イシガレイの生態・特徴は?
イシガレイの生態
まずは、イシガレイの生態について説明します。産卵期は12月下旬から7月にかけて、北に行くほど産卵時期は遅くなる傾向にあります。孵化後80日ほどで底生生活に入り、オスは2歳ほどメスは3歳ほど成熟します。食性は肉食、小型の甲殻類やイカナゴなどの小魚、ゴカイなどの多毛類の他二枚貝を好んで捕食します。寿命は10年程とされます。
イシガレイの特徴
続いてイシガレイの特徴ですが、体調は30cm前後のものが多く、大きいものだと60cmを超える個体もいます。体表には白い斑点が見られ、鱗はありませんが、背と腹、中央に沿って名前の由来ともなった石の様な硬い部分があるのが特徴です。また、地面の色と同化する高度な擬態能力を持ちます。動くものに敏感に反応する習性も持っています。
イシガレイの生息地・分布は?
イシガレイの生息地
イシガレイは主に、水深30メートルから70メートルまでの沿岸の岩礁帯の砂泥部に生息していますが、しばしば内湾や河口域などの汽水、淡水域にも侵入する事が知られています。特に稚魚の間はほぼ真水の淡水域でも目撃例があるようです。
イシガレイの分布
イシガレイは日本列島周辺の海域では、北海道から九州北部、瀬戸内海まで、九州南部から沖縄沿岸を除いたほぼ日本国全域の沿岸に広く分布し、日本以外の海域では千島列島や樺太など、中国、台湾、朝鮮半島の沿岸部にも分布しています。
イシガレイの旬・時間帯は?
イシガレイの旬の時期
イシガレイの旬は7月から11月、もう少し詳しくいうと産後しばらく経過して栄養を蓄えた夏から産卵期直前の秋となります。最も美味しいとされる刺身で食べるののならこの夏から秋にかけてのものとなりますが、この時期は底引き網漁では獲れず刺し網漁によるので漁獲量が少なく活魚はかなりの高級魚として扱われています。
一方で、秋の終わりから冬にかけては底引き網漁で大量に取れる時期となっており、この時期に大量に水揚げされ野締めにされたものは極端に値段が安くなっています。この時期の子持ち魚として大量に出回ったものは煮付けとして広く親しまれており、ある意味でこの時期も旬と言えます。
イシガレイ釣りの時期・時間帯について
イシガレイが釣れる時期については、産卵のために沿岸に近づいてくる12月から1月にかけてと産卵後の3月から4月にかけてとなります。産卵期である1月から2月は餌を食べないため釣れません。特に水温が上昇してくる産卵後の3月から4月にかけてはよく釣れます。狙い目の時間帯は基本通り「朝マズメ」「夕マズメ」がおすすめです。