ハエトリソウとは?その種類や育て方、植え替え方を徹底解説!

「ハエトリソウはハエを食べて生き続けている」と思っている人は少なくありません。しかもハエトリソウの育て方、植え替え方などあまり知られていません。その為、今回は元気な育て方、植え替え方などをご紹介したいと思います。

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魚全般が好きで釣りも時々しますが、もっぱら食べる専門です。魚の知識をもっと深めていきたいです。

ハエトリソウとは?

観賞用でも人気になっているハエトリソウは、属性がモウセンゴケ科で別名ハエトリグサやハエジゴクとも言われます。2枚の葉っぱで小さな虫などを挟み込み捕まえて養分を吸収するので「食虫植物」とも言われています。

食虫植物

見た通り「虫を食べる植物」と書いて食虫植物とは、虫を食べるため「肉食植物」とも呼ばれ、生きていくうえで虫を食べます。しかし虫だけを食べて生き続けているわけではなく、他の植物と同じように光合成を行い生きている植物です。

猛毒の植物に興味がある人はこちらの記事をどうぞ。

学名は「Dionaea muscipula」

「Dionaea muscipula」は英名で「Venus Flytrap」となり、これを訳すと「女神のハエ取り罠」になります。葉の先端部分が人のまつ毛のように見えることからそう付けられました。和名は「ハエトリソウ」の他にハエジゴクやハエトリグサとも表記されます。

食虫植物には種類が存在する

世の中には様々な食虫植物存在していて、昆虫などの生き物を捕まえる方法によって種類を分けることができます。全部で4種類に分けることができ「落とし穴式」「粘着式」「はさみ罠式」「袋罠式」があります。

2枚の葉についたセンサーで虫を挟むハエトリソウは「はさみ罠式」の種類に属されます。その他の種類についてご紹介します。

落として捕まえる~落とし穴式~

ツボのような形をした葉っぱを持ちその中に虫をおびき寄せる方法を取るタイプの食虫植物を「落とし穴式」と呼びます。”ウツボカズラ”や”サラセニア”などがこのタイプの植物になります。ツボの中には水や消化液が入っており落ちてしまった虫は養分を吸い取られてしまいます。

引っ付けて捕まえる~粘着式~

葉の先に雫のような液体をを出して虫がくっつくのを待つタイプの植物を「粘着式」と呼びます。まるで雫が付いているような形をしていますが、その雫は植物が出す粘着液になり、虫がその雫にくっつくことで捕まえます。”モウセンゴケ”や”ムシトリスミレ”などがこのタイプの植物になります。

閉じ込める~袋罠式~

袋の中に虫を吸い込み、養分を吸い取る植物を「袋罠式」と呼びます。袋罠式を用いた植物は、水の中で生息している”タヌキモ”と言われる水生植物で、袋の形をした器官を使い水中にいるミジンコやボウフラなどを吸い込みます。

ハエトリソウの故郷とは?

このハエトリソウの原産は、北アメリカのノースカロライナ州やサウスカロライナ州の湿地帯です。自生している場所は保護区に指定されており、ワシントン条約でも球根の輸出入が全面禁止と決まっています。

ただ栽培や繁殖などは簡単にできるため、手軽に育てることができます。

北アメリカのノースカロライナ州とサウスカロライナ州

このハエトリソウが最初に自生していた場所が北アメリカの東側にあるノースカロライナ州とサウスカロライナ州の湿地帯になります。この周辺は日本と同じように春夏秋冬と四季がり、ハエトリソウにとって繁殖しやすい環境にあったため自生していたのを発見されたそうです。

地元の人でさえ存在に気づいていない?!

ハエトリソウというと鬱蒼とした森の中で生息しているようなイメージですが、実際は湿地帯に地面を這うような形で自生しています。その為現地に住んでいる地元民は変わった植物が生息しているということに気づかずに生活している人も多いようです。

ハエトリソウの種類や品種を紹介!

ハエトリソウと言っても園芸用に品種改良されたりとその種類約100種類ほど存在しています。大きく分けると葉の向きが上に向く「エレクタ系」、葉が地面を這う「ロゼッタ系」と分けることができます。どんなハエトリソウがあるのかをご紹介します。

「エレクタ系」と「ロゼッタ系」

ハエトリソウには生長するタイプによって系統があります。地面を這うように伸びていくものは「ロゼッタ系」と呼ばれており、地上から上に向かって伸びていくタイプのものを「エレクタ系」と呼んでいます。どちらも育て方は同じなので、好みに合わせて選んでも良いでしょう。

ディオネア・マスシプラ(赤い龍)

1996年にアメリカで株分けや掛け合わせを行いできた品種になります。「マスシプラ」とは原種に最も近いものにつけられています。日本語名がついていて、全身赤色の龍に見える為「赤い龍」と言われています。

シャークティース

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