世界最大の生物ってなんだ?
突然ですがみなさんは世界最大の生物が何かご存知でしょうか?滅びてしまった恐竜?現存するゾウやクジラ、サイにシロクマと色々浮かぶことでしょう。まずは世界最大の生物についてご紹介します。
「世界最大」の生物
少しだけ触れてご紹介すると、実は世界最大の生物は、キノコなんです!このキノコについて詳しく説明する前に、まずは動物界、植物界それぞれで最大のものをご紹介します。
シロナガスクジラが動物最大
こちらはすぐに思い浮かんだ方も多いでしょう。動物の中で最大級の大きさを誇るのは私たちと同じ哺乳類のシロナガスクジラです。なんとその体長は成体で平均で25mもの大きさです。体重はなんと14トン。最大だと30mを超えます。こんな大きな生き物を育む海の大きさに感動しませんか?
ハイペリオンが植物最大
続いて、植物での最大はアメリカ・カリフォルニアに自生する植物のハイペリオンです。その高さなんと115.55m。ハイペリオンの植物名はセコイアですがその群を抜いた大きな1つに特別にハイペリオンと名が与えられました。大きさを見たいあまり多くの人が殺到し、環境系を荒らしてしまわないようにとどこに自生しているのか明らかにされていません。
世界最大の生物はオニナラタケ!
シロナガスクジラよりも、ハイペリオンよりも大きな生物がキノコの一種であるオニナラタケと聞いてあなたはどんな想像をしますか?興味がわいてきたところでその真実に迫っていきましょう!
オニナラタケが世界最大と言われる理由は?
世界最大と煽っておきながら写真を見ると、「ただのキノコじゃないか!」と思わる方がほとんどでしょう。キノコに詳しい方はさっしがついたかもしれません。なぜこのキノコが世界最大といわれるのかご説明します。
菌床がオニナラタケ1つの生物
キノコはかわいらしい見た目をしていますが、どのように増えるかご存知でしょうか?実はキノコは菌の仲間で地中には私たちがキノコと認識している以外の部位である菌床が張り巡らされています。キノコはこの菌床もその体の1つとなるため大きさは菌床を含めて算出されるんです。
地中に伸ばした菌糸も計算に
キノコはこうして地中に菌床から菌糸を伸ばしてその数を増やしていきますが、オニナラタケは中でもこの菌糸の長さや多さが格段に多いキノコです。どのくらい伸ばしていると思いますか?
最大のオニナラタケは米オレゴン州に
最大のオニナラタケはアメリカに自生しています。なんとその菌糸を伸ばしている面積は東京ドーム焼く684個。8平方万キロメートル、重さは推定600トンともはや想像できないほどの大きさです。
空中から見ると菌糸の範囲にある森と範囲の外にある森とでは色が違って見えるほど、とんでもない大きさなんです。
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オニナラタケってどんなキノコ?
オニナラタケはナラタケの1種です。学名はArmillaria ostoyaeと表記されます。その見た目から別名「ツバナラタケ」とも呼ばれます。名前の由来や見た目の特徴について見ていきましょう。
オニナラタケの名前の由来
オニナラタケは漢字では鬼楢茸と表され、「大きい」「ナラ(楢)の実」ににたキノコというのが由来といわれています。1500年前から生息しているナラタケも存在すると言われており、古くから人とのつながりがあったことがうかがわれます。
オニナラタケの特徴
見た目の特徴ですが、胞子を飛ばす前はおまんじゅうのようなまん丸い形をしており、カサが開いて胞子が飛び出せばまさに普通のキノコのような逆三角形の形をしています。開いたカサの裏側はシイタケの様にヒダが詰まっていて、色はしめじのような薄茶色です。親しみある見た目が特徴といえるでしょう。
オニナラタケの生態・生息域
キノコの生態はバリエーション豊富ですが、このキノコは植物に寄生して栄養を吸い取りながら大きくなります。
ナラやブナなどの広葉樹に寄生することを好み、こういった木があるところはすべて生息域となります。日本はもちろん世界中に自生しています。
ナラタケの種類!日本にもナラタケはあるの?
オニナラタケはナラタケの仲間とご紹介しました。ここではオニナラタケだけでなくほかのナラタケについても簡単にご説明していきましょう。
ナラタケの種類
ナラタケは多くの種類が属しており、「ヤワラナラタケ」、「コバリナラタケ」、「ホテイナラタケ」、「ヒトリナラタケ」、「ナラタケモドキ」、「キツブナラタケ」などが挙げられます。
日本にあるナラタケの種類
森が豊かな日本ですからキノコの種類はとても多いです。先ほどご紹介した中では「ヤワラナラタケ」、「コバリナラタケ」、「ホテイナラタケ」、などが自生しています。
北海道や東北地方ではナラタケは「ボリボリ」と通称があり、親しまれているほど身近な存在となっています。