奪衣婆は恐ろしい三途の川の番人!役割や意外な一面まで徹底解説します!

これまでは着物を剥がしたり指の骨を折ったりと残忍な鬼としての奪衣婆の姿を言い伝えを元に解説してきました。しかし、現代ではそんな非情な鬼をコミカルに楽しい存在としても取り扱っています。

奪衣婆は人気シリーズ、釣りバカ日誌にも登場

破天荒な浜ちゃんとスーさんのコンビが面白い「釣りバカ日誌」は、釣りに興味がない方でも映画や漫画を見たりタイトルを聞いたことがあるのではないでしょうか。そんな全22作続いた映画の最終話になんと奪衣婆が登場してきます。

奪衣婆が歌って踊る驚きのミュージカル

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俳優の西田敏行さん扮する奪衣婆が、美人の鬼さんと一緒に歌いながら楽しく踊ります。「六文銭を払わぬ亡者を身包み剥がして船賃がわり」とか「銭がなければあの世も辛い」などと地獄の掟を面白おかしく紹介する衝撃のミュージカルシーンです。

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奪衣婆は面白い?「鬼灯の冷徹」で人気急上昇中!

漫画雑誌の連載からアニメ化され作品の中にも面白い存在として描かれています。言い伝えのイメージを覆すユニークなキャラとして登場し人気が急上昇中です。

地獄を題材にした人気漫画「鬼灯の冷徹」にも登場

このアニメは八大地獄で働く閻魔様やそれを補佐する主人公の「鬼灯」を中心に、数々の獄卒たちがおりなす地獄の日常を描いています。

漫画は元々2011年から漫画雑誌「モーニング」で連絡が始まり、2013年にはアニメ化されました。その中の登場キャラクターの一人として奪衣婆も登場しています。

怖いながらも面白い偏屈なおばあさん

ここに登場する奪衣婆もやっている仕事は基本的に古くからのいい伝えと同じで、亡者の着物を剥ぐことです。しかしニートになってしまった縣衣翁に代わり、衣領樹で罪の重さを測る仕事も一人でやっています。

能力がありなんだかんだと一人で仕事ができてしまうのですが、絶えず賃金の値上げを訴えるなど、この世の人のような要求をしています。そして対応する相手の男性によってコロコロと態度を変えるという、とても人間くさいユニークな存在として描かれています。

奪衣婆のお祭りもある!海元寺の「えんま祭り」

先にご紹介した太宗寺と同じように閻魔像などを祀るお寺は全国他にもあります。年2回地獄の休日にご開帳を行うのも同じですが、奪衣婆に対する認識は異なっているようです。ここでは福岡県にあるお寺のお祭りをご紹介します。

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