アオミノウミウシって?美しすぎるウミウシの生息地や生態!飼育はできる?

別名「ブルードラゴン」とも呼ばれるアオミノウミウシを知っていますか?美しすぎるウミウシとして、その綺麗な姿や獰猛な食性が話題になっています。この記事では、アオミノウミウシの生態や生息地、飼育など、気になる情報を紹介します!

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彼にはもう八十四日間も一匹の魚も釣れない日続いていた。 釣れない時は、魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい。
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アオミノウミウシとは?

アオミノとは何を意味した単語なのでしょうか?名前にウシが入ってますが、別名ではまた違う伝説上の生き物の名があてられています。あまりご存知のない方も少なくかもしれません。実際にどのような容姿をしているのか、名前からしてもとても大きそうにイメージを受けますが、どのくらいのサイズになるのか述べていきます。

アオミノとは

漢字で青蓑海牛と書きます。蓑とは、古くから日本にある現代で言う雨を凌ぐために着るカッパ(合羽)のようなものです。しかし、素材はカヤやスゲなどを編んで作られた着衣になります。アオミノウミウシは先ほどの画像を見てもわかるように、四肢に見える部分に羽のようなものがついているので、それが蓑のように見えるとも言えます。

別名「ブルードラゴン」

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ウミウシ問えばナメクジみたいなものをイメージされる方もいます。人によっては、日本古来の妖怪を思い浮かべる方いるかもしれません。妖怪のウミウシは、鬼の顔持つ牛というおそろしい見た目をしてます。しかし、ブルードラゴンと呼ばれるだけあって、どちらかというと伝説上の生き物の龍にも似ています。

大きさ

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意外なことに名前や別名の印象から大きい印象を受けますが、実は手のひらに乗るぐらい小さいです。数字で表した場合、20ミリから50ミリくらいになります。また、別名もいくつかあり「海のナメクジ」とも呼ばれそちらの方がサイズの点ではしっくりきます。もし、比較するものが画面に映ってなければこんなに小さいものとは予想しにくいです。

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別名にどれも青という言葉が使われるだけあって、とても鮮やかで美しい青色をしています。神秘的なぐらい見事な色をしているので、そこからドラゴンと評された可能性もあります。他に神秘的な生き物にケサランパサランがいます。興味を持った方は、こちらの記事で詳しく掲載されていますので、是非ご覧ください。

ウミウシの地域による捉え方

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日本では海にいる牛という表現で命名をしてますが、他の言語ではどのような捉え方をしているでしょうか。国が変われば十人十色でさまざまな感じ方があります。英語をはじめ、さまざまな言語でのウミウシの呼び名をここでは紹介していきます。見た目や近い種から名前を構成したり、中には神話になぞってつけられたりもしています。

英語では

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英語では、何通りかの名前を持ちます。まず、そのまんまの言い方では、海のナメクジという意味でsea slugと呼ばれています。またの名をnudibranchと言い、そのまま訳すと裸の鰓という意味になります。以前は、ウミウシは裸鰓目に一括りされて認識されていたためにこう名付けられています。

フランス語では

tritoniaといい言います。ギリシア神話に登場する海におけるメインの神である、あの有名なポセイドンの息子の名前がトリトンになります。半分人で、半分魚の神であったらトリトンですが、ウミウシから小さな人魚を思い浮かべて命名されたのかもしれません。

ドイツ語では

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Sternchneckeといいダイレクトに訳した場合は、der sternは星を表し、die chneckeはカタツムリを意味します。ドイツにおいては、随分ロマンティックな名前を付けています。また、ねっとりしてる外見からそれにカタツムリと表現したともいえます。

ラテン語では

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Dorididaeといい、ドリスと読みます。名前の由来は、ラテン語ではありますがこちらもギリシア神話からきています。ドリスとは、ギリシア神話に登場する海の妖精ネレイスの母にあたる女神の名前です。ウミウシは、ギリシアでは妖精を連想させ、かつ神話にまで登場してしまうという点が興味深いです。

アオミノウミウシの食性

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食べるものはどんなモノを好むでしょうか。実は、驚くべきものを食し、その食べ方もとても興味深いです。そこで、動画も交えながら紹介をしていきます。また例にもれず、小さな生き物には時折見られる行動もみられます。

猛毒クラゲが大好物

動画でギンカクラゲを捕食していますが、その様はまるでファンタジーのようです。このクラゲはそこまで毒性は強くないのですが、中には他生物を即時に殺してしまう猛毒を持つことで有名なクラゲ「カツオノカンムリ」という恐ろしい生き物でさえ、アオミノウミウシの捕食の対象になっています。

共食いすることさえある

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また、同種同士で食らいあってしまうことさえしてしまいます。共食い問えば、カニバリズムと言う言葉をご存知ですか?こちらは、人が人を食べるという意味です。小さな生物同士でもあったりもしますが、人間でもあるというのは驚きの事実です。人に関しての共食いに関して詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

アオミノウミウシには毒はある?

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毒を持つものを食べるということは、自身に耐性があるのでよしょうか?また、なぜ通常は危険な存在の毒を持つものを捕食しているのでしょうか、そこには納得の理由が存在します。アオミノウミウシの不思議な生態についてさらに迫っていきます。

食べた相手の毒を自分のものにしてしまう

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安易に触れてしまうととても危険です。なぜなら、アオミノウミウシは体の表面の「針胞」という部分に相手の毒を取り入れて、自分の武器としてしまうからです。前述で出てきた猛毒のクラゲの毒もしかりなので、同等の危なさを有してしまいます。相手の武器を取り込んで、自分の物にしてしまうというのは生存競争ではとても有利な要素です。

アオミノウミウシの生息地

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