三毛別羆事件|ホラー映画を超える日本史上最悪の恐怖の実話【閲覧注意!】

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明景家の妻ヤヨは頭部の傷が順調に回復したものの、ヤヨに背負われたまま背後から牙を受けた梅吉は傷の後遺症がもとで事件から2年8か月後に短い生涯を終えます。無傷で生還した勇次郎は後にアジア太平洋戦争に従軍し戦死しています。要吉は、翌春には回復し仕事に復帰しますが、怪我の後遺症かは不明ですが川に落ちて亡くなってしまいます。

山本兵吉のその後

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羆を撃った兵吉は、事件後三毛別に居を移し滞在していたといいます。事件当時57歳であった兵吉はその後も熊撃ちを続け、のちに彼の孫からの証言で、92歳で亡くなった兵吉が生前に狩猟した熊の数は300頭を超えていたのだそうです

区長の息子は後の名熊撃ちに

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当時熊の対策本部が置かれた大川区長宅息子春義、生き残った人々から事のあらましと犠牲者の話を聞き、父に背中を押された事もあり自身も熊撃ちを志しました。熊撃ちの師として、三毛別に滞在していた兵吉に師事され狩猟の知識や技術を学びました。

熊撃ちになる上で、春義は犠牲者7名の慰霊碑の前で「犠牲者一人につき10頭、計70頭羆を撃つ」と、誓いを立てました。その誓いは彼の人生をかけて羆を追い続けるという、長い長い目標となりました。

生涯で102頭の羆を狩猟

弔いと仇討の為に70頭の羆を狩るという目標を立てた春義でしたが、目標達成後も羆による被害が絶えない事と周囲からの要請もあり、当時すでに60歳を迎えていましたが、新たな目標に100頭狩猟を掲げこれも見事達成されています。

親子二代で追った北海太郎

春義の息子である大川高義もまた、父の意志を継ぎ熊撃ちとなります。父春義が追った「北海太郎」と呼ばれた巨大羆を高義が引き継ぐ形で追跡を続け、その実8年もの歳月をかけて高義は北海太郎を討ち取ります。体長2.43m、体重500kgの巨体は日本史上最大とされています。

事件を起こした羆の行方と剥製の有無

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古い習わしでは、人を食い殺した羆を狩猟した場合バラバラにして腐り果てるまで放置する、とされています。本来ならこの羆も死体は解体して野ざらしにされるところでしたが、その所業があまりに残忍であったのと、犠牲者の弔いが必要として麓へ持ち帰られました。

羆の死体をどうしたか

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犠牲者供養のために肉は煮て食べられましたが、筋張って美味いものではなかったと言われています。その他の肝などの内臓は当時漢方薬としての金銭的価値が高かったので、50円で売却され(1915年当時の価値で小学校教諭の初任給相当)全額被害者の方たちへ贈られています。

頭骨と毛皮は残されたが行方不明に

残った頭骨と毛皮については、事件後も保存して残されているという話はありますが、実際誰がどこでどのようにといった部分も不明です。頭骨・毛皮共に現在でもその行方を知る人はいないとされています。

苫前町郷土資料館・考古資料館にある剥製

資料館に展示されている巨大な熊の剥製が、北海太郎が三毛別で事件を起こした羆として紹介されることがあります。しかし実際の展示物に詳細が記述されており、北海太郎と渓谷の次郎は大川春義の息子である二代目猟師、大川高義によって撃たれた羆なのです。 

三毛別の事件を起こした羆ではありませんが、日本で狩猟された個体の中で最も巨大である事実には変わりはなく、北海太郎は幻の大熊と呼ばれる有名な個体の剥製です。幻と言われるだけあって、その巨体の剥製は訪れた人をゾクリとさせる迫力です。

どうして被害を防げなかったのか

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未曽有の被害者を出した三毛別の羆事件ですが、何故ここまで肥大が拡大してしまったのでしょうか。当時の集落と開拓民の状況と合わせて、事件が拡大してしまった背景をご紹介していきたいと思います。

銃の不発が相次いだ理由

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太田家襲撃事件の直後、5丁の銃が用意されるも4丁は不発に終わるという結果になってしまいました。理由は、開拓農民として開墾するためにやって来た彼らは、あくまで農民であり猟師ではないので、銃を扱う技術や手入れをする知識を持ち合わせていなかったのです。

そして、この時まで冬眠に失敗して狂暴化した、極めて危険な羆に遭遇する経験もありませんでした。羆は出没しても被害はないから大丈夫と安易に考えてしまったことも、銃が手入れされることなく放置された原因でした。

