ナメクジの食性は種類によって異なります。農産物を始めとした植物を食べているイメージが強いですが、他の種類のナメクジやミミズを襲って食べる肉食性のナメクジも存在します。また日光が苦手なので夜間に活発に活動します。
ナメクジの生息域
ナメクジは湿気のある所を好み山間部を初め民家にも多く現れます。特に梅雨の湿気の多い時期にはカタツムリと並んで目撃情報は激増します。梅雨の雨とアジサイとカタツムリは風物詩でもあります。
ナメクジは害虫
ナメクジは植物を食べる害虫という側面を持っています。農産物や園芸品を食い荒らし直接的な損害を与えます。農家にとっては天敵でしかありません。その為ナメクジの駆除方法が多数考案されています。
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海外ではナメクジやかたつむりの料理を食べない方が良い?
広東住血線虫は加熱調理すれば死滅するのでかたつむりやナメクジを安全に食べることが出来ます。広東住血線虫による症例は東南アジアに多く見られます。これらの地域では特に注意が必要です。火の通りが甘かったらと考えると背筋が寒くなります。
特に危険が多い地域
広東住血線虫は、熱帯や亜熱帯地方に多く生息しています。国では台湾、タイ、インドネシアなどが該当します。これらの地域にはバリ島を始めとした日本人にも馴染みの深い観光地が沢山あります。かたつむりを食べる風習も現地にはあります。しかし、現地の人には大丈夫でも慣れない日本人には危険なこともあります。
多国籍料理がブームで観光地ではエスカルゴがでる
観光地では多国籍料理がブームになっています。アジアのリゾートでもエスカルゴがオシャレに提供されることも。キリっと冷えた白ワインと相性抜群のエスカルゴはとても美味しそうに見えます。食べるかどうかはあなた次第です。
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ナメクジとカタツムリの違いとは?
ナメクジには複数の種類があります。基本的にはカタツムリから殻が無くなるように「進化」した生物です。進化の過程においては、かたつむりよりナメクジの方が進化が進んだ高等な生命体なのです。
ナメクジは殻が退化した
カタツムリの殻が徐々に小さくなりやがては消えてナメクジになります。その中間の平たい殻をもつナメクジともカタツムリとも呼びにくい生物も存在します。日本に生息するナメクジの中には体長が10㎝を超す非常に大きな種類のナメクジもいます。
ヤマナメクジ
日本で最大級のナメクジです。体長は13~16㎝にまで成長します。女性の手の平程度の大きさです。そんな大きなナメクジが現れたら恐怖を感じてしまいます。ヤマナメクジは沖縄から本州の山間部のいたるところに生息しています。あなたの目の前に現れることもあるかもしれません。
カタツムリは殻を取ると死んでしまう
カタツムリの殻を取るとどうなるのでしょうか?カタツムリは殻を取ると確実に死んでしまいます。実はカタツムリの殻は体の一部。体から染み出した石灰分で殻が出来ています。そして殻の中には臓器も詰まっています。かたつむりの殻は、生きていくためには絶対に必要なモノなのです。
カタツムリは食べられる
カタツムリはスペイン料理などで良く提供される素材の一つ。美味しく食べることが出来ます。ただしカタツムリにもナメクジと同様に危険な寄生虫の中間宿主になっている可能性があります。必ず加熱した物を食べましょう。
ナメクジはなぜ塩に溶けるの?
ナメクジに塩を振りかけると小さくなって消えてしまった!子供のころはみんな喜んでナメクジに塩をかけた経験があるのではないでしょうか。大人になってアレをやるとかなり残酷な気分になります。塩をかけるとナメクジが消えてしまう理由を簡単に説明します。
ナメクジの大部分は水分
生き物は体の多くを水分で構成しています。人間の大人の場合は約60%でナメクジは約90%が水分です。ナメクジはほとんど水分で出来ているのです。ナメクジに塩をかけるとこの水分が抜けてしまうのでまるで消えてしまったかのように見えるのです。
塩をかけると塩分濃度の差で水分が抜ける
浸透圧という言葉を理科の授業で習った経験があると思います。浸透圧とは水分の移動する指数の事。塩分の濃度が高くなると浸透圧の指数は高くなります。つまりナメクジの体内の水分より振りかけた塩の方が濃度が濃く、水が移動してしまうのです。野菜を塩もみすると水分が出るのと同じ原理です。
ナメクジには皮膚が無い
ナメクジの表面はいつもぬるぬるしています。ナメクジには皮膚がありません。だからとても乾燥しやすく体の周りを粘液で覆っています。そこに塩をかけると瞬く間に水分が抜け落ちてしまうのです。
小さくなったナメクジは水で復活する
ナメクジは塩をかけると小さく消えてしまったかに見えます。もちろん消えてなくなったわけではありません。そして死に絶えてもいません。すぐに水をかけてやればナメクジは元のように復活します。なのでナメクジを駆除するためには塩を掛けただけではだめなのです。
ナメクジの仲間カタツムリを生で食べられる?
三重県にカタツムリを養殖する施設があります。ワインで有名なフランスのブルゴーニュ。このブルゴーニュ地方で取れるエスカルゴを特別にブルゴーニュ種と呼びエスカルゴの王様と称されています。このブルゴーニュ種のエスカルゴを世界で初めて養殖に成功したのが、三重エスカルゴ開発研究所です。
三重にカタツムリを生で食べられるところが
三重エスカルゴ開発研究所では徹底した衛生管理のもと、広東住血線虫を始めとした寄生虫のいないエスカルゴの養殖に成功しました。寄生虫のいないエスカルゴなので生食でも食べることが可能です。
ナメクジを食べる動物がいる?
ナメクジを食べる生き物はたくさんいます。これらの動物は寄生虫に感染したナメクジを食べたからといって死んでしまう事はありません。ヒキガエルやヒルの仲間等がナメクジを捕食するナメクジにとっての天敵です。
コウガイビル・プラナリア・ヒキガエルなど
コウガイビルはヒルの中まで血を吸うヒルとは種類が違います。ミミズやナメクジを専門に捕食します。ナメクジを目当てに家庭菜園に集まってくることもあります。見た目はグロテスクですがナメクジが減るまでは活躍してもらうのもいいでしょう。またヒキガエルはナメクジを捕食するカエルとして有名です。
ナメクジを食べる時は注意しよう!
ナメクジを食べるにはとにかく寄生虫に注意する必要があります。ナメクジに寄生している広東住血線虫は幼虫で成虫ではないので目視では確認できません。絶対に生食はしてはいけません。また、温暖化の影響で広東住血線虫の活動範囲が北上しています。今まで寄生が確認されなかった地域でも危険があることを十分に認識してください。
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