アンティキティラ島の古代の機械の謎!古代ギリシャが誇った驚愕の技術

アンティキティラ島の機械は、当初は謎に溢れたものでそれほど注目されていませんでしたが、発見から約100年が経ちその正体がようやく解明されました。オーパーツとして扱われたほど精巧な作りで人々を驚かせたアンティキティラ島の機械について、仕組みや謎に迫ります。

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好奇心に突き動かされてただひたすら忙しい日々を送っています。

アンティキティラ島の機械とは?

アンティキティラ島は、地中海にある島です。クレタ島とペロポネソス半島の間に位置しています。1901年に沈没船の調査が開始されましたが、ダイバー1名が死亡、2人が障害を抱えました。装備にまだ無理があり、減圧症にかかってしまったのです。

古代ギリシャの精巧な機械

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1度目の調査の時にいくつかの道具や青銅の像が引き上げられました。その時に引き上げられた機械は13㎝×15㎝の手のひらサイズです。でもこれは復刻されたもので、朽ちて失ったパーツを足して制作されました。ボロボロの状態でしたので、実際のサイズは不明です。

1901年にエーゲ海の沈没船から発見

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沈没船から偶然発見され、その後引き上げ作業は困難を極めました。潜水道具が今ほど良くない時代のことです。1分潜っては浮上するというような、効率が悪い作業を繰り返し、しかも引き上げた青銅器などは、長いこと水中にあったために、ボロボロと崩れてしまうのです。

アンティキティラ島の機械の性能

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引き上げられたアンティキティラの機械では惑星の動きも計算できる仕組みになっています。驚くことにその計算された動きは地動説ではなく、天動説の考え方でした。表示板をセットすると、その日に見える惑星の位置が表示されます。誤差は1000分の1です。

天体の動きを示す

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アンティキティラの引き上げ品は精巧な歯車がいくつもあり、それは内部構造にもありました。歯車が組み込まれていましたが、16世紀に発明された構造だったり18世紀にならないと発明されていない歯車が組み込まれていたのです。

作られた年代と、その時代で作られたものの年代が合わないのです。そのため、はじめはオーパーツの扱いでした。ディスプレイは三面あり、表面は日付を示す針と月と太陽を示す針、月を示す針があります。5つの惑星の軌道を示す機能もついていたようです。

オリンピックの時期を計算する

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アンテキティラの機械研究プロジェクトには、ギリシャ、アメリカの専門家が所蔵しています。2008年7月、アカポリス周期が盤面に刻まれているのを発見しました。OLIMPIAの文字です。青銅に刻まれているのは、76年アカポリス周期だと発表しました。

古代ギリシャの開催日が示されているといいます。オリンピックばかりでなく、イストミアやネメアなど、古代ギリシャの競技の開催日の日付がわかるようになっていたのです。そこには今の時代に伝わっていない大会もありました。

アンティキティラ島の機械が作られた経緯

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作成されたのは紀元前150年〜100年頃つい最近まではオーパーツの扱いでしたが学者により、歴史的な発見と言われています。これまで長い間話題にも上らなかったのは、ギリシャやこの辺りの科学水準では調査できなかったためとされています。

作られたのは、紀元前150年~100年頃

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オーパーツは、その時代にありえないものです。フランスの海洋学者のジャックイヴクストが最後にこの沈没船を探索したのが1978年ですが、そのときには関連するものは、何も発見できなかったのです。

学者によって作られたと推測

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カーディフ大学の教授であるマイケルエドマンドは、デザインの美しさと、天文学においても、とても正確に出来ていると、機械の作者をたたえました。古代ギリシャのポセイドニウスとヒッパルコスが関与しているとの説が有力です。

アンティキティラ島の機械を復元

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アンティキティラ島の機械を復元する工程がユーチューブでシリーズとして公表されています。道具の使い方やパーツの復元の様子など、多くの難題に取り組み、復元に至るまでがつぶさに動画に残されています。

YouTube動画シリーズが公開されている。

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NEXT YouTube動画シリーズが公開されている。