お稲荷様とは一体どんな神様?祟りやご利益、その正体に迫る!

戦いの象徴とされる神「カーリー」に仕えていた荼枳尼天は、戦いの神と共に戦い、敵の肉を食べたり、死体置き場で死人の肉を食べる恐ろしい女性として知られています。元々はダーキニーという集団を表していましたが、日本では一柱の神の名前となっています。

カーリー

シヴァ神の妃として知られています。正確には妃の凶暴な一面の一つとして、カーリーが存在します。その体は全体が青みがかった黒色をしており、目が3つ、腕が4本もしくはそれ以上という異様な姿形をしています。腕には武器や生首を持地、首からも生首やガイコツをぶら下げた恐ろしい姿で描かれます。

荼枳尼天を祀った人々

源平盛衰記という書物に、平清盛や文観という後醍醐天皇に使えていた僧が、荼枳尼天を祀ったされる記述が残っています。この本は後世に書き記された文学的な作品として残っているのみで、本当に行われたのか根拠はありません。しかし、事実がなかった証拠もまたないのです。

戦国武将も祀ったとされる

現在でも、各地の城跡にお稲荷様の社を見かける事が出来ます。戦国時代に建てられた城には、戦に勝利するために、荼枳尼天を祀る戦国武将もいたという説もあります。戦いの女神に使えていた荼枳尼天は、自身も戦いの女神として日本で崇められていたのです。

祀るのは命がけ

一度祀ってしまったら後戻り不可能。自分の命をかけて、信仰し続ける必要があるとされています。もし信仰をなくしてしまうと災いが起こるとされており、忌み嫌われていた信仰でした。太平記や平家物語にも、荼枳尼天を信仰する事は外法であると記されています。

お稲荷様は祟る?きちんとお祀りしないと危険

仏教でのお稲荷様は、荼枳尼天という人の肉を食らう神様とされています。一度お参りをすると、その後一生涯にかけて崇め続けなければなりません。信仰が薄れると、祟りが起きると言われているのです。また神道の方でも、祀った家や場所で不幸な出来事に見舞われたという話が古くからあるのです。

社付近で火事や事故が起こる

祀った場所の近くでは、良くない出来事が起こると言われています。火の気のないはずの場所で火事になってしまったり、祠を移動しようとしたところ事故が起こってしまったりなど…。必ずしも人々に幸せを与えるだけの神様ではないのかもしれません。

取り憑かれて殺されるという噂も

今まで普通に暮らしていた人が、突然人が変わってしまったり、気が狂ってしまったり。そんな時に、「狐が憑いた」と言われる事があります。あの有名なコックリさんは、狐の霊の降霊術という一説もあるほど。下手に関わってしまうと、取り憑かれて最悪の場合殺されてしまう事も…

NEXT 犬神信仰との関係