死のカタツムリ「アフリカマイマイ」とは?寄生虫が危険だけど実は食べられる?

「エスカルゴ」は、フランス料理などで目にすることがあるでしょうか。エスカルゴは繁殖力が弱く、食べる目的でひたすらに捕獲されてしまったことが原因で、絶滅危惧種寸前なために、繁殖力の強い、お手軽なアフリカマイマイをが使われることが多くあるそうです。もちろん食用の、寄生虫の危険性がないものが使われていますよ。

食べる地域がある

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中国や台湾、アメリカの一部地域では、もともと食用とされているアフリカマイマイ。フランスなどでも、安いお値段で売られているエスカルゴは、実は、アフリカマイマイを代わりに使用していることもあります。

元は日本へも食用として持ち込まれた

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戦時中、食糧が少なかった日本へ、なんでも食べる雑食で、繁殖能力も高いため、貴重なたんぱく源の食用として持ち込まれたのがきっかけでした。食糧難を乗り越えた頃には、あまり普及しなかったために、野生となったアフリカマイマイが現在の沖縄で大繁殖しました。

アフリカマイマイを食べてみよう!【下処理編】

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もともと食用として日本へ来たアフリカマイマイ。なので、きちんと下処理すれば食べられる食材なのです。アフリカマイマイの基本的な下処理の方法を知っていれば、何かの時のために役に立つかも?しれませんよ。

手順①まずは下茹で

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何よりもまずは、しっかりと下茹でしましょう。きっちりと火を通すことで、寄生虫や菌を死滅させます。管理されていない、その辺から拾ってきたようなアフリカマイマイの場合は、何を食べているかわからないので、捕まえてから空の容器などで2、3日程度飼い、フンを出し切ってから調理しましょう。(乾燥すると糞をしないので、たまに水分をあげるようにします。)

手順②殻から中身を取り出す

しっかりと下茹でした後は、殻の中の身を取り出しましょう。サザエなどの貝と同じ要領で、竹串で身を刺して、殻の形にそってひねりながら取り出せます。ぬめりがあるのでケガに気を付けながら作業をして下さいね。

手順③ぬめりを落とそう

一番厄介なのはアフリカマイマイのぬめりです。流水では、なかなか落ちきれません。なので、白ワインやお酒で、よく揉み洗いしながらぬめりをとっていきます。ぬるぬるした感触が完全に消えるまで、しっかりとぬめりをとりましょう。

アフリカマイマイを食べてみよう!【自作料理編】

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下ごしらえさえ、きちんと出来たならば、色々な料理に変身させることが出来ます。どんな料理にして頂くのが美味しいのか、気になってきましたね?ご家庭でも簡単に出来そうなお料理を、ご紹介していきましょう。

アフリカマイマイのエスカルゴ風

アフリカマイマイは、エスカルゴの代用としても用いられているので、エスカルゴ風にするのは鉄板ですね。オリーブオイルと、バジル・ニンニクなどでしっかり風味付けして、頂くと良いです。ワインに合いそうな一品ですね。

アフリカマイマイの塩焼き

アフリカマイマイのお味を堪能するならば、シンプルな塩焼きにしていただきましょう。実際に食べた方からは意外なことに、臭みは全くないとのことです。しかし、他の貝類に比べると、旨味も少ないようです。どんな味なのか気になる方は、塩焼きがおすすめです。

アフリカマイマイの佃煮

しっかりと味付けされる佃煮にするのもおすすめです。水、酒、しょうゆ、砂糖、ショウガと、ともにアフリカマイマイを煮つめて出来るこのお料理は、ごはんのおかずになったり、ビールのお供にいかがですか?

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