しじみについて
しじみは、小さい形の二枚貝です。貝が小さく縮んでいるところから、しじみと名付けられた説があります。
漢字では「蜆」と書きます。貝なのに、なぜ虫へんなのかというと、獣(哺乳類)や鳥、魚以外の動物を表すときに、虫へんが付くからです。タコやエビも「蛸」「蝦」と虫へんが付きます。
古くから日本人に親しまれてきた味
しじみは、季節を問わずスーパーなどに並び、値段も安く購入できますので食卓に並ぶことが多くなります。一般的な料理にしじみの味噌汁が挙げられます。現在ではコンビニなどでインスタント食品として売っているので、お湯を入れただけで美味しくいただくことができます。
しじみの味噌汁は、産地の島根県と青森県ではしじみ汁として郷土料理にもなっています。
しじみの生態
日本には、ヤマトシジミ、マシジミ、セタシジミの3種が生息しています。ヤマトシジミは日本全国の淡水と海水の混じった汽水に分布し、砂泥底に生息しています。一般的に食べているしじみはこのヤマトシジミです。
マシジミは全国の淡水に分布し、泥底に生息しています。近年、タイワンシジミという外来種が日本に持ち込まれて繁殖し、マシジミが減少するという問題が起こっていて、希少なしじみです。
セタシジミは滋賀県の琵琶湖に分布し、水深10m程度の砂泥底に生息しています。3種の中で最も味が良いとされています。
しじみの栄養と効能
しじみと言えば、健康食品やサプリメントとして注目を浴びていて、テレビのCMで聞いたり、広告等で目にします。摂取したら体に良いと言われているしじみには、どんな栄養や効能があるのでしょうか。
オルニチンが豊富
オルニチンとはアミノ酸の一種で、肝臓の働きをサポートします。二日酔い、疲労回復、美肌作りやダイエットなどに良いとされています。しじみにはオルニチンが豊富に含まれていて、じしみの味噌汁を食べれば、二日酔いに効果があるとされています。
貧血を予防する
鉄分は吸収力があまり良くないのでビタミンB12と一緒に摂取することにより貧血対策に役立ちます。しじみには鉄分とビタミンB12が多く含まれていますので、しじみを食べるだけで貧血予防になります。