また排出のために腹部を切る、爆破などすれば、一気に爆発してしまいます。クジラが爆発しないようにする為には、自然に返す方法が最も安全だということがわかりました。
地球外生命体!?海に漂うクジラの死骸
魚を捕ることを生業とする漁師さんも、海の上では時折魚以外と遭遇することもあります。オーストラリアにてとある漁師の方が、エイリアンのような未知の物体と遭遇したこともあります。
漁師が見た沖に浮かぶエイリアン
日本の妖怪で「海坊主」という妖怪がいるのはご存知でしょうか?漁師の方が海に船を出していると、突然海上に巨大な丸い怪物が現れるという話です。その怪物を海坊主といいます。
そんな海坊主が、近年「エイリアンではないか?」などと言われて目撃談が上がったのです。
爆発寸前のクジラの死骸
エイリアンや妖怪にしか見えないこちらの写真の正体は、実は腹部を上にしたクジラの死骸なんです。
腹部ににメタンガスが溜まり風船のように膨らみ、このような見た目になっていると考えられます。目撃したオーストラリアの漁師は非常に驚いてしまったそうです。
漂う悪臭とサメの群れ
大量のメタンガスに、腐敗が進み出したクジラの死骸の臭いは、目に刺さってくるかのような強烈な刺激と、鼻を取り外したくなるような恐ろしい悪臭を広範囲に振り撒いていました。
死骸には大量のサメが群がっており、喰い破られたことで死臭とガスが放出され、悪臭が広がっていたと考えられます。
素朴な疑問~爆発するのはクジラだけ?~
これまで、クジラ爆発の理由とメカニズムについて説明してきました。クジラ以外の生物ももちろん体内にてガス生産は行われています。
では、果たしてクジラ以外の生物でも、クジラ爆弾のような状態になり得るのでしょうか?
クジラが爆発するメカニズム
まず、クジラの爆発のメカニズムについて簡単に解説します。クジラ爆発は、クジラの体内にメタンガスが溜まり、限界まで膨らんだところに衝撃が加わることで爆発が起こります。
これは、クジラの死後も体内の微生物や細菌によって、ガス生産が行われ、ガスが排出されないままどんどんガスが溜まっていってしまうので、身体が破裂寸前まで膨れ上がってしまうのです。
捕食されない限りクジラ以外にも爆発はありうる
どんな生き物も、体内でガス生産は行われており、常に体内にはガスが溜まっています。クジラ以外の海の生き物と決して例外ではありません。
例えば、シャチやイルカなども、死後に食物連鎖が行われず、死骸がそのまま残ってしまうと、クジラ同様爆発してしまいます。
クジラ爆発だけが有名なワケ
他の海の動物も爆発するケースはあるのに、クジラの爆発だけが有名になっているその理由は、クジラの体格の大きさにあります。
10メートルを超える巨大な身体に、体格に見合った大きな内臓が爆発すれば、被害も大きく、また見た目のインパクトもかなり強烈です。反対にクジラに比べて小柄なシャチやイルカが爆発しても、クジラほどの被害は起こらないのです。