京都博愛病院の前身は結核病の療養施設でした。結核の治療法が確立された後は精神病の患者を多数受け入れていた時期があるようです。その患者が錯乱状態になり大人数で深泥池に入水自殺をしたという「噂」があります。この噂の信憑性は定かではありませんが地元では「この噂を否定しない」お年寄りが多いそうです。
都市伝説⑤:池の周りを歩くと何者かに引き込まれる
池のふちを歩くと何者かに足を掴まれ池の中に引き込まれるといいます。さらには、池の周りを右回りと左回りに二人で同時に違う方向に歩き出すと、なぜか一度も会わずにスタート地点に戻ってきてしまうといいます。普通なら必ずどこかのポイントで二人はすれ違うはずなのに。
深泥池貴船神社とは
深泥池貴船神社は深泥池にのほとりにある神社です。京都市左京区にある貴船神社の本宮から江戸時代の初期に御分霊が行われ深泥池のほとりに鎮座しました。深泥池貴船神社には鬼退治の伝説や大蛇伝説など昔話のように言い伝えられてきた怖い話が沢山あります。
貴船は鬼たちの住処だった
洛中とは京都の中心部を指し現在でも京都では使われています。その洛中から北を洛北と呼びます。この洛北から深泥池に向かって鬼の住む穴があったといわれています。この穴から鬼がはい出してきて村人を喰らうという伝説です。この鬼を「豆」で退治しました。全国でで有名な「節分の豆まき」はこの鬼退治が発祥になっているといわれます。
深泥池に鬼が嫌う豆を投げ込んだ
深泥池にも鬼が住み着いていていて豆で退治したといわれています。かつては豆塚が存在し、節分になると豆塚に豆を投げ込む風習がありました。しかし昭和に入るとその風習は途絶えてしまい、豆塚の正確な場所さえ分からなくなってしまいました。2016年から深泥池貴船神社で豆まきが再開されました。
深泥池!有名心霊スポットの霊視検証
深泥池は沢山の霊能力者が霊視の検証をしています。その結果はかなりの信憑性があるという判断がほとんどです。何かしらの怨念がこの池や池のほとりに充満しているようです。その霊魂がタクシーに乗り込んだり、池の中へ引きずり込もうと手を伸ばしてくるのかもしれません。
たくさんの霊が浮遊している
深泥池には沢山の霊が浮遊しているのは間違いなさそうです。結核病患者、精神病患者の犠牲はあったと考えて間違いないでしょう。少なくとも結核病の患者は出ることが出来ない病室の窓から深泥池のほとりを眺め、鳥のさえずりに耳を傾け、季節ごとの木々の変化を目にしていたはずです。そして、そこで息絶えていったのです。
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京都にはまだまだ怖いスポットが沢山ある
京都は歴史の古い街だけあって心霊スポットもたくさんあります。犬も歩けば心霊スポットに当たるといった感じです。そして、そのどれもが深くて怖いのです。話を聞くだけで「身の毛もよだつ」体験が出来てしまいます。ここでは特に怖いポイントを2つ紹介します。
厨子奥トンネル
粟田口処刑場にほど近い場所にある厨子奥トンネル。粟田口処刑場は明智光秀が処刑された場所です。江戸時代には公開処刑が年間に3度執行され明治までに延べ15,000人以上の首が落とされた最凶のスポットです。その遺体を埋めるために穴を掘った堀原。堀原がなまって、現代のホッパラ町になったといわれています。
宇治市、天ケ瀬ダム
天ケ瀬ダムは東尋坊や東京の高島平団地と並ぶ「飛び降り」の有数ポイントです。天ケ瀬ダム付近では首なしライダーの目撃情報も多数あります。でも本当に怖いのはダムの建設の話。ダムが建設された場所には昔は村があったそうです。その村を飲み込んでダムが建設されたのです。村には祭られた神社や仏閣もあったのではないでしょうか。
タクシー怪談のおかで地元民は大迷惑
タクシー会談は1960年代に朝日新聞に掲載され全国的に有名になりました。それに対し一部の地元住民は非常に怒っています。本来なら日本最古の沼として学術的価値も高く地元の誇りとなるはずだったのに、全国的に有名な幽霊スポットになってしまったのです。
深泥池が「世界の何だこれ!?ミステリー」で紹介された
2018年6月には「世界の何だこれミステリー」でも紹介されてしまいます。その反響はすさまじく、静かな町が突然の騒動に巻き込まれてしまいました。昼夜を問わず押しかける若者。夜中に奇声をあげて騒ぎ、ゴミを散らかしていく。いい加減にしてほしいという意味で「堪忍しとくれやす」と地元の人は言います。
YouTuberの紹介でますます有名に
テレビ以外にもYouTuberによるビデオ撮影で深泥池はますます有名になっていきます。中にはビデオ撮影をするYouTuber自身が非常識な行動や発言をすることもありと困っているといいます。地元の人は歴史ある深泥池を単なる心霊スポットにはしたくはないのです。
深泥池に訪れる際は、マナーを守ろう
深泥池は氷河期以来の生物が今も生き続けています。氷河期なので数万年という時間軸。また深泥池には植物の死骸が堆積した浮島という不思議な現象もみることが出来ます。そんな深泥池は京都市の天然記念物に指定されています。心霊スポットとして深泥池を訪れる際は「マナー」を守り、深泥池を一緒に守っていくという気持ちでお願いします。
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