彼岸花には毒がある!毒抜きの方法や様々な活用法をご紹介!

食べてしまってから約30分ほど経過すると、激しい嘔吐、下痢の症状が現れます。体内の毒素の排出が終われば、以降は徐々に回復していきます。

しかし、時に痙攣や呼吸不全、酷い場合だと中枢神経麻痺などの重篤な症状も見られる為大変危険です。

少量では致死量にはならない

彼岸花の毒に含まれている成分、リコリンは10gで致死量に達します。毒素を多く含む球根1gあたりに含まれるリコリンは約0.15mgです。

その為球根1個を食べても死ぬことは殆どありません。ただし、乳幼児や小さな子供の場合は死に至る危険も十分にあり、また中毒症状による嘔吐で、吐瀉物による窒息も起こしかねません。決して近づけないようにしましょう。

解毒剤は無く対症療法しかない

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中毒症状が出たとしても、彼岸花には専用の解毒剤は存在しません。その為、症状が出た場合は、下剤や催吐薬などの対外へ毒素の排出を促す対症療法を行うしかありません。

彼岸花は身の回りで咲いているからこそ毒に注意が必要

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畑や道端、家の庭などにも自生している彼岸花は、日常で頻繁に見ることができる植物の一つです。しかし、彼岸花が毒を持つ植物だということを決して忘れてはいけません。

子供やペットが誤って食べないように

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彼岸花に限らず、小さな子供やペットは危険物などを誤って食べてしまうことは珍しくありません。

大人でも激しい下痢や嘔吐の症状が出てしまう彼岸花を、体が小さく免疫力や体力の低いものが食べてしまうと命に関わりかねません。食べてはいけないことを教えたり、ペットの側には近づけさせないようにしましょう。

彼岸花は毒があるのになぜ日本中で咲いているのか?

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中毒症状や後遺症、死の危険などもあるほどの毒を持つ植物が、なぜ今だに日本中、日常でいつも見かけるほど様々な場所で栽培されているのでしょうか?

確かに危険な毒を持っていますが、毒は時として薬になることもあるのです。

お墓などを動物や虫から守る

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彼岸花が咲くことで、お墓を動物や虫などから荒らされるのを防ぐことができます。彼岸花は球根から周囲の土壌にも毒がしみ込むので、植わっている周辺も荒らされません。

球根の毒もですが、虫が嫌う毒も茎や花に含まれているため、墓を荒らす虫、動物からお墓を守ることができるのです。

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