き上げる際にほとんどのウロコが剥がれ落ちてしまいますが、残っている場合もあるためウロコ取りも重要です。ウロコは青い部分なので、きれいにはがしましょう。
②さんまの塩焼きに欠かせない「塩振り」
ここがおいしく焼けるかを決める、下ごしらえでの一番重要なポイントです。塩振りを一度で済ませるした準備の方法もありますが、ここでは二度塩振りをすることで美味しさがより引き立つ方法を紹介していきます。
しっかり塩振り
まずはきれいに洗ったさんまに塩を振りかけますが、この時少しかけすぎたくらいで十分です。手で軽くなじませ30分そのままにします。こうすることで余分な水分を出すと同時に臭みの成分も出し、分解酵素が働き旨味が増します。
軽くふり塩
先程の塩をきれいに洗い流し、表面の水分を取ってからもう一度軽く塩を振ります。この時に身が詰まっている背中側には少し多めにかけることがポイントです。こうすることで身がしまり皮をパリパリに仕上げることができます。
さんまを切るなら肛門付近から
さんまの肛門はお腹の中央から尾に向かっていく途中にあります。切る際にはこの肛門からお腹に向かってナイフを入れることで、内臓を傷つけずに開くことができます。また大きすぎて半分に切る場合も肛門から背中の中央に向かって斜めに切ると内臓が飛び出すことなく切れます。
さんまの焼き方②魚焼きグリル編
まずは一般家庭でも定番の魚焼きグリルでの焼き方を紹介します。魚焼きグリルは全体を包み込む熱と水分が蒸発した蒸気で焼くことができるため、外はパリパリ中はフワフワに仕上げることが可能です。
グリルのさんまの焼き方①予熱を
入れる前にグリルの中を温めておくことで、さんまを入れたときに外を一気に焼くことができます。こうすることで外はパリッ、中はフワッっと焼きことができるため、事前に強火で3分~5分ほど温めておきましょう。
グリルのさんまの焼き方②熱源の下に
グリルの中の熱源がどこにあるかを確認して、さんまをその真下に置くようにします。こうすることで熱を直接伝えることができ、外を一気に焼き、中はじわじわと火を通していくことが可能になります。