羆の習性が認知されていなかった

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今でこそ羆の習性は広く認知されていますが、当時はそうではありませんでした。火を強く焚いて熊避けするくらいが精一杯の環境だったのです。むしろこの事件から明らかになった羆の習性は、現代にも伝えられ役立てられています。

結果論だけ言えば、村民の対策が不十分だった、考えが甘かったとなるでしょう。しかし情報や環境が整った今でも、熊を仕留め損ねることは多々あります。知識があれば村民だけで羆を撃退出来たなどと思えませんし、逆に被害は更に拡大したかもしれません。

三毛別羆事件を題材にした映画

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ここからは少し視点を変えて、三毛別で起きた獣害事件を基に作られた作品について紹介していきたいと思います。完全な史実再現というものでもなく、一本の映画として脚色をまみえながら事件に触れる良い機会かも知れません。

リメインズ 美しき勇者たち

映画パンフレットレット「リメインズ 美しき勇者たち」監督千葉真一 出演真田広之、村松美香

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1990年に、ジャパンアクションクラブ(JAC)設立20周年を記念して製作された本映画は、主演含む多数の役者がJACから起用されています。そういった製作経緯もあって、作中でのアクションシーンは吹き替え無しで大変見ものとなっています。

史実とファンタジーが美しく混ざり合う

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元になっているのは三毛別羆事件ですが、娯楽映画としても楽しめるように全体的にファンタジー的な要素が盛り込まれています。起用したJACの俳優たちが見せるナマのアクションシーンは圧巻で、1990年の作品ながらバブル景気全盛期で資金振りの良さを感じる映像レベルの高さです。

あらすじ

大正時代の北国を舞台に、主人公のマタギ鋭治はマタギ村の若者で、女のみを食う恐ろしい巨大熊アカマダラを仲間たちと追っています。一方、両親をアカマダラに殺され復讐のために生きる一匹狼の女マタギはなんと鋭治の幼馴染ユキでした。復讐の為に自身を囮にするユキ、二人は遂にアカマダラと一騎打ちを迎えることになるのです。

キャスト

  • 鋭治:真田広之
  • ユキ:村松美香
  • 嘉助:菅原文太

三毛別羆事件を題材にした小説

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三毛別の事件を基にした、もしくは調査した結果や考察などの猟奇事件本などは多数出版されています。この小説は、現地で生存者やその関係者に直接聞き取り調査を行った生々しいデータをもとにして執筆されたものです。

羆嵐

羆嵐 (新潮文庫)

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歴史文学長編小説で有名な吉村昭さんによって著された本作は、「慟哭の谷」と呼ばれる関係者に取材した詳細な資料を基に、脚色を加えながら書かれている半フィクション作品です。その衝撃の内容は資料よりも生々しく背筋が凍るとはまさにです。1980年にラジオドラマとして放送もされています。

怖いけど読まずにいられない

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三毛別事件の関係者に直接取材した木村さんの資料を下地にして構成されているので、兎に角生々しいです。夜に一人で読むと物音にビクリとしてしまうほど、迫力のドキュメンタリー小説になっています。恐ろしいけど次はどうなる?次は、とぐいぐい惹き込まれてしまうこと間違いなしです。

あらすじ

大正4年12月、北海道は天塩山の麓の開拓村で冬籠りに失敗した「穴持たず」の羆が民家を襲撃します。わずか二日間で犠牲者は6名、中には身重の母親も含まれています。恐怖と絶望に成す術のない村にやって来たのは一人の老齢猟師、狂暴な羆との一騎打ちに村の命運が託されます。

ラジオドラマのキャスト

  • 山岡銀四郎:高倉健
  • 六線沢の住人:倍賞千恵子
  • 区長:宮口精二

獣害事件とは違いますが、実際の事件がモデルになった作品の中でも特に有名な「八つ墓村」、オカルト好きな方ならご存知の方も多いのではないでしょうか、参考までにこちらの記事など如何でしょうか。

三毛別羆事件をまとめた有名な資料

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元林務官である筆者の木村さんが、直接取材した事で得られた事件の全容がまとめられた有名な一冊です。この書籍以外にも木村さん著の「エゾヒグマ百科」や「ヒグマそこが知りたい」でも三毛別羆事件について触れられているので、併せて読むとより深く羆について知ることができます。

慟哭の谷

慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件 (文春文庫)

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著者の木村さんは、林務官の傍ら現地へ赴き取材されています。取材中は「人の気持ちになってみろ!」と怒鳴られ門前払いを受けることも少なくありませんでしたが、決して冷やかしや興味本位ではなく、「事件を風化させない事・二度とこの様な事件を起さない為」と誠実に取材されたすべてが記録されています。

文章から伝わる臨場感

実際に現地で取材をしているのでリアリティーがあるのは当然なんですが、羆の襲撃シーンではその息遣いを間近に感じ、捕食シーンではまるで自分が食べられていると錯覚しそうなほど繊細な描写になっています。野生動物の恐ろしさを知るには十分すぎる内容です。

あらすじと構成

慟哭の谷は「資料」と呼ばれるところからも、物語的な読み物とは違うノンフィクションな内容であり、先の映画や小説のような柔和な表現はありません。生存者から調査した生々しい食害の実態がストレートに記されています。その他の熊害事件や体験談を交えたボリュームのある一冊です。

  • 調査開始の切欠は筆者が当地区の担当になった事
  • 三毛別事件の生存者と関係者を訪ねる
  • 協力を得るべく筆者が根気強く対面した経緯
  • 福岡大学生や写真家が獣害された事件
  • 筆者自身の羆遭遇体験談
  • 本書が伝えたいこと

テレビではアンビリバボーが有名

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フジテレビの「奇跡体験!アンビリバボー」という番組は、奇跡感動物語から怪奇ホラーや実際に遭った事件事故など、独自に製作された再現映像とそこから検証が行われるドキュメンタリー番組です。そこで今回の獣害事件が取り扱われた事があります。

「最新!超スゴい(秘)動物スペシャル」にて取り上げられる

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2011年8月18日に放送された「奇跡体験!アンビリバボー」で、本当は恐ろしい野生動物と、実際に起こった日本史上最悪の熊害事件として紹介されました。資料に基づいた再現映像と、明景家で無傷生還した少年が聞いた妊婦が絶命する間際の叫びなどが、淡々とナレーションされています。

再現ドラマのクオリティが半端じゃなかった

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まず、登場する村人の臨場感ある叫びやリアクションに惹き込まれ、襲撃時と食害シーンの効果音の迫力と生々しさが印象的です。阿部マユさんの遺体の表現も、資料に忠実に描写されている為、心の準備が無いとショックが大きい内容でもありました。

30分弱の短い再現映像ですが、多くの村人が惨たらしく命を落とし、村で対策に当たった警察隊や町のマタギまでも戦慄させる様子は、もはや一本の映画ではないのかと思わせるものがあります。再現だと侮ることが出来ない衝撃映像となっています。

ペットからの獣害事件

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獣害事件と聞こえは物々しいですが、実際は年に何度もそれこそ毎年こういった事件は起きています。海外の変わったペットや日本の動物園、身近なところだと飼い犬による食害も発生しています。生まれた時から飼っているから大丈夫、という人もいますが、ペット=安全はあり得ません。

ここでは、ペットとして飼育していた動物によって飼い主が被害に遭ったケースをご紹介します。愛情をかけていたつもりでも、相手は自分とは違う生き物であるという事を忘れれずにいて欲しいものです。

飼っていたのは恐竜「ヒクイドリ」

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事件が起きたのは2019年4月、フロリダ州に住む75歳の男性がペットとして飼育していたヒクイドリに襲われ死亡しています。「鳥に殺されたの?」と思うかもしれませんが、ヒクイドリは人に危害を加える恐れのある”危険動物”として、ワニやヒョウと同じランク2に分類されている動物です。

以前日本のバラエティー番組で取り上げられた事もありますが、ヘルメットとプロテクター、分厚いアクリル板のシールドが用意されたというだけでも、その殺人キックがどれほどの威力なのか想像に難くありません。「恐竜の生き残り」と言われるのも納得です。

奈良でお馴染み「鹿」

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2019年4月18日、オーストラリアで夫婦がペットの鹿に襲われています。自宅敷地で飼っていた鹿に、夫が餌を与えようとした際襲われて死亡し、救助しようとした妻も命に関わる重傷を負っています。大人しい草食動物という思い込みで起きた痛ましい事件です。

奈良で鹿せんべいごと指を噛まれた、服や持ち物を引っ張られるといった経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。普段大人しい動物でも食べ物を得る時は警戒心を強めます。逃げてくれれば一番良いのですが、件の鹿は恐怖から攻撃に転じてしまったようです。

愛犬に撃たれた飼い主

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アメリカのインディアナ州で起きたのは、飼い犬のラブラドール犬と猟に出かけた女性が、その犬に撃たれるという信じられない事件です。女性は12口径の散弾銃で猟をしていましたが、銃の安全装置を解除した状態で地面に置いていたようで、それを犬が踏んでしまい女性の足に命中するも軽症で済んでいます。

同様の事故がロシアでも起きています。じゃれて飛びついてきた愛犬の前足が、銃のトリガーを押してしまい腹部で暴発、飼い主の男性は亡くなってしまいました。二件とも飼い主の銃の扱いに問題があったが為に、愛犬が巻き込まれてしまった不幸な事件です。

ペットモデルのチンパンジー「トラビス」

2009年に起きたこの事件は、被害に遭ったのが飼い主ではなくその友人の女性でした。テレビCMにも出演した有名なチンパンジーの起こした事件であると同時に、その被害状況の凄惨さでも有名なペット被害です。被害に遭った女性は、両耳を裂かれ顔面は鼻と唇を引き千切られ、両手の指も千切られて失ってしまいました。

事件直後にトラビスは、駆け付けた警官によって射殺されています。飼い主がトラビスに向精神薬を与えていた事が発覚し、野生動物を飼うという事がどういうことなのか、考えさせられる悲惨な事件でした。

散歩中の土佐犬に襲われる

この事件も、飼い主ではなく第三者が巻き込まれた事件です。2012年5月、山梨県の笛吹市境川町で90歳の男性が、近くに住む60歳男性が飼っていた土佐犬に首を噛まれ死亡するという事件が起きています。飼い主の男性は3頭の土佐犬を飼育していましたが、その内1頭は届け出がされていませんでした。

土佐闘犬と呼ばれる種類の犬は、飼育には特殊な設備と更に届け出も必要です。訓練しても攻撃性が無くなることはないので、ペットとして飼われている土佐犬による傷害事件は多いのです。カッコイイという理由でこうした特殊なペットを飼うリスクが、他人に及ぶことも理解するべきです。

漫画で見る羆

書籍による羆害事件は数多く出版されていますが、「文字表現は怖い」「長い読書に慣れていない」と二の足を踏む人もいるのではないでしょうか。そんな方に、直接の事件以外にも、人間と羆を描いた漫画作品をご紹介したいと思います。

ただし、三毛別事件が文章のみでも閲覧注意とされるように、漫画では残酷シーンが視覚的に描写されていますので、読了する難易度は更に高いと言っても過言ではありません。読むかどうかは熟考された上でお願いします。

野生伝説・羆風

野性伝説 羆風・飴色角と三本指 作:戸川幸夫 画:矢口高雄 (ヤマケイ文庫)

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「釣りキチ三平」で有名な矢口高雄さんによる「羆嵐」のコミカライズ作品です。矢口さん独特の力強くも愛嬌のあるタッチで描かれた本作品は、リアリティの強すぎる描写が苦手という方には手に取って読みやすいかも知れません。

マタギ

マタギ 矢口高雄 (ヤマケイ文庫)

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こちらも矢口高雄さんの作品ですが、史実のコミカライズと違い、作者の自然に対する情熱を感じる事の出来るオリジナル作品です。主人公のマタギが「マタギとは何なのか」と自問自答するなど、70年代に描かれたものですが、現代も続く獣害事件について考えさせられる内容です。

シャトゥーン~ヒグマの森~

シャトゥーン~ヒグマの森~ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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増田俊成さんによる原作で、作画は「カブキの不動」などの奥谷通教さんが手掛けられています。冬籠りに失敗した羆と、山小屋に残された人々の恐怖体験を描いた作品となっています。美麗な作画ですが、その分食害シーンも細かく描かれています。作中で三毛別事件にも触れられています。

キムンカムイ

キムンカムイ 1~最新巻(少年マガジンコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]

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1999年に週刊少年マガジンに連載されていた、三枝義浩さんによる作品です。舞台は現代の北海道、連休を利用して釣りにやって来た主人公たちが、雨宿りに入った小屋でテレビクルーと知り合い、羆の恐怖を体験する物語です。作画はシンプルで残酷描写のショックも比較的少ない作品になっています。

ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

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2014年から週刊ヤングジャンプにて現在も連載中の人気漫画で、作者は野田サトルさん。明治末期の北海道が舞台の本作品は、奪われた金塊を巡るサバイバルバトル漫画で、作中に登場する二瓶鉄造という熊撃ちの発言は、山本兵吉を彷彿とさせるものがあります。羆と対峙するシーンも多々描かれており、描写の迫力は圧巻です。

熊を駆除しなればいけない理由はここにある

熊にとって、野生動物を追う事の方が遥かに重労働で、一度人間を襲うと「簡単に手に入る餌」と認識され常習的に襲われるのです。市街地に降りてきてゴミを漁るのも同じ理由で、それを阻めば敵と見なされます。身体能力で勝る熊の前で、我々人間が出来る事はとても少ないのです。

羆の駆除に批判的な意見もありますが、一度味を占めた熊の危険性を考慮すると駆除は回避が困難です。だからこそ、熊の領域に踏み込むことの無いよう住み分けが重要だと言えるのです。熊に近づかない、近づけさせない事が熊を守る事でもあるのです。

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