身近な存在である一方で、その旺盛な菌糸からもわかるように強力な繁殖力があるので、寄生された木はあっという間に枯れてしまいます。林業を営む人からは樹木病原菌と呼ばれ嫌われている一面もあります。
一度寄生してしまうとキノコを除去してももうその木は朽ちてしまいます。小さなキノコに1本の巨木が負けてしまうのです。その莫大な量の菌糸の存在を感じますね。
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世界最大がオニナラタケなら2位の生物は何?
とんでもない面積に菌糸を広げ、世界最大の生物であるオニナラタケに続く生物は何だと思いますか?実は2位もまたキノコなんです。菌糸を持たない我々人間にとっては本当に想像を絶する大きさといえますね。
やっぱりキノコ「ヤワラナラタケ」
2位もキノコでその上ナラタケの仲間である「ヤワラナラタケ」となります。こちらの世界最大サイズは15万㎡。標高603メートルに位置するミシガン州で発見され、推定される重量は100トン。そして樹齢1500年といわれています。
キノコ単体で最大のものは?
菌糸を含まず、目に見える部分のキノコとして大きなキノコはセイヨウオニフスベです。こちらはなんとバレーボールくらいの大きさがあり、球体をしています。平均でなんと直径30㎝にもなる大きなキノコで、中には1.5mにもなるものもあります。
キノコを叩くとなんと爆発し、胞子を大量にまき散らすというまるでゲームに出てきそうな生態をしています。おまけに海外では昔から食用としても親しまれているというのですからキノコの世界は奥深いです。
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オニナラタケは食べられる?
東京ドーム600個をはるかに超える範囲にまで菌糸を伸ばすオニナラタケ。キノコとしての部分はなんだかおいしそうでもあります。ここからは食べ物としてのオニナラタケの一面をご紹介します。
食用として扱われてきた
ナラタケの仲間であるオニナラタケは古くから日本のみならず、世界中で食用として親しまれてきた歴史があります。食感ですが、私たちが食べなれているキノコよりはザクザク・ごわごわとした固さがあります。
生で食べてはいけない!
どのキノコにも言えることですがキノコは生食に適しません。生で食べると消化不良を起こして体調不良の原因となったりすることもあります。食べすぎも同様に消化不良の原因となりえるので他の食材と合わせながら適量を楽しみましょう。
また毒の成分は適量を食べる分には問題ない程度に、しかし微量ながらに存在します。さらに詳細は不明となっていますのででしっかりと過熱し、新鮮でないものは食用を控えるようにしましょう。
オニナラタケはおいしいの?
食べれるには食べれるオニナラタケは果たして繰り返し食べたくなるほどおいしいのでしょうか?ここでは気になるオニナラタケの食味についてお伝えします。
日本ではあまり人気は無い
食感はごわごわして固くあまり人気のないキノコですが、秋田のほうでナラダケを「サワモダシ」と呼び親しんで食べる習慣があります。キノコは水分量が多く、料理のかさまし効果もある上、低カロリーでビタミンが豊富ですので健康のためにぜひ食べたい食品です。
オニナラタケのレシピをご紹介
あまり好んで食べられることがないオニナラタケですが、それでも古くから食べてこられた歴史もあります。食感が悪く噛んでいても味がしないことが不人気の理由ですがしっかり加熱して煮込むとおいしいダシがとれます。レシピを2つ、味噌汁と鍋料理でご紹介します。
オニナラタケの味噌汁
キノコの定番料理でもある味噌汁のご紹介です。豆腐やネギ、ダイコン、ニンジンなどにオニナラタケを加えて具材たっぷりの味噌汁にしていただくのがおすすめです。キノコはたっぷりダシがでますのでいつもと違う味噌汁を楽しめます。
オニナラタケの鍋
こちらもしっかり煮込むことでオニナラタケのうまみがふんだんに楽しめるのでおすすめです。季節の野菜に鶏肉や豚肉と合わせて、やはり味噌味で仕上げるのがおすすめです。豆乳を混ぜるとクリーミーになって寒い季節には温まります。シメにはうどんやごはんと合わせると最後までおいしくいただけるでしょう。
キノコの煮込みのコツ
キノコは水から茹でるようにしましょう。水から煮込むだけでうまみ成分であるグアニル酸が増加します。60~70℃で煮込むとさらにうまみが増すので中火でコトコト煮込むのがおすすめです。さらに冷凍すると組織が破壊されてよりうまみがアップします。
野生のキノコは「虫だし」しよう
地中近くに自生している野生のキノコを食べる際は虫との闘いは避けて通れないでしょう。見える汚れを手で軽く落とし、水でざっと洗ったら虫だしすることをおすすめします。方法はいたって簡単です。ぬるま湯に塩を入れてキノコをつけておくとキノコのヒダなどに隠れていた虫が逃げ出してきます。
10分ほど塩水につけたものを再度洗えば下処理は終了です。キノコ狩りなどでたくさんキノコがあるときはそのままカットして冷凍しておけば日がたっても楽しめます。食感はどうしても冷凍で失われてしまいますが、うまみは先ほどお話ししたように増すので毎日の味噌汁などに入れて楽しめます。
キノコ鍋には5種類以上のキノコを使え!
キノコ鍋をおいしくするコツをご存知でしょうか?それは高級な具材でダシをとることでもなく、高級地鶏を使うことでもありません。実は、5種類以上のキノコを使うことなんです!
1種類のキノコでももちろんうまみを味わえますが、様々なキノコの味わいが複雑に入り混じったキノコ鍋はまさに「うまみの塊」となり絶品です。秋になると地方の道の駅などでは地元のキノコが所狭しと並びますので見かけた際にはぜひ挑戦してみてください。
オニナラタケは世界最大で間違いない!
世界最大の生物と聞くと大きな怪物のようなものを想像しがちですが、その正体はとても小さな、普通の見た目のキノコだったんです。かわいらしい見た目とは裏腹に地中ではしたたかに菌糸を伸ばし森を支配するその力強さはまさに世界最大の言葉がぴったりでしょう。
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