ナメクジとカタツムリの違いとは?
ナメクジには複数の種類があります。基本的にはカタツムリから殻が無くなるように「進化」した生物です。進化の過程においては、かたつむりよりナメクジの方が進化が進んだ高等な生命体なのです。
ナメクジは殻が退化した
カタツムリの殻が徐々に小さくなりやがては消えてナメクジになります。その中間の平たい殻をもつナメクジともカタツムリとも呼びにくい生物も存在します。日本に生息するナメクジの中には体長が10㎝を超す非常に大きな種類のナメクジもいます。
ヤマナメクジ
日本で最大級のナメクジです。体長は13~16㎝にまで成長します。女性の手の平程度の大きさです。そんな大きなナメクジが現れたら恐怖を感じてしまいます。ヤマナメクジは沖縄から本州の山間部のいたるところに生息しています。あなたの目の前に現れることもあるかもしれません。
カタツムリは殻を取ると死んでしまう
カタツムリの殻を取るとどうなるのでしょうか?カタツムリは殻を取ると確実に死んでしまいます。実はカタツムリの殻は体の一部。体から染み出した石灰分で殻が出来ています。そして殻の中には臓器も詰まっています。かたつむりの殻は、生きていくためには絶対に必要なモノなのです。
カタツムリは食べられる
カタツムリはスペイン料理などで良く提供される素材の一つ。美味しく食べることが出来ます。ただしカタツムリにもナメクジと同様に危険な寄生虫の中間宿主になっている可能性があります。必ず加熱した物を食べましょう。
ナメクジはなぜ塩に溶けるの?
ナメクジに塩を振りかけると小さくなって消えてしまった!子供のころはみんな喜んでナメクジに塩をかけた経験があるのではないでしょうか。大人になってアレをやるとかなり残酷な気分になります。塩をかけるとナメクジが消えてしまう理由を簡単に説明します。
ナメクジの大部分は水分
生き物は体の多くを水分で構成しています。人間の大人の場合は約60%でナメクジは約90%が水分です。ナメクジはほとんど水分で出来ているのです。ナメクジに塩をかけるとこの水分が抜けてしまうのでまるで消えてしまったかのように見えるのです。
塩をかけると塩分濃度の差で水分が抜ける
浸透圧という言葉を理科の授業で習った経験があると思います。浸透圧とは水分の移動する指数の事。塩分の濃度が高くなると浸透圧の指数は高くなります。つまりナメクジの体内の水分より振りかけた塩の方が濃度が濃く、水が移動してしまうのです。野菜を塩もみすると水分が出るのと同じ原理です。
ナメクジには皮膚が無い
ナメクジの表面はいつもぬるぬるしています。ナメクジには皮膚がありません。だからとても乾燥しやすく体の周りを粘液で覆っています。そこに塩をかけると瞬く間に水分が抜け落ちてしまうのです。
小さくなったナメクジは水で復活する
ナメクジは塩をかけると小さく消えてしまったかに見えます。もちろん消えてなくなったわけではありません。そして死に絶えてもいません。すぐに水をかけてやればナメクジは元のように復活します。なのでナメクジを駆除するためには塩を掛けただけではだめなのです。