ツリーマンとは?病気の原因や症状はまとめ|体の樹木の正体はイボだった!?

五体満足の私たちにとって不自由を感じることなく日常生活を送ることができます。しかし、手足に巨大なイボができてしまった患者はどうでしょう。もし、手や足に異物とも思われるイボがたくさんできてしまったら当たり前の生活が送れるでしょうか?

食事が一人でできない

rawpixel / Pixabay

食事をする時に使用するのは手です。想像してみてください。もし、自分自身の手にイボがたくさんできてしまったら食事をすることができるでしょうか?食器も箸もスプーンもフォークも持つことができません。誰かに手伝ってもらわない限り一人で食事をすることすらできなくなってしまいます。

お風呂に介助が必要

tookapic / Pixabay

手や足に広がってしまうイボは成長を止めることができないため、手や足の自由を奪われます。食事やおろか、お風呂に入ることさえも自分一人ですることが不可能になってしまいます。手の自由が利かなくなれば体を洗うこともできず、介助なしではお風呂の時間も奪われてしまうのです。

仕事を辞めるケースが多い

geralt / Pixabay

日常生活が一人でこなす事が不可能になれば、仕事をするなんて事はできません。ツリーマン症候群の恐ろしい所はイボの成長が止まらないため、まっとうに仕事をこなす事はせきません。仕事に支障をきたしてしまい仕事を辞めざるを得ないというケースがほとんどなのが実情です。

ツリーマン症候群の発症例はどのくらい?

photosforyou / Pixabay

ツリーマン症候群は私たちが住んでいる日本においては発症例が聞かれません。医学が進歩した現在ですが、奇病とも言われるこの病気は全世界ではどのくらいの発症例があるのでしょうか?

世界で4例しか報告されていない

Mediamodifier / Pixabay

この病気の発症例については、現在のところたった4例しか報告されていません。世界には196国という国数があり、約70億という人口がいます。それだけの人口がいながらも4名しか発症していないということは、とても珍しい病気だということがわかります。

主に東南アジアが多い

Mariamichelle / Pixabay

発症した患者が住んでいる地域を国別に見てみると、インドネシア・バングラディシュ・中国と主に東南アジアの限られた国でしか発症していません。

バングラディシュに在住のアブル・バジャンダルさん、サハナ・カトゥンさんの2名、インドネシアに在住のデデ・コサワさんの1名の発症例が報告されています。

女性の発症は珍しい

sasint / Pixabay

今までは男性の発症例のみが報告されていたために男性特有の病気とされていました。しかし、2017年1月にバングラディシュでサハナ・カトゥンさんという10歳の少女が発症した可能性があるとの初めて女性での報告がありました。

この少女は手足ではなく鼻や耳、顎といった顔の部分に木の皮のようなイボができており、ダッカ医科大学病院においてツリーマン症候群の発症ではないかと診断されました。

イボの除去手術はやはり高額?

geralt / Pixabay

発症例の報告が少ないため、治療法の確立はされていません。手術を施行することによって全身にできたイボを取り除くという方法しかありませんが、多数のイボを取り除くためには複数回の手術を必要となります。

複数回の手術を受けるためには体力的な面の心配もありますが、それと同時に手術費用においても高額となってしまうというリスクがあるのです。

NEXT 比較的貧しい地域での発症が多い