コロンビアの麻薬王・パブロエスコバル|世界のコカインを牛耳った男の生涯とは

コロンビアは経済課格差が激しい国です。貧困層に対しては人ととして平等に生きる価値があると言い、貧困層が多く集まる地区に4000戸もの家を建てたのです。

今でも貧困層地区には彼の作った街が残っており、人々が暮らし英雄として尊敬されています。

貧困層には無償の愛を注ぐ

コロンビアの一角では、貧困層が多く集まる地区があり、ゴミの中から食べる物をあさり、毎日の暮らしに困るような人々がいました。その事実を知ったパブロエスコバルは涙します。

そして人として最低限の暮らしができるように雨風がしのげる住居を提供し、サッカークラブや公園、学校を設立するなど精力的に大人から子供まで安心できる居場所作りに投資をしました。

パブロ・エスコバルは地元の名士

凶悪な顔を持つ反面、チャリティ活動に力を注いでいました。貧困層の人々には自分の家族のように温かい心で接し、安定した暮らしができるよう最善を尽くします。

違法ビジネスで稼いだお金ではありますが、貧困層の人々にとっては人間らしい暮らしができるようになったことから地元の名士として認知されています。

今も尊敬される存在

貧困地区では、パブロエスコバルの顔がプリントされたTシャツを着ているコロンビア人がいたり、壁画になっていたりと、没後時が経っているのにも関わらず、彼の自画を見かけない日はないほど、尊敬されており影響力は凄いものです。

パブロ・エスコバルの右腕!暗殺者ポパイの証言

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ポパイは、パブロエスコバルを神のようだと心酔しています。定職がなく居場所のなかったポパイに対し、家族のような無償の愛を注ぎながら、違法ビジネスを成功させる教えを徹底して教え込みました。

暗殺に成功すると多額の報酬を与え、自分の右腕としての誇りを植え付けることで、手下に自信をつけさせ、やればやった分だけ評価してもらえる関係を強化し、強い信頼感を築いていきました。

現在のポパイの活動

22年という長い刑期を終えたポパイは、現在ユーチューバーとして活動をしています。暗殺や多くの犯罪を犯した彼ですが、違った居場所を求め新たな力を発揮しています。

ただ現在も指導者だった彼を心酔しており、定期的に墓を訪れています。

パブロ・エスコバルが刑務所「ラ・カテドラル」に収監される

敵を作りすぎたパブロエスコバルに危機が訪れます。パブロエスコバルを捕まえたら、アメリカへ引き渡しするという法案が成立すると、観念したパブロエスコバルは、コロンビア政府と交渉をし、身柄をアメリカに引き渡さないという約束のもと、5年間の服役をします。

この刑務所は通常の刑務所と異なり豪華な作りだったのです。

「ラ・カテドラル」はパブロ・エスコバル自身が設立した富豪刑務所

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自身が寄付をして建設をした刑務所だったため、サッカー場やディスコが完備されており、組織との接触もできたため、麻薬がなくなることはありませんでした。

刑務所には連日多くの来客が訪れパーティを楽しみ、規制のある刑務所とは全く異なる不自由のない暮らしが維持できたのでした。

ツアーの観光地になっている

現在では、このラ・カテドラルを含むパブロエスコバルが暮らしていた家などを巡るツアーが組まれており、外国人に人気になっています。またパブロエスコバルが眠る墓は記念写真スポットとして有名です。

パブロエスコバルは国家権力にも勝った

刑務所の生活は、特に制限されるものはなく自由に出入りができ、麻薬組織にも支持ができたため、麻薬がなくなることはありませんでした。

刑務所生活を送っているにも関わらず、優雅で自由な暮らしぶりは彼の凄まじい権力の表れでもありました。

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