ここまで初鰹と戻り鰹について一通りご紹介しました。ここからは味や料理の違いについて、さらに深くご説明していきます。獲れる時期によって向いているおすすめの食べ方があるので、ぜひ参考になさってください。
違い①味の違い
まず味の違いですが、初鰹は脂身が少ないのであっさりとした旨みが特徴です。次に戻り鰹ですが、こちらは脂がのっているので、トロのような甘みがあります。脂がのっているといっても、赤身の魚なので、くどい脂っぽさではありません。獲れる時期によって、違う味を楽しむことができるのがカツオの魅力です。
違い②料理の違い
味が異なるのでそれぞれ向いている料理があります。初鰹だと刺身やたたきなど生に近い状態の料理が向いています。また鰹節も脂みの少ない初鰹で加工されることが多いです。戻り鰹だと、脂肪分が多いので、加熱してもぱさぱさになりにくく、煮物や揚げ物に向いています。もちろん刺身やたたきとして食べても問題ないです。
Contents
カツオの栄養価は?
カツオには、タンパク質・ビタミン・DHA・EPAなど、たくさんの栄養素が含まれています。タンパク質は、マグロやサバなどよく口にする魚の中ではダントツに多いです。ビタミン類は鉄やビタミンB12が多いので貧血予防に、それに加えて血液をサラサラにするDHAやEPAも豊富。赤身なのでカロリーも低く、優秀な魚だといえます。
美味しいカツオの見分け方
魚は新鮮で美味しいもの食べたいものです。カツオの場合だと、切身を購入するときは赤身の色が鮮やかなものを選びましょう。鮮度が落ちると身が赤黒くなるので、分かりやすい変化があります。一匹購入するときは、お腹の縞模様がはっきりしている、丸々太って身が締まっている、エラが綺麗な赤色、このような魚が鮮度が高いといえます。
カツオのおすすめレシピをご紹介
ここからは自宅でできる、カツオを使ったレシピをご紹介します。カツオは刺身やたたきとして食べることが多いですが、その他にも様々な料理にすることができます。カツオは旬ごとに味覚が変わるので、素材の味を活かした料理を自宅で楽しんでください!
カツオのおすすめレシピその①:たたきの作り方
カツオ料理の定番であるたたきを、自家製で作る際のレシピをご紹介します。特別な器具は必要なく、フラインパンで簡単につくことができます。市販のたたきも良いですが、新鮮なカツオが手に入ったらぜひトライしたい一品です。
材料とワンポイントアドバイス
材料 (2人分)
- カツオ(刺身用)・・・1柵
- 玉葱・・・1/4
- 大葉(千切り)・・・お好みで
- かいわれ大根・・・お好みで
下記は下味用
- ☆生姜(すりおろし)・・・適量
- ☆にんにく(すりおろし)・・・適量
- ☆醤油・・・大さじ1
- ☆日本酒・・・小さじ2
引用元:クックパッド
たたきの下味を濃い目にするとしっかり味がしみ込みます。時間があるときは、漬け込む時間を長くするのもよいでしょう。カツオの匂いが軽減されます。たたきとしてだけでなく、丼ぶりやサラダにするのもおすすめです。
美味しい作り方
下味用の調味を混ぜ合わせ、カツオを10分ほど漬け込みます。その後よく熱したフライパンで、カツオの表面を軽く炙ります。最後はカツオの表面が冷たくなるまで氷水に浸し、しっかり水気をふき取って完成です。炙る際はフライパンではなく網を使用してもOK。たたきがより香ばしく仕上がります。「詳細なレシピはこちら」
たたきに使用するたれについて、さらに詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
カツオのおすすめレシピその②:生姜煮の作り方
続いては生姜煮のレシピです。刺身とは違う食感や風味を楽しむことができるので、カツオ料理のデパートリーを増やしたいときにぴったり!冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもよいでしょう。
材料とワンポイントアドバイス
材料
- カツオの切り身・・・300g
- 生姜・・・20g
- 九条ねぎ・・・適宜
下記は煮込み用
- ★水1・・・00cc
- ★日本酒・・・100cc
- ★みりん・・・大さじ5
- ★醤油・・・大さじ3
引用元:クックパッド
赤身の魚は鉄分が多く、時間が経つと特有の匂いが出てきます。この匂いを軽減させるために、水と酒を使用するのがポイントです。また生姜と一緒に煮込むことで、香りがよく爽やかな味に仕上がります。
美味しい作り方
はじめに調味料を混ぜて煮立たせ、生姜、カツオの順に鍋に入れて煮込んでいきます。中火で30分ほど煮れば完成です。手順は簡単ですが、煮詰まって焦げ付くことがあります。そのため途中でカツオを何度かひっくり返すようにしましょう。「詳細なレシピはこちら」
カツオのおすすめレシピその③:自家製シーチキンの作り方
3つ目は自家製シーチキンのレシピです。シーチキンといえば缶詰で食べることがほとんどですが、自宅でも簡単に作ることができます。保存が効くので、お酒のおつまみやサラダ、パスタなど様々な料理に使用することができます。
材料とワンポイントアドバイス
材料 (カツオ1匹分)
- カツオ・・・1匹分
- 塩・・・魚の重量の3%
- にんにく・・・1〜2かけ
- ローズマリー・・・1本
- ローリエ・・・1枚
- 黒胡椒(粒)・・・小さじ1/2
- EVオリーブオイル・・・魚が浸るくらい
引用元:クックパッド
カツオをオイルに漬けた後は2日間置くことをおすすめします。オイルがなじみ美味しくなります。また冷蔵庫で長期保存できるので、保存する際はカツオがしっかり浸るくらいオイルを注いでください。カツオ以外にもマグロやサバ、イワシなどでもオイル漬けにできます。
美味しい作り方
まず3枚おろしにしたカツオに塩を振って冷蔵庫で寝かせます。その後フライパンに並べ、にんにく・ハーブ・黒胡椒をまぶし、オイルを注ぎます。弱火~中火で煮ていきますが、火が通り過ぎると身が硬くなるので、最後は余熱で火を通すようにすると良いです。「詳細なレシピはこちら」
カツオのおすすめレシピその④:竜田揚げの作り方
最後にご紹介するのは竜田揚げのレシピです。揚げることで脂がのったカツオがよりジューシーになり、お肉のような食感になります。生魚だけでなく、残ったたたきを竜田揚げにしてもOK。おかずにお酒のお供にぴったりの料理です。
材料とワンポイントアドバイス
材料 (2人分)
- かつお(皮なし)・・・250g
- 長(白)・・・ねぎ1/3本
- 生姜・・・1片
- 大葉・・・2枚
- 片栗粉・・・適量
- 揚げ油・・・適量
( A)
- しょうゆ・・・大さじ1
- 酒・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ1
- 生姜(すりおろし)・・・小さじ1
(B)
- 酢・・・大さじ1
- しょうゆ・・・大さじ1
- 砂糖・・・大さじ1/2
- ごま油・・・大さじ1/2
引用元:クックパッド
カツオに下味を付けるときは、ポリ袋やフリーザーパックを使うと便利です。手を汚さずにもみ込むことができる上に後片付けが簡単になります。また香味たれは食べる直前にかけると、竜田揚げのサクサク感が残るのでおすすめです。
美味しい作り方
あらかじめポリ袋に下味用の調味料を入れ、そこにひと口大に切ったカツオを加えてもみ込みます。10分後、カツオを取り出して水気をふき取り、片栗粉をまぶして180℃の油で揚げます。添える野菜を切って、香味だれをかけると完成です。「詳細なレシピはこちら」
カツオの旬を知って料理をもっと楽しもう!
カツオの旬は年に2回あり、獲れる時期によって味の違いがあります。そして同じ魚であるのに、旬によって美味しい食べ方が変わるのはカツオならでは魅力です。調理法は刺身やたたき以外にもたくさんあります。レシピを参考に、美味しいカツオ料理をぜひ作ってみてください。
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