カツオの種類を徹底解説!見分け方もご紹介

シマガツオは本カツオに比べて平べったく、大きな眼が前の方についていて深海魚のような迫力のある見た目をしています。体高が高いのでカツオの仲間というよりはマンボウの仲間のように見えるかもしれません。体表の色は黒っぽい銀色をしています。

シマガツオの食べ方

シマガツオの身は脂が乗っていて柔らかく、焼いてもしっとりしていておいしく食べられます。刺身や塩焼き、ムニエルなどでよく食べられます。ウロコの形が複雑で獲りづらいので、自分で調理をする際はかなり根気がいります。市場でもあまり出回らない魚ですが、珍しい魚を取り扱う店では寿司や刺身が食べられるようです。

カツオの種類と見分け方③オナガシマガツオ

先に紹介したオナガシマガツオの仲間とされる魚です。ですが大きく深海魚のような迫力のあるシマガツオと違ってオナガシマガツオは非常に小さいです。シマガツオより知名度は低くほとんど知られていないどころか、まだ解明が進んでいない謎が多い魚です。

幼魚しか見られたことがない?謎多き魚

手のひらサイズのこの魚、実はそういう大きさなのかと思いきや幼魚なのです。成魚はまだ見つかっていないためシマガツオの仲間とされつつも分類学的にははっきりしていないのだそうです。飼育も困難でまだまだ解明に時間がかかる、ロマンがある魚です。

オナガシマガツオの生態

オナガシマガツオの生態はまだ詳しくわかってはいませんが、駿河湾より南の太平洋側で生息しているとされています。漁獲量自体は少ないですが、毎年南方の海では定期網にもかかるようです。シマガツオは深海まで広く生息しますが、オナガシマガツオは比較的浅い海を泳いでいるとされます。

オナガシマガツオの見分け方

大きな目やしゃくれた下あご、平べったい形はシマガツオに似ています。現在発見されているのは幼魚のみなのでかなり小さく、また黒っぽいシマガツオに比べると白っぽい銀色の体表をしています。名前にもあるように、二股にわかれた尾びれの片方が非常に長いのが特徴です。

オナガシマガツオの食べ方

出典:PhotoAC

オナガシマガツオについては、まだ食べられたという例がありません。なので、どんな味がするか、どんな食べ方があるかなどはまだわかっていません。成魚が見つかり研究が進めば、市場などで流通され食べられる日がくるかもしれません。

カツオの種類と見分け方④シナマナガツオ

シナマナガツオはマナガツオと同じマナガツオ科の魚です。東シナ海や南シナ海でよく獲れるマナガツオ、ということでこの名前が付きました。中国や台湾、インドでも獲れ、日本へ輸入されることもあります。

滅多にお目にかかれない魚!

マナガツオは産卵期に瀬戸内海まで入ってきますが、シナマナガツオは九州より南でしか見かけません。なので、マナガツオよりもなかなか目にする機会は少ないです。産地で釣れたり中国から輸入されたりするときはマナガツオとして流通することも多い魚です。こちらも白身が柔らかく上品な旨みで美味しいです。

シナマナガツオの生態

シナマナガツオはその名の通り東シナ海や南シナ海、他にインド洋や太平洋西側のペルシャ湾まで分布します。マナガツオと同じように大陸棚の砂底、泥底に群れで生息します。食性もマナガツオと同じく甲殻類などを食べる肉食です。

シナマナガツオの見分け方

名前も共通していることから、シナマナガツオとマナガツオの見た目はほぼ同じです。しかし若干の違いがあります。シナマナガツオの方が体高が高く、より四角形に近い形をしています。また背びれの線がマナガツオよりも細かく、ひれの先が黒っぽいです。

シナマナガツオの食べ方

出典:PhotoAC

マナガツオとして流通されるということもあり、味や食感はほぼ同じです。ただマナガツオよりも新鮮な状態で流通することが少ないため多くは幽庵焼きや西京焼き、ムニエルなどの焼き料理、フライで食べられます。

カツオの種類と見分け方⑤マナガツオ

マナガツオはカツオの属するサバ科と違い、マナガツオ科に属します。関東ではあまり聞いたことがなく、なじみのない魚かもしれません。しかし西日本、特に京都など関西地域ではなんと高級魚として有名な魚なのです。一匹数千円もの値段がつけられることもあります。

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