からすみとは?
からすみを食べたことがある人も食べたことがない人もからすみのことを詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか?ここからそんなからすみの原料や名前の由来など、基本的な情報情報を紹介していきたいと思います。
からすみの原料は?
気になる原料ですが、何から作られているのでしょうか?実はボラという魚の卵巣が原料となっています。ボラの卵巣を塩漬けにし、塩を抜いた後、天日干しで乾燥させたものがからすみです。
ボラの卵巣が使われる長崎県産が一般的ですが、香川県や海外では他の魚の卵巣も使われています。ボラとはどういう魚なのか、下の記事を参考までに。
からすみの名前の由来とは?
諸説ありますが、中国から渡ってきた墨(唐墨)に形などが似ていたことから、唐墨(からすみ)と命名されたと言われています。また時間が経つと黒くなることから、形だけでなく色も唐墨に似ていたと言われています。
からすみは日本3大珍味の一つ
うに(塩うに)、このわた、からすみが日本3大珍味と言われています。からすみはボラの卵巣の塩漬け、塩うにはうにの卵巣に塩を加えてペースト状にしたもの、このわたはナマコの腸を塩漬けにして熟成したものです。
からすみはチーズとうにを混ぜた味だと言われるほど、濃厚な味が特徴的です。
からすみの主な産地
からすみの原料はどこで取られて、どこで作られるのでしょうか。日本でもある特定の場所が産地のからすみですが、海外にも実はからすみという食べ物があります。
ここからは日本、そして海外のからすみの主な産地を紹介していきます。
日本国内の主な産地
日本国内の産地としてもっとも有名なのは長崎県です。もともと中東やヨーロッパなどが産地で流通しており、日本に最初に入ってきたのが長崎県です。
長崎県ではボラの卵が原料として使われています。また香川県もからすみの産地で、ボラではなくサワラの卵が原料となっています。
海外の主な産地
からすみは日本だけではなく、世界各地で作られています。特に有名なのが台湾とイタリアです。台湾のものはユーウーツといい、イタリアのものはボッタルガといいます。日本産と比べて海外産は味が近く、価格が若干お安くなっているようです。
からすみは下処理が必要!
からすみが手に入っても、そのまま料理に使うことはできません。しっかりと下処理をした後に調理に取り掛かりましょう!下処理の方法もそこまで難しくありませんので、安心してください!それでは説明していきます。
薄皮を剥く
からすみには薄皮が付いていますので、食べる前には取る必要があります。そのまま皮を取ってしまうと身まで付いてきてしまいますので、水に数分つけてふやかし、皮をはがします。薄皮をむいたらすぐに調理しましょう。必要な分だけ切り分けて、食べる分だけ薄皮をむくのもいいでしょう。
軽く火を通す
そのままでも食べられますが、軽く火を通すと香ばしくなり、より美味しく食べられます。フライパンを使う方法が簡単です。
火を通しすぎるとパサパサとした食感になったり、溶けてしまうため注意が必要です。あくまで、軽くあぶる程度です。
からすみは自分で作れる!
からすみは買うと高級品ですが、魚の卵が手に入れば自分で作ることができます!ボラ以外にもブリの卵などでも作ることができます。
ここからはボラとブリの卵から、からすみを作る方法を簡単に説明していきたいと思います。からすみの詳しい作り方の記事もありますので参考にされて下さい。
からすみの作り方(ボラ)
「1.真子の血管の血を抜きます」「2.半日真水に浸けます」「3.平たい容器に粗塩をしき真子を並べて塩で隠れるくらいにして1日おきます(24時間)」「4.焼酎に漬け込みます」「5.板二枚で挟み涼しい所で乾燥4~5日させます」「6.10〜12週屋外で乾燥させて完成です」