アメフラシってどんな生き物?その生態や飼育方法、食べ方までをご紹介!

アメフラシが出す紫色の汁の正体は

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この生き物は謎の液体を出します。色はムラサキ色をしていて、いかにも危険で不気味な雰囲気を有しています。この液体の成分はどんなものでしょうか。そして、色的に見ても実際に毒物のような成分が入っているのでしょうか。

紫汁線で作られる

アメフラシの名前の由来の一説でもある、触れたり刺激すると出す紫色の汁は、紫汁線で作られます。基本的に、この汁の役目とは、他の外敵から身を守るために用います。接触されないようにするためや、相手が食欲をなくす効果があります。

主成分はフェコエリスロビリン

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この紫色の成分には、ある二つの成分が含まれています。それは、フェコエリスロビリンとアプリシオビオリンというものになります。また、この紫の液体には制癌作用がある可能性があり、研究が進められているという希望の液体でもあります。

毒はあるのか?

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汁には毒素があったりします。しかしこの毒といういうのは、自身から生れ出るわけでなく、食すエサの持つ毒から来ています。このような毒の有し方をする生き物で有名なものにアオミノウミウシがいます。こちらも猛毒の生き物が好物です。気になる方は、是非こちらの記事も合わせてご覧ください。

アメフラシが住んでいる場所

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具体的にどのような場所を好み住んでいるのでしょうか。海の深いところに棲息するものなのか、それとも海岸に棲息するものなのか一体どちらでしょうか。また、日本では具体的にどこの地域でよく目撃することができるでしょうか。

浅瀬

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基本的には、海の深い場所ではなく、浅い所に分布しています。深さにして、水深1~3メートルほどのところに生息しています。なので、見かけようと思えば、比較的簡単に遭遇できる可能性があります。興味のある方は浅瀬に赴くのもおすすめです。

日本のどこに行けば見られる?

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北海道から沖縄までの日本の各地で、梅雨の時期に目撃することができます。比較的どの地域でも見ることができますが、特にアメフラシが生息することで有名な地域と言えば、島根県に属する島の隠岐の島がとても有名です。

アメフラシとウミウシの違い

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よく混同されてしまう生き物にウミウシという生き物がいます。現に、前述したとおりアメフラシのことを別名でウミウシと呼ぶ地域まであります。一般的に呼ばれているウミウシとの相違点についてここでは述べていきます。ルックス、生体などに焦点を当て比較していきます。

ウミウシは色鮮やかなのが多い

両者のルックスは、柔らかそうでナメクジのような感じをしている点は似てます。しかし色に関しては、どちらかと言うとウミウシはアメフラシと比べると、多種多様な色を有し、色鮮やかなものが多いです。また、大きさは基本的にアメフラシの方が大きいです。

ウミウシは肉食性

アメフラシは、海草類などを食べる草食動物です。しかし、ウミウシは真逆の肉食動物になります。主に、海綿動物やコケムシやヒドロ虫を食します。また、ほぼ特定の動物しか食べないタイプと、複数の種類の動物を食すタイプが存在します。
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