しかし、食物を通して栄養を摂取することがなくても生き続けることが可能であるという、生命維持とは矛盾をした生活を送っています。
ブレサリアンは食べる必要がない
私たちは食事をしなければ生き延びることは不可能という考えを持っており、それが当たり前の生活です。それに対し、食物をしなければ死を招き入れるという固定観念がないのが大きな違いです。
つまり、意識的に食べることを我慢しているわけではなく、食べる必要がないのです。
70年ブレサリアンを貫くヨギ「プララド・ジャニ氏」
実在するブレサリアンは一体どこにいるのでしょう。インドには70年という長い歳月をブレサリアンとして生活を送っているヨギ(ヨガ信者)のプララド・ジャニ氏という人物がいます。
70年間のベテランブレサリアン
ブレサリアンの神とも言われるプララド・ジャニ氏は、70年前から断食生活を送っています。彼は1940年、11歳の時にカリ、ラクシュミー、サラスワティーという3人の女神のお告げにより断食を始めたのです。
インドで病院に軟禁され24時間監視される
本当に不食の生活を送っているのに生き伸びることが可能なのかという事で、2003年に彼はインドの病院に軟禁され30人もの医師に15日間という期間24時間の完全なる監視が行われました。
食事も排泄もしないことを確認
多くの医師が疑い監視を続けましたが、結果として監視期間中に食事を摂ることも排泄をすることさえもしなかったと言われています。唯一液体と接触することがあったのは、うがいをする時とお風呂の時間だけだったとの実験結果が証明されました。
アメリカのブレサリアン夫婦
アメリカには夫のアカヒ・リカルドさんと妻のカミラ・カステロさんが夫婦でブレサリアンとして生活を送っています。10年以上もの間、夫婦でこのようなスタイルを送っているという事は大変珍しいですが、彼らは一体どのような生活を送っているか気になります。
結婚後に始めたブレサリアニズム
お二人は元々、普通の食生活送って生活をしていました。2008年に結婚をし、お互いの友人を介してブレサリアニズムを知ることとなりました。その後、彼らの食生活は週に数回の野菜スープを飲み、フルーツをひとかけ口にするだけなのです。
そんな生活を送っていて大丈夫なのかと心配になってしまいますが、食事をしないことにより健康面もメンタル面も安定し、食費を節約できる分旅行などを楽しむ生活ができると語っています。
ブレサリアンを貫いた妊娠生活
夫婦にはお二人のお子さんもいらっしゃいますが、妻のカステロさんは妊娠中であっても生活スタイルを変えることはしませんでした。妊娠中は自分の体だけではなく胎児への栄養不足による影響も心配されますが、カステロさん曰くお子さんがお腹の中で育つための栄養は母親の愛があれば十分とのことです。
お二人のお子さんは、定期検査でも異常がなく普通に生活を送っている妊婦さんと同じようお腹の中で成長し元気にこの世に生まれてくることができました。
子供たちは普通の食生活
この夫婦のもとに生まれたお子さんたちですが、この夫婦はお子さんたちにブレサリアンを強要していません。お子さんたちは好きな物を食べたり、ジュースを飲んだりと普通の食生活を送っています。
お子さんたちはブレサリアニズムについて理解はしているようですが、お子さんたちの成長の過程において食べ物との関係性を尊重しているようです。
ブレサリアンになる方法
普通の食生活を送っている私たちからは、食事を断つということはあり得ないこととしか思えません。では、もし私たちがブレサリアンとして生きていくためにには、どのような過程を辿っていく必要があるのでしょうか。