日本で、アフリカマイマイの生きたまま他の地域へ持っていくことは禁止されていることもあり、売られているのを見たことがない方が多いはず。中国やフランスのような海外でしか、買えないの?と、疑問が出てきました。調べてみると実は、日本でも、アフリカマイマイは意外に身近なところで売られているんです。
缶詰のエスカルゴ
秋葉原のちょっと変わった自販機に、エスカルゴ缶が売られていました。こちらは、「エスカルゴ」と表記されていますが、アフリカマイマイなのではないか?と言われています。エスカルゴとはもともと、カタツムリという意味なので、嘘の表記ってわけではないのです。もちろん、食用として養殖された安全なものなので、自分好みの味付けをして、美味しく調理して食べて下さいね。
サイゼリヤのエスカルゴもアフリカマイマイ?
多くの人の身近にあるサイゼリヤには、メニューのひとつに「エスカルゴのオーブン焼き」があり、こちらは噂では、アフリカマイマイである。という情報が多々ありました。色々な噂があるため、サイゼリヤに行った際に直接聞いてみました。
説明してくれた内容によると、東北の方で、きちんと衛生管理された養殖のれっきとした「エスカルゴ」を使用しているそうです。食べられるエスカルゴは、2、3種類しかいないそうで、カタツムリとはまた違うとのことでした。「エスカルゴのオーブン焼き」は、期待していた、アフリカマイマイではなかったのですが、他にはない低価格で食べられるサイゼリヤのエスカルゴは、ぜひおすすめしたい一品です。
繁殖したアフリカマイマイを減らすには
危険性の高いアフリカマイマイは繁殖能力が凄まじく、なかなか減らないのが現実です。県によって、駆除はつづけられていて、アフリカマイマイの天敵を導入するなどといった対策を講じたものの、うまくいかなかったケースなどもあり、沖縄の人々を悩ます種となっています。
天敵のヤマヒタチオビを導入するも・・・
ハワイなどでは、アフリカマイマイの天敵で、肉食のカタツムリである「ヤマヒタチオビ」を導入して、繁殖しすぎてしまったアフリカマイマイを減らそうとしたものの、他の弱い種を狙ってしまい、守りたかった在来種に影響を与えてしまい、現在でも悩みの種となっています。
世界の侵略的外来種ワースト100に入ってしまう程、厄介な存在になってしまったヤマヒタチオビは、例にもれず沖縄でも、対策として、ヤマヒタチオビを導入したこともありましたが、現在では輸入が禁止されています。
定着しなかったクリスマス島
インド洋のオーストラリアのクリスマス島にも、アフリカマイマイを食用として持ち込まれました。しかし、こちらでは、繁殖能力の高いアフリカマイマイは、定着しなかったのです。その理由は、クリスマス島の固有種である、クリスマスアカガニがアフリカマイマイの卵をたくさん食べるため、繁殖は防がれました。
駆除と食べるしかない?
日本でも沖縄地方で大繁殖してしまった、マイマイをどうしたら減らしていけるのか?という事を考えると、食用としていく事と、駆除を続けていく事でしか、繁殖を減らせる道はないようです。しかし食用とするには、死亡する例もあり、あまりにもリスクが高いので、おすすめは出来ません。
県では、活動が活発になる、5月から7月にかけては、駆除に力をいれており、年々、少しずつ数が減ってはいます。