こちはおいしい高級魚!料理やさばき方、値段なども【画像あり】

食べやすい大きさに切ったら塩をふり20分ほど寝かせます。切り身にする際はなるべく大きさを揃えると火の通りが均一になるので仕上がりにばらつきが出にくくなります。

身の表面に出た水分はしっかりと拭き取り片栗粉をまぶしたら170度の油で衣がきつね色になるまで揚げます。参考レシピhttps://cookpad.com/recipe/3183911

コチの頭と中骨は潮汁に最適!

3枚におろした時に出る頭と中骨は捨てるしかないとおもっていませんか?もちろん食べることのできる身こそ少ない部位ですが、実は汁物にすると大変いい出汁が取れるので捨ててしまうのはかなりもったいないです。ここではぴったりの汁物を紹介します。

やっぱり潮汁が最高

魚の食べ方を知っている漁師や釣り好きの間で特に人気のあるのがこの潮汁です。塩で味の骨格を作り、薄口しょうゆで風味づけした潮汁は出汁の味を余すことなく堪能できるといえます。

ネギや一味唐辛子でアクセントを作っていただくのもおおすすめです。

材料

  • コチのアラなど 適量
  • 薄口しょうゆ 適量
  • 出汁昆布 少々
  • 塩 適量
  • ネギ 適量

美味しく作るコツ

刺身など余った身があればそれを一緒に入れても構いません。また風味づけに日本酒や生姜を入れてもおいしく作ることができます。

頭、中骨ともに血合いの多い部位になるので、鍋に入れる前に霜降りをすることが魚臭さを防ぐ意味でもっとも重要になります。入念に行いましょう。

コチの頰肉っておいしいの?

すでに江戸時代の頃にはコチのおいしさは一般庶民にも知れ渡っていました。「鯒の頭は嫁に食わすな」と「コチの頭には姑の知らない身がある」と言った俗言が生まれたのもこの頃です。

この両者には「頭はうまい」という意味が見え隠れています。果たして「頭がうまい」とはどういう意味でしょうか。詳しく解説します。

実は頰肉が絶品!

頭といえばほとんどが骨が占めている部位なので食べるところなどほどんどありませんが、唯一肉のある部位が存在しています。頰肉です。

マグロでも有名なこの部位はほろっと崩れるような柔らかさで知られています。コチの頰肉も同様で、知る人ぞ知る希少な部位といえます。

つまり先ほどの俗言はこの頰肉のおいしさを表した言葉です。「どんなにつまらない見た目のものでも、しっかりと探したら捨てがたい価値がある」という意味も含まれています。

その当時から、いかに愛された魚かということがよくわかります。

頰肉はどうやって食べるの?

多くはカブト焼きにするか、あら汁にした時に食べることができます。しかし50センチ以下の個体だと満足に味わえる量は取れません。

それ以上でもその大きさはひと口大ほどの大きさです。それでも「コチでもっともうまい部位」と言われる頰肉です。丸1匹を調理する際にはぜひ味わってみてください。

【魚】こちも魚なので寄生虫には注意

出典:PhotoAC

コチにのみ寄生する特別な虫はいませんが代表的な寄生虫であるアニサキスが存在している可能性は十分にあります。加熱して食べる分には問題ありませんが、刺身で食べる際には調理の際の目視を怠らないようにしましょう。また粘液胞子虫の存在も認められていますが、こちらは特に人体への影響はありません。

高級魚のこちを食べてみよう!

フグやヒラメなどの白身魚の代表格とまったく劣らない魚ですが、漁獲量や流通などからまだまだ広く一般的に知られていない魚です。

よって値段もそこそこしますがシーズンには出会える率もぐんと上がります。これから旬を迎えるので、ぜひ刺身を始めとした様々な調理法で極上の白身を楽しんでみてください。

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