巨大なゴリアテグルーパーを釣るには針も大変大きなものになります。20/0のものが使用され、その大きさは手のひらほどの大きさです。ここに餌のエイをつけ、海に投げ入れますが、もしかかった場合は強烈に引いてくるので海に落ちないように気をつけましょう。
ゴリアテグルーパーに天敵はいる?
ゴリアテグルーパーは天敵は存在するのでしょうか。そもそも天敵とは、ある生き物に寄生したり捕食したりして死に至らしめる生き物の事で、自然界の中での生態系のバランスを保つために大事な存在です。
魚類には天敵なし
実は成長して巨大化した個体はそのエリアの食物連鎖の頂点に存在し、天敵はいません。しかし、そこまで成長できる個体は非常に少なく、それまでにたくさん捕食されて淘汰されます。例えば、産卵の際には小魚が卵を食べに集まってきます。他にもオニカマスやサメなどの肉食魚が幼魚を食べるのも日常茶飯事です。
人間が捕食者
そのような中で天敵をあえて挙げるとすれば、それは人間です。ゴリアテグルーパーは浅い海にいて捕まえやすく、そして実は味も美味しい魚であるため乱獲されて数が減ってしまいました。そのうえ成長が遅く、繁殖できるようになるまで6年ほどかかるため資源の回復にも時間がかかる魚です。現在は保護の対象になっています。
ゴリアテグルーパーの味は?
現在は保護のため食用にするのは禁じられていますが、ハタの仲間は元々美味な魚として知られており、ゴリアテグルーパーも非常においしい魚だそうです。数が減った原因も、それ以前はフロリダ州での一部地域でしか食べられていなかったのが1980年代にアメリカ各地で食されるようになったためで、美味である事がうかがえます。
淡白で鍋やソテー向き
ゴリアテグルーパーをはじめとするハタの仲間は上品で脂ののった白身が特徴です。日本ではクエやハタハタ、キジハタなどがよく食べられ、いずれも高級魚として扱われています。脂はのっていますが淡白なので、鍋や煮つけ、ソテーや唐揚げなどによく調理されます。
クエの料理や釣り方について詳しくはこちら。
台湾では高級魚
台湾では類似魚であるジャイアントグルーパー(タマカイ)が高級魚として扱われており、養殖も盛んに行われています。台湾では甘辛く炒めたり、スープにしたりなどで親しまれており、皮にコラーゲンが多く美容効果もある事も人気の秘密です。
巨大な個体は有毒物質に注意
特に毒などは持っていないゴリアテグルーパーですが、肉食魚のため餌となる生物が摂取した水銀やシガテラなどの有毒物質が蓄積している場合があります。特に巨大化した老魚はその可能性が高いので注意が必要です。特に妊娠・授乳中の女性が摂取すると赤ちゃんに悪影響が及ぶ恐れもあります。