一説には、この呪いは若い女性や子供にだけ効果が表れるという話があります。これは、恨みのある相手の近くにいる女性や子供を呪うことで、子孫を残させない効果を狙っているという説です。
また、本人の一番大切なものを奪うことで、最大の苦しみを狙ったものだとも言われています。
近くにいるだけで呪われることも
この力はあまりにも強いために、所有している者だけでなく、近い場所にいるだけで、呪いの影響を受けてしまうとも言われています。知らずに呪われてしまうこともある訳です。
最初に贈られた庄屋は酷い有様になった
ある部落では、迫害を受けていた人たちが庄屋に、この箱を送りました。送られた庄屋の家では、若い女性や子供が皆、血を吐き苦しみながら死んでいったそうです。このため、庄屋は子孫を残すことが出来ず、庄屋の家系は途絶えてしまったそうです。
コトリバコは次々と作られた
ある部落での出来事は、言い伝えによると、その目的は達成されたようです。では、その後、この恐ろしい力はどうなったのでしょうか。目的が叶えられ、作るのをやめたのでしょうか。その後について分かっていることを紹介しましょう。
迫害は終わったが作るのをやめなかった
願いは叶えられ、迫害は終わったと伝えられています。しかし、部落では作ることをやめなかったようです。伝わった話によると、抑止力として、現状を維持するために、作るのをやめることは出来なかったようです。今も昔も、力の関係は似たようなものだったのでしょう。
間引きのたびに作られていた
貧しさは続いていました。そのため子供を養っていくことは、状況が変わっても変わらなかったようです。ですので、、間引きは続けられ、そのたびに、子供を取りおいて材料としていたのです。
13年も続いた
いくら抑止力だとしても、その数が増えすぎてしまうと、当の本人たちにも手に負えない代物になってくるものです。13年も作り続け、数が増えすぎたために、一か所に集められ管理するようになっていたそうです。
部落を襲った悲劇
しかし、恐ろしい力というものは、必ずといっていいほど、自分の元にも帰ってきたしまうものです。伝えられている中でも、例外ではなかったようです。大変な悲劇に見舞われることになります。少し詳しく紹介していきましょう。
コトリバコが持ち出されてしまった
一か所で管理されていましたが、そこから持ち出されてしまったのです。時間の経過によって恐怖が薄れてしまったのでしょうか。面白そうなその見た目からは、本当の恐怖は伝わらなかったのでしょう。
持ち出した子供の家も呪われた
持ち出してしまったのは、子供だったようです。悲劇はさらに続きます。その力は、7番目に強い力だったんです。その子供の家も、その力の影響を受け、恐ろしい結果を迎えることになってしまうのです。その強い力は、止めることは出来ないのでしょうか。
コトリバコの処分を決める
このことが起こって、部落の人間は、はじめて、その力の真の恐怖に気が付いたのでした。そして、何とかして、その力を処分することを決めました。しかし、その力をそう簡単に消すことは出来たのでしょうか。
コトリバコの呪いは簡単には消えない
結果的には、処分することが出来たようです。しかし、力の効力を消すことは、やはり簡単なことではありませんでした。では、どのように処分することができたのでしょうか。古く伝わっている話を整理して紹介したいと思います。
すぐに呪いを解くことは出来ない
強い力ほど、思い通りには行かないものです。今回紹介している力も、大変強い力だったようです。さらに事態を困難にしていたのは、それが複数存在していたことです。ひとつでも厄介なのですから、本当に厄介だったことでしょう。
長い間をかけて徐々に効力を薄める
その方法は、気の長くなるものでした。処理をする前に、その力が弱まるのを待っていたようです。その期間は、力の強さによって異なっていたため、管理方法も非常に気を使っていました。持ち出され、以前のしょうな悲劇を起こさないためす。
神社で処理をする
その管理場所として、神社が選ばれたようです。人を近づけないようにするためには、絶好の場所だといえるでしょう。また、紙の御前であるため、力の効果を弱くすることにも役にたっていたのかもしれません。
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