コロンビアの麻薬王・パブロエスコバル|世界のコカインを牛耳った男の生涯とは

数々の無差別テロを繰り返してきたため敵が多く、常に命を狙われていました。巨額の富を作った彼の最期はあっけなく幕を閉じたのです。

生前はパブロエスコバルの権力に逆らえなかったコロンビア政府は、やっとの思いで仕留めたパブロエスコバルの亡き姿と記念撮影をします。

パブロエスコバルを憎む組織「LosPepes」

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この組織はパブロエスコバルに大切な家族を殺された遺族によって作られました。大切な家族を失った悲しみから湧き出る憎しみは相当なものであり、LosPepesはパブロエスコバルの家族や仲間300人以上を殺害して復讐していったのです。

パブロエスコバル殺害の余波

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LosPepesの勢いは止まることなく、パブロエスコバルの命も狙っていました。それを知っていた彼や家族らは身を隠しますが、コロンビア警察によって居場所を突き止められたパブロエスコバルは逃げ切ることができず射殺されました。

殺害後の民衆の影響

パブロエスコバルの死を知った民衆は、本当に本人が射殺されたのか、別人が殺されて本人は逃走しているのではないといった憶測が出回ったほど、民衆への影響は衝撃的でした。

葬式では多くの民衆が献花に並びました。チャリティ活動を熱心に行ってきた彼の人柄の表れでもあります。

パブロエスコバルの死後、麻薬組織は?

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彼の死後、指示するリーダーを失ったことから勢力を弱めていき壊滅します。ただ、闇取引ルート根絶というのは難しい問題でもあり、目立たない小さな組織となって身を潜めながら活動をしているのはコロンビアの治安を脅かす要素です。

パブロ・エスコバルの家族の現在

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パブロエスコバルの死後も、残された家族は安定しない日々を過ごします。メデジン・カルテルに殺された遺族からの復讐を恐れ、家族は隠れた生活を余儀なくされます。彼がいなくなった今、家族はどのような生活しているのでしょか?

パブロエスコバルの兄ロベルト・エスコバル

会計士だった兄のロベルトエスコバルは、弟の死後、コロンビア政府と交渉し弟が暮らしてきた家を記念館として運営しています。そしてその収益から投資会社を設立させ、代表取締役として活動しています。

パブロエスコバルの息子セバスチャン・マロキン

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父の死後は各地を転々とし、名前を変え別人として生活を送るしか静寂な安定した暮らしはできませんでした。そんな息子は、現在建築家としてアルゼンチンで活動をしています。

父親が犯してきた罪を償うために、自ら父の事を公表し遺族の元を訪れ謝罪しています。

息子の改名前の名前

亡命生活をする際に名前を変えた息子の本当の名前は、フアン・パブロ・エスコバルと言います。幼少期は悪人に囲まれながら育ちましたが、今は平和を常に願い安全に暮らせる未来を願う講演会も熱心に行っています。

パブロエスコバルの妻マリア・ビクトリア

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夫が射殺された後、息子を連れて各地を転々としながら隠れて子供を育てます。最終的にはアルゼンチンに移住します。夫の事をとても尊敬していて愛人の存在に気付きながらも最後まで愛し続けました。

パブロ・エスコバルがモデルの映画・ドラマ作品

違法ビジネスで名声を築いた生き様がモデルとなった映画やドラマが多数上映されてきました。そして上映される度、人気となり週目されます。

凶悪な顔を持つ反面、優しい顔も持ち合わせた2面性があることから、退屈させないギャップある中身の濃い作品が世に出回っています。

パブロエスコバルの姪がモデル「エスコバル/楽園の掟」

我が子のように可愛がっていた姪が連れてきた恋人に対して、家族同様の手厚い対応をし楽園のような生活を送ります。逃げたくても逃げられない麻薬組織の闇に深く関わっていく少年と、変わりゆく恋人に戸惑いながらも離れることができない姪が主役となっている物語です。

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