もしあなたが乗客として、ハイジャックに遭遇してしまったら?可能性は限りなく低いですが決してゼロではありません。ではその時がきたら、我々「普通の人」はどうするべきなのでしょうか。
独断での対処は厳禁
「腕っぷしには自信があるし、ここは俺が…」といったような、自己判断での反撃は厳禁です。犯人がどんな武器を持っているか、何人いるのかもわからないのです。どこかに爆弾が仕掛けられてる可能性だってあります。
人質は自分1人ではない、全員が危険な状況にあるということ忘れないでください。
あなたがすべきことは、座ること
だったら何をすべきなのか?そう、基本的には「おとなしくする」ことです。
内心さぞ驚き怯えていることでしょうが、ここはぐっとこらえて、座席で静かに様子を伺います。くれぐれも犯人を刺激するような言動は控えてください。安全のため必要ならば犯人の指示に従うこと、それも立派な自己防衛です。
ハイジャック対策制度のひとつ
バスジャックの場合は警察が対応しますが、たとえば航空機などは空の上なのでそうもいきません。
そのため航空会社によっては、スカイマーシャルという特殊警備班を搭乗させています。身体能力でなく語学にも優れた、厳しい武術訓練を積んだ頼れる守護者です。
スカイマーシャルの仕事をもっと知りたい!
スカイマーシャル、つまり航空保安官について知りたければ、ハイジャック映画の中でも傑作と名高い、この『フライト・ゲーム(2014年公開)』をおすすめします。
こんな頼りがいのある保安官が同乗してくれたのなら、どんな凶悪犯も怖いものなしですね。
フィクションの中のバスジャック
注目されることが前提であるバスジャック事件ですので、フィクション作品のモチーフになることもあります。ここからは、バスジャックをテーマにした映画やコミックをご紹介します。
物騒なテーマかもしれませんが、決して血や暴力ばかりでなく、ご家族で楽しめる優良作品ばかりです。
映画『バスジャック』
お笑い芸人のココリコ遠藤が主演する密室型活劇です。なぜか落ちていた拳銃を拾ったせいで、主人公はバスジャック犯と間違われてしまいます。個性的な乗客は勘違いで大混乱、やがて一人の男が物語を大きく動かし…。
テンポよく小気味良い演技が見どころの良作で、続編も制作されているのでそちらも是非どうぞ。
漫画『ミステリと言う勿れ』
「このマンガがすごい!2019」で2位を獲得し、大きな話題になった田村由美先生の作品。
バスジャックが登場するのは2巻以降で、乗客は全員人質でありかつ犯人であるという複雑さ。マイペースで弁の立つ主人公、久能整の魅力が光るヒューマンドラマミステリーです。二転三転する結末にあっと驚かされること間違いなしです。
アニメ『名探偵コナン』
誰もが一度は聞いたことがある名作推理アニメ、その第230話から放送されたのが「謎めいた乗客」です。コナン君がバスジャックに遭遇してしまいます。
物語のキーパーソンであり屈指の人気キャラである〇〇が登場することもあって、ファンからもよく名の挙がる回です。子供の頃見ていて、ここから見直しはじめた方も多いのではないでしょうか。