ここでは七輪で炭火を使い焼く方法を紹介していきます。七輪で焼くと焦げてしまったり、逆に中が焼けてなかったりと失敗が多いのも事実で最も難しい焼き方です。しかしコツをつかんで炭の香ばしさ漂うさんまを焼いてみましょう。
七輪のさんまの焼き方①炭に火入れ
炭をなるべく隙間のできるように並べその上に薪を並べ火をつけます。なかなか隅に火が移らなかったり、すぐ消えてしまったりしますが、時間をかけてしっかりと火をおこし火力を上げることが重要です。
七輪のさんまの焼き方②防風対策
初めての方や風の強い日に七輪で焼く場合、防風対策が必要です。ここでおすすめなのは大きめの段ボールを使った方法で、七輪をその中に入れて焼くことで防風対策のほかに、熱がこもり中までしっかり火が通るメリットもあります。
七輪のさんまの焼き方③焦げないように
七輪で焼いた際に焦げてしまうケースが多いですが、これはさんまから出る脂が炭に落ち、火柱がたってしまったりと火加減が難しいことがあげられます。火が直接当たると焦げてしまうため目を離さずに、脂が落ちたときや火が強くなった時はさんまの位置をずらすなどの工夫が必要です。
詳しい七輪の使い方はこちらもご覧ください
さんまの焼き方⑤オーブン編
さんまの塩焼きはオーブンでも調理することが可能です。オーブンで焼く場合にはクッキングシートを使用することで後片付けも楽になり、裏返す必要もないため比較的簡単にふっくらとしたさんまの塩焼きができます。
オーブンのさんまの焼き方①予熱
オーブンで焼く際には予熱で中を温めておくことが大切です。これにより、さんまを入れたときに一気に熱が伝わり、外側がパリパリ、中がふっくらと焼くことができます。オーブンによって異なりますが、220℃から230℃を目安に予熱しましょう。
オーブンのさんまの焼き方②約20分
クッキングシートをひいた天板にさんまをのせ、しっかりと外側に色がつくまで焼きます。オーブンの場合は裏返す必要はありません。そのままの状態で230℃程度の温度を保ち、約15~20分ほど焼きます。
さんまのみりん干しの焼き方
さんまはみりん干しのように干物にしてもおいしくいただけます。干物は焼く際に焦げ付きやすいため、身がボロボロとこぼれてしまったりと難しいイメージが強いですが、ここでは美味しく焼ける方法を紹介していきます。
みりん干しはグリルよりフライパン
紐のをグリルで焼くと、網にくっついてしまい魚が崩れてしまう場合が多いです。そこでおすすめなのはフライパンで焼く方法です。この方が身が付きにくく、フライパンシートを使用することで後片付けも簡単に焼くことができます。
フライパンシートを使って弱火でじっくり
フライパンシートを魚の大きさにあわせてひき、フライパンをよく温めてから皮の面を下にして焼き、色がついたら裏返します。この時火は弱火にし、少量の水をたらして蓋をすると身がふっくらとした仕上がりになります。みりん干しは焦げやすく崩れやすいので、焼き加減を確認しながらも箸で触りすぎないのがポイントです。
さんまのきれいな食べ方
ここまで様々な焼き方を紹介してきましたが、いざ上手に焼けたとき、きれいに食べきる方法を紹介していきます。身が残ってしまったり、ボロボロになってしまわないようポイントを押さえていきましょう。
まずは食べる前のひと手間
さんまを食べ始める前にしておくとうまく食べれるコツがあります。まずは箸を寝かせて頭側から尾に向かって箸で軽く押し付けていきます。こうすることで骨と身をきれいにはがすことができ、食べやすくなります。
骨にそって箸をさし、食べるのは上部から
頭のすぐ横から尾に向かって中骨部分に箸を入れながら進めていきます。その後上部分とした部分に分けますが、食べ始めるのは上の部分からです。身が崩れすぎない程度に分けながら食べ進めていくときれいに食べることができます。
骨を身から離し端によせる
表側を食べ終わった際に、裏へ返すことはNGです。身と骨を箸で軽く切り離した後、頭側を持ち上げ骨をきれいに取り除いていきます。この時尾の部分を折って切ろことできれいに骨を外すことができます。
さんまの内臓、食べる?食べない?
魚を調理する際、通常ですと内臓をとらなければなりませんが、さんまの内臓は食べることができます。塩焼きでも内臓をそのまま残している方も多く、苦みが少しありますがその中に深いコクのある味わいが特徴です。
さんまは胃がない!
さんまは胃がない珍しい魚で、食べたものを排出するまで30分から1時間程度しかかかりません。体に取り込んだものをとどめておく時間が少ないので、その内臓を食べても食中毒になる可能性は極めて低いです。
さんまの内臓には独特な苦みが
食べ物を体にとどめておかないため、内臓にえぐみがなく程よい独特な苦みを楽しめます。しかし苦みがどうしても苦手なお子さんなのは内臓を取りのぞき、別のソースにするなど濃厚な味わいを堪能できます。
さんまの内臓には寄生虫がいる?
さんまにはいくつかの寄生虫が存在しますが、これらは過熱することで死滅するので、しっかりと焼くことを心掛けましょう。また寄生虫は目で見ることも可能です。赤やオレンジ色の糸くずのようなラジノリンクス、渦を巻いたような白いアニサキス、黒いひも状のサンマヒジキムシなどを見つけたらすぐに取り除きましょう。
サンマのアニキサスについてはこちらもご覧ください
さんまの焼き方を知って旬を味わおう!
さんまは秋の味覚の代表といっても過言ではないほど多くの人が好み、食しています。また栄養満点で、残す部分なくすべて食べきることのできる魚です。ここまで紹介してきた焼き方を実践し、外はパリパリ中はフワフワのさんまの塩焼きを味わいましょう!
七輪の使い方についての記事はこちら
アニサキスについての詳しい記事はこちら