ゴライアスガエルとは?
ゴライアスガエルとはギネスにも認定された世界最大のカエル。性格は大人しく食用にもなるカエルです。毒は持っていません。動くものなら何でも食べてしまう!と言われるほどの雑食性で、カニや魚や昆虫ならパクッと一飲みです。驚くことにネズミなどの小型哺乳類も食べてしまう食欲です。
世界最大級の大きさのカエル
世界最大の大きさを持つゴライアスガエルはとにかくでかいです。大人が持っても抱えるほどにあります。大き目のスイカとか、赤ちゃんの大きさとか言われます。片手で持てるほどのサイズ感ではありません。
ギネス記録にも登録されている
ギネスは世界一の記録を収集する書籍です。日本でも数多くのギネス記録が収録されています。このギネス記録の、カエルの大きさランキングで1位に記録されているのがゴライアスガエルなのです。2位以下を大きく引き離してダントツの大きさです。
カエルが好きな方はこちらの記事もどうぞ!可愛いカエルがいっぱいです。
ギネス記録!ゴライアスガエルの大きさ
ギネス記録に認定されたゴライアスガエルの大きさを紹介しましょう。カエルの大きさは胴体の大きさと、手足を伸ばした全長と、体重の3つのポイントで測定をします。ゴライアスガエルはこの3つの全てで世界一を獲得しています。
人間の赤ちゃんほどのサイズに成長
ギネス記録に乗っているゴライアスガエルの大きさは、体長36.8cm、足を広げた長さ87.6cm、重さ3660gという超ビックサイズです。もはやカエルというカテゴリーには収まりきらないスケールです。
- 体長36.8cm
- 足を広げた長さ87.6cm
- 重さ3660g
大きい分、寿命も長い
ゴライアスガエルの寿命は10~20年だといわれています。アマガエルの寿命が自然界では3~5年なので、比較するとずいぶん長命なのが分かります。自然界では体が大きいほど長生きすることが出来ます。体が大きいほど心臓がゆっくりと動くのが一番の理由。ゾウは80年近く生きることが出来ます。
ゴライアスガエルの生息地
ゴライアスガエルはどこに住んでいるのでしょうか?基本的には熱帯雨林の砂底の川に住んでいます。熱帯雨林は多様な生態系が維持されていますが、カエルにとっても住みやすい場所で多くの種類のカエルが生息しています。熱帯雨林のマダガスカルには300種のカエルが生息しています。
アフリカに生息
ゴライアスガエルは熱帯雨林の中でもアフリカが原産のカエルです。アフリカの中でもカメルーンや赤道ギニアに多く生息しています。カメルーンの気候は、国土のほとんどが熱帯雨林に属しており、1月~2月の弱い乾季を除いてほとんどが雨季です。年間を通して最低気温が17度以下に下がることはほとんどありません。
熱帯雨林に住む
ゴライアスガエルは熱帯雨林に生息しています。熱帯雨林は世界の中でも最も多様な動植物が生息していることで知られています。太陽の光を存分浴びた植物が光合成のプロセスを経て、エネルギーを作り出しそれを動物が食べます。熱帯雨林は沢山の生物を養う食べ物が豊富にあるのです。
ゴライアスガエルの名前の由来
ゴライアスガエルは外来語なので日本人にはピンときませんが、旧約聖書に出てくる巨人「ゴリアテ」という戦士の名前に由来しているといわれています。旧約聖書とゴリアテについて少し紹介をします。
旧約聖書の巨人に由来
旧約聖書とはユダヤ教、キリスト教の聖典でアラビヤ語やヘブライ語で記述されています。天地創造の物語やモーセの十戒等が収められた経典で、イスラエル民族の歴史を記したものです。ユダヤ教では旧約聖書を唯一の聖典とし、一方のキリスト教では旧約聖書、新約聖書の両方を聖典としています。
ゴリアテとは?
ゴリアテは、旧約聖書の「サムエル記」に登場する巨人の兵士です。身長は2.9mもありました。このゴリアテからゴライアスガエルの名前が付けられたといわれています。このゴリアテは剣や槍の名手で一騎打ちの戦いでは負け知らずの勇者でした。ところが羊飼いの少年「ダビデ」に敗れ絶命します。
羊飼いの少年ダビデが勝った理由
ダビデは巨人兵士ゴリアテとの一騎打ちの戦いで、剣も槍も使いませんでした。使用した武器は投石機と5つの石です。「戦いは剣と槍の力で決するものではない」といったダビデは見事に投石でゴリアテの額を割り勝利しました。弱小な者が強大な者を打ち負かす喩えとしてこの話は使われるようになります。
ミケランジェロが作った有名なダビデ像
ミケランジェロが作ったダビデ像はとても有名です。この「ダビデ」というのがゴリアテと戦った羊飼いの少年です。ダビデ像は今まさにゴリアテと対峙し戦いに挑むダビデ少年をモデルにしたといわれています。ダビデ像は1504年9月8日に公開された彫刻作品で、フィレンツェのアカデミア美術館に収蔵されています。
ゴライアスガエルは何を食べている?
ゴライアスガエルは口に入るものなら何でも食べてしまう大食感です。彼らの目には、動いているものは全てエサに見えているようです。川の中に生息するので川にいる生物はもちろんの事、陸上に生息する生き物だって食べてしまいます。
小動物を食べる
ゴライアスガエルは、魚やカニやエビを多く食べます。その他には小さな小動物まで丸のみで食べてしまう事が分かっています。小さな小動物というのはネズミです。また、日本には蛇ににらめれたカエルという「ことわざ」がありますが、ゴライアスガエルは蛇を睨むカエルで相手が小さければ逆に食べてしまう事もあります。
共食いもする
ゴライアスガエルは自分より小さなカエルは平気で食べてしまいます。いわゆる共食い「カニバリズム」です。人間の共食いカニバリズムは究極のタブーとされていますが、自然界ではよくある現象の一つです。栄養状況が悪くなったり、繁殖しすぎて過密になるとカニバリズムは起きやすくなります。
ゴライアスガエルはおたまじゃくしも大きい?
ゴライアスガエルのオタマジャクシはさぞや大きい事だろうと想像できます。例えば、鶏の卵とダチョウの卵のように明らかな差があるはずだと。ところが、ゴライアスガエルのオタマジャクシの大きさはいたって標準サイズなのです。詳しいサイズを見てみましょう。
おたまじゃくしは意外と普通サイズ
ゴライアスガエルの大きさは約5㎝位で、変態したばかりの幼体の大きさは1.5㎝位です。成体の大きさと比較するとずいぶん小さいです。アマガエルのオタマジャクシと比較してみましょう。アマガエルは成体になると3~5㎝でオタマジャクシの大きさは約5㎝。ゴライアスガエルもアマガエルもオタマジャクシの時はほぼ同じ大きさです。
ウシガエル系のおたまじゃくしは巨大
カエルの中にはオタマジャクシの時には巨大な体を持つ種類がいます。その代表がウシガエル。ウシガエルのオタマジャクシは10㎝を超える巨大サイズです。ゴライアスガエルのオタマジャクシの倍くらいの大きさがあります。オタマジャクシの大きさ=成体の大きさとはならないようです。