日本では海にいる牛という表現で命名をしてますが、他の言語ではどのような捉え方をしているでしょうか。国が変われば十人十色でさまざまな感じ方があります。英語をはじめ、さまざまな言語でのウミウシの呼び名をここでは紹介していきます。見た目や近い種から名前を構成したり、中には神話になぞってつけられたりもしています。
英語では
英語では、何通りかの名前を持ちます。まず、そのまんまの言い方では、海のナメクジという意味でsea slugと呼ばれています。またの名をnudibranchと言い、そのまま訳すと裸の鰓という意味になります。以前は、ウミウシは裸鰓目に一括りされて認識されていたためにこう名付けられています。
フランス語では
tritoniaといい言います。ギリシア神話に登場する海におけるメインの神である、あの有名なポセイドンの息子の名前がトリトンになります。半分人で、半分魚の神であったらトリトンですが、ウミウシから小さな人魚を思い浮かべて命名されたのかもしれません。
ドイツ語では
Sternchneckeといいダイレクトに訳した場合は、der sternは星を表し、die chneckeはカタツムリを意味します。ドイツにおいては、随分ロマンティックな名前を付けています。また、ねっとりしてる外見からそれにカタツムリと表現したともいえます。
ラテン語では
Dorididaeといい、ドリスと読みます。名前の由来は、ラテン語ではありますがこちらもギリシア神話からきています。ドリスとは、ギリシア神話に登場する海の妖精ネレイスの母にあたる女神の名前です。ウミウシは、ギリシアでは妖精を連想させ、かつ神話にまで登場してしまうという点が興味深いです。
アオミノウミウシの食性
食べるものはどんなモノを好むでしょうか。実は、驚くべきものを食し、その食べ方もとても興味深いです。そこで、動画も交えながら紹介をしていきます。また例にもれず、小さな生き物には時折見られる行動もみられます。
猛毒クラゲが大好物
動画でギンカクラゲを捕食していますが、その様はまるでファンタジーのようです。このクラゲはそこまで毒性は強くないのですが、中には他生物を即時に殺してしまう猛毒を持つことで有名なクラゲ「カツオノカンムリ」という恐ろしい生き物でさえ、アオミノウミウシの捕食の対象になっています。