この寄生虫は、東南アジアの熱帯や亜熱帯に多く生息しています。ナメクジやカタツムリの他に、カエルやタニシやエビからも広東住血線虫が検出され、中間宿主になっていることが分かっています。日本でも全国の港湾のネズミから広東住血線虫が検出されています。
日本にもナメクジを食べて感染した例がある
我が国で最初に広東住血線虫に感染した症例が報告されたのは1964年の沖縄でした。その後現在までに広東住血線虫に感染して国内で治療を受けた人数は54名です。そのうち1名が亡くなっています。亡くなったのは沖縄在住の7歳の女児です。
安全にナメクジを食べる!その方法とは?
ナメクジには死を呼ぶ細菌が潜んでいる可能性があります。だからと言って食べれないわけではありません。適切な調理をすれば食べても大丈夫です。もし、あなたがナメクジを食べるのなら必ず守らなければいけないことがあります。それは「加熱」するという事です。
ナメクジの内臓は捨てる
ナメクジは内臓は捨てます。内臓に危険な広東住血線虫が潜んでいる可能性があるからです。成虫なら目視もできますが幼虫は目視では判断できません。また、糞があると苦味やえぐみの原因になりますので、食べる前にはナメクジに絶食させ糞を排出させておくことがおすすめです。
ナメクジをしっかり加熱
ゲテモノや昆虫を食べることを「趣味」にしている人は結構たくさんいるようです。そんな趣味を持つ人たちが安全に昆虫を食べるためには「加熱」が非常に重要だと証言します。決して面白半分で生で食べるようなことはしてはいけません。
ナメクジを食べることをおすすめするわけではありません
ナメクジの食べる方法を紹介しましたが、決してナメクジを食べることを推奨するものではありません。昆虫食の専門家には今まで食べなかったものを口にする事は「食のイノベーション」だと主張する人もいます。もし本気でナメクジを食べたいのなら、専門家のアドバイスを受けることを強くおすすめします。
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沖縄では食用目的でナメクジが養殖された時期がある
日本でもかたつむりを養殖していた地域があります。それが沖縄です。沖縄では世界最大級のカタツムリのアフリカマイマイを沢山見ることが出来ます。このカタツムリは食糧不足を解消するために日本へ輸入されてきたものでした